エリザのために

ビクトリア、ブラショフ県、トランシルヴァニア地方(ルーマニア)

作品概要

erizanotameni_300

(c)Mobra Films-Why Not Productions-Les Films du Fleuve-France 3 Cinema 2016

クリスティアン・ムンジウ監督は、『4か月、3週と2日』で第60回カンヌ映画祭の最高賞パルムドール受賞、『汚れなき祈り』で第65回カンヌ映画祭の女優・脚本W受賞。 そしてこの作品で、カンヌ三度目の、第69回カンヌ映画際 監督賞となった。 
口利き、裏工作、袖の下—–。コネ社会ネットワークを駆使し、娘の為に、親は果たしてどこまでやってしまうのか。

2017年1月28日公開
上映館案内

ストーリー

50歳になる医師ロメオには、イギリス留学を控える娘エルザがいる。彼には愛人がおり、家庭は決してうまくいっているとは言えない。妻は病んで床に伏せりがちで、ロメオが弁当を用意したり家のことも気にかけている。ある朝、ロメオはいつものように車で娘を学校に送っていくが、校内に入る手前で降ろし、彼女は徒歩で登校することに。しかし学校の近く、人通りもあるなかで、エルザは暴漢に襲われてしまう。大事には至らなかったが、娘の動揺は大きく、留学を決める卒業試験に影響を及ぼしそうだ。これまで優秀な成績を収めてきたエルザは、何もなければ合格点を取れるはずだった。ロメオは娘の留学をかなえるべく、警察署長、副市長、試験監督とツテとコネを駆使し、ある条件と交換に試験に温情を与えてもらおうと奔走する。それは決して、正しいとは言えない行動だった・・・。

地域ばなし

この映画では、ルーマニアの抱える社会問題が背景になっています。
1989年ルーマニア革命で、チャウシェスク体制と共産主義体制は打倒されました。しかし、民主化運動は頓挫し、ルーマニア社会には汚職と不正が蔓延ってしまいました。
そのため、民主的な外国で子供には活躍してほしい、と願う親世代も多いのです。

ロケ地

ルーマニア(Romania)
トランシルヴァニア地方(Transylvania)
ブラショフ県(Brasov)
ビクトリア(Victoria)

トランシルヴァニア地方(Transylvania)

映画にちなんだもの

バイク、卒業試験、図書館、外科手術、言語療法士、子供のアスレチック遊具、野良犬

映級グルメ

りんご

キャスト

アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグス、ブラド・イバノフ、バレリウ・アンドリウツァ

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

ビクトリア
45.732244,24.700089

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