ある女工記

福岡県みやこ町・築上町・行橋市・田川郡赤村・北九州市・福岡市

作品概要

(c)映画「淫売婦(仮)」製作委員会

「海に生くる人々」や「セメント樽の中の手紙」などで知られる福岡県みやこ町(旧・京都郡豊津村)出身のプロレタリア作家、葉山嘉樹。葉山が29歳(1923年)の時に獄中で執筆した短編小説『淫売婦』を映画化。 原作の舞台・横浜を、葉山嘉樹の故郷、福岡県みやこ町・京築地区、北九州に移し替えて、当時の時代状況を背景にした、みやこ町発映画作品です。

ストーリー

刑務所の独房。外洋航路の船員だった青年がある女性について回想を始める…。 石炭補給のために門司港に寄港した船員は、船旅を癒すかのように夜の歓楽街へ。 そこでかつて女工だった淫売婦、ゆきのと出会う。ゆきのは大病を患い、余命いくばくもない。そんなゆきのの元へ取り巻きのゴロツキたちは夜な夜な客を連れてくる。 青年は、息も絶え絶えになっているゆきのを前に何を思い、どう行動を起こすのか?!

地域ばなし

葉山嘉樹の故郷である福岡県みやこ町をはじめ築上町、北九州市、行橋市、田川郡赤村、九州大学でオールロケを敢行しています。

福岡県のスタッフ・キャストによる福岡発映画です。

2015年6月20日のクランクインから11月14日のクランクアップまで葉山嘉樹の地元、福岡県みやこ町をはじめ築上町、行橋市、田川郡赤村、北九州市、福岡市の皆さんから様々な支援をうけて製作されています。

京築フィルムコミッションに築上町と行橋市の古民家、北九州市の門司港や若松、小倉の昭和の町を紹介してもらい、映画の時代設定(大正時代から昭和初期)を再現しています。

築上町伝法寺の約100年の古民家・旧竹内邸から、衣服、食器、装具などの美術道具を借りて撮影しています。スタッフ・キャストは、旧竹内邸で合宿し、地元の婦人会の皆さんに衣食住のすべてをサポートしてもらっています。現在、旧竹内邸は、「古民家食庵 伝法寺庄」としてリノベーションされ、故郷の家庭料理が味わえる食事処として平成29年3月10日にオープンしています。 

行橋市の京築里山商会が入居する建物の2階は、農民労働学校のシーンで使用されました。 

ロケ撮影後、今川にかかる柳瀬の木橋は豪雨被害で流され、門司港の中華萬龍は老朽化のため立ち入り禁止になり、若松の上野海運の倉庫は暴風による修復工事で姿を変え、九州大学箱崎キャンパス旧法文棟は取り壊されて更地となりました。撮影後わずか2年の間にロケ地が当時の姿を消していまいましたが、本作品が貴重な映像資料になっています。

ロケ地

福岡県
みやこ町:育徳館高等学校、京都郡豊津
築上町:古民家食庵 伝法寺庄<旧竹内邸>、椎田漁港
田川郡赤村:平成筑豊鉄道 油須原駅、石坂トンネル
行橋市:平成筑豊鉄道 豊津駅、京築里山商会、柳瀬の木橋
北九州市:門司港 中華萬竜、若松区 上野海運、小倉 新旦過
福岡市:九州大学箱崎キャンパス旧法文棟

映画・予告編に出てくるご当地グルメ

行橋市:大村大月堂「黒糖饅頭」
築上町:鹿ちゅー丼

支援

特別協力:
福岡インディペンデント映画祭、京築フィルムコミッション、劇団風雷望、日時計の丘・自主映画上映会、他。

参加した団体・学校:
築上町「文殊会」女性部、福岡県立育徳館高等学校、福岡県立京都高等学校、西日本工業大学、劇団 風雷望、劇団ショーマンシップ、MITZ、RKB映画社、福岡インディペンデント映画祭、auerz、兄弟船、日時計の丘、球フィルムス、みやこ町教育委員会、築上町教育委員会、シンドバット、九州大学、新旦過町内会、中華萬龍、平成筑豊鉄道、京築里山商会、Bites.inc、ブレス・チャベス事業部、劇団ひまわり、RKBミューズ、インフロント、ビーフロント、ラップ、写童団、松竹衣裳、NPO法人 京都ドリーム21、太陽交通不動産、豊築漁協椎田支所 椎田漁協、ひびき和装、はんのいないし、酒見製畳所、スターコーンFM、フルール・フォー・アムニス、スタジオセレス、九州ビジュアルアーツ、女奈会、京築フィルムコミッション、北九州フィルムコミッション、福岡フィルムコミッション、堺利彦・葉山嘉樹・鶴田知也の三人の偉業を顕彰する会

キャスト

清水尚弥、中村朝佳、山本由貴、門田大輔、後藤ユウミ、尾形公、仲谷一志、村上差斗志、神田朝香、黒田武士、松田大輝、 劇団 風雷望、劇団 ショーマンシップ、他。

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

築上町伝法寺・旧竹内邸
33.613684,130.986565
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