ゲルリッツ(ドイツ)、ヴロツワフ(ポーランド)
作品概要
© 2017 – Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film
ドイツ終戦まであと1ヶ月。偶然に軍服を拾った若き脱走兵は、偶然の成り行きと言葉巧みな嘘によってナチス将校の威光を手に入れ、ヒトラーをも想起させる怪物的な“独裁者”に変貌していく。
権力に魅せられる者、利用する者、盲従する者。その構造の闇があちこちに渦巻く。現代への警鐘とも言うべき、信じがたい実話の映画化。
ストーリー
第二次世界大戦末期の1945年4月。敗色濃厚なドイツでは兵士の軍規違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身に纏って大尉に成りすました彼は、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして“ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺害へと暴走し始めるが……。
予告編
予告編配信の使用許諾権:地ムービー
地域ばなし・プロダクションノート
2016年夏にリハーサルを始め、2017年2月から4月にかけてポーランドのヴロツワフ近郊とドイツのゲルリッツ周辺でロケ撮影が行われました。
撮影期間は41日間です。
ドイツ東部の人口6万人に満たない小さな町「ゲルリッツ」は、”ゲリルウッド”と呼ばれ、近年、ハリウッド映画のロケ地として人気が高まっています。『愛を読む人』『イングロリアス・バスターズ』『グランド・ブダペスト・ホテル』などがロケ撮影されています。
兵舎を含めた収容所のセットは、ポーランドに建てられました。連合軍から爆撃を受けるシーンでは、可能な限りリアルに見えるように、実際に爆破されています。
VFXを担当したのは、ドイツのシュツットガルトにあるマッケヴィジョン社です。
実話について:
ヴィリー・ヘロルトは、ドイツ東部のケムニッツに近い小さな町で生まれています。
ヘロルトは、ドイツの無人地帯をさまよい、北部のパート・ベントハイムの方向に向かう途中で軍服を見つけています。
ナチスは、ドイツ北西部のエムスラントに15カ所の収容所を立て、そのうち6ヶ所は、ドイツ国防軍の逃亡兵や、不服従や不品行を咎められた兵士を収容していました。 ヘロルトの一団が、残虐行為を行ったのは、アシェンドルフ収容所です。
ヘロルトは、爆撃を受けた第二収容所を離れた後も殺戮を続けながら、小さな町 パーペンブルクに向かっています。
ロケ地
ドイツ
ザクセン州(Saxony)
ゲルリッツ(Görlitz)
ポーランド
ヴロツワフ
映画にちなんだもの
ヴィリー・ヘロルト(実在したドイツ人兵士)、ナチス、軍規違反、脱走兵、貴重品(ハーモニカなど)、飯盒(はんごう)
映級グルメ
映画に出てくる食べ物:ロースト、ジャガイモ、玉子
キャスト
マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル、フレデリック・ラウ、ベルント・ヘルシャー、ワルデマー・コブス、アレクサンダー・フェーリング、ブリッタ・ハンメルシュタイン
スタッフ
監督:ロベルト・シュベンケ
脚本:ロベルト・シュベンケ
プロデューサー:フリーダー・シュライヒ、イレーネ・フォン・アルベルティ
製作総指揮:フィリップ・リー、マーカス・バーメットラー、マルセル・グリーブ、カイ・ニーセン、ダニエル・ヘッツァー
音楽:マルティン・トードシャーローヴ
撮影監督:フロリアン・バルハウス
美術:ハラルト・トゥルツァー
衣装:マグダレーナ・J・ルトキエヴィッチ=ルクテク
編集:ミハウ・チャルネツキ
作品データ
- クレジット:© 2017 – Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film
- 製作年:2017年
- 公開日:2019年2月8日(金)
- 製作国:ドイツ=フランス=ポーランド
- 配給:シンカ、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
- 上映時間:119分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:サンセバスチャン国際映画祭 撮影賞、レザルク・ヨーロッパ映画祭 若手観客賞•プレス特別賞•観客賞、ビリニュス映画祭 国際批評家連盟賞、バーリ国際映画祭2018 最優秀監督賞•主演男優賞、トラバースシティ映画祭 スタンリー・キューブリック賞(ロベルト・シュヴェンケ)、シネポカリプスジャンル映画祭 最優秀作品賞、フィルマドリード映画祭 観客賞、各受賞
- 原題:Der Hauptmann
- 英題:The Captain
- オフィシャルサイト: http://dokusaisha-movie.jp/
ゆかりの地図
ゲルリッツ |
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