キーウ(ウクライナ)
作品概要
(C)GARMATA FILM PRODUCTION LLC, 2014
(C)UKRAINIAN STATE FILM AGENCY, 2014
この映画の言語は手話である。字幕も吹き替えも存在しない。
「愛」と「憎しみ」ゆえに、あなたは一切言葉を必要としない。
2014年・第67回カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。
これが長編初監督となるウクライナの新鋭ミロスラブ・スラボシュピツキーがメガホンをとり、プロの俳優ではない、実際の聾唖者たちが役を演じた。
ストーリー
セルゲイは、聾唖者専門の寄宿学校に入学する。 そこは、犯罪や売春などを行う悪の組織=族(トライブ)によるヒエラルキーが形成されており、セルゲイは入学早々彼らの洗礼を受ける。
何回かの犯罪に加担していくうちに、セルゲイは組織の中でより高いポジションを得てゆく。
やがて彼は、族のリーダーの愛人の一人で売春をやっているアナに執着し、組織における暗黙のルールを破ってゆく。
地域ばなし
撮影の主要パートは、監督が子供時代を過ごしたキエフで行われました。大半の建物が赤レンガで建てられている人気の地区で、ニューヨークのいくつかの地区に似ています。
撮影はヤスコビッチ政権に対する反政府デモの前に始まり、ロシアによるクリミア支配の後に終わりました。状況は緊迫しており、役者を含め撮影チームの何人かのメンバーは、空き時間に反政府デモや暴動に参加していました。何日かは道を塞ぐバリケードのせいで、撮影機材を乗せた車両が通れず、撮影中止を余儀なくされました。
監督とプロデューサーは独立広場から4キロのところで暮らしていましたが、撮影場所は15キロくらい離れていたため、リハーサルと撮影は、闘争地区から逃れることができました。
ロケ地
ウクライナ
キーウ
School #186 (学校のシーン)
Sechenova 4 str(教師のアパートのシーン)
映画にちなんだもの
手話、寄宿舎、パイプベッド、大型トラック、パスポート、寝台車、イタリア土産のTシャツ、木工ハンマー
映級グルメ
ウォッカ、サラミ
キャスト
グレゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノビコバ、ロザ・バビィ
スタッフ
- 監督: ミロスラブ・スラボシュピツキー
- 脚本: ミロスラブ・スラボシュピツキー
- プロデューサー: ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ、イヤ・ミスリツカ
- プロダクション・デザイン: ヴォラド・オドゥデンコ
- 撮影: ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ
- コスチューム・デザイン: アリョナ・グレス
- 編集: ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ
作品データ
- クレジット: (C)GARMATA FILM PRODUCTION LLC, 2014 (C)UKRAINIAN STATE FILM AGENCY, 2014
- 製作年: 2014年
- 公開日: 2015年4月18日
- 製作国: ウクライナ
- 配給: 彩プロ、ミモザフィルム
- 上映時間: 132分
- 映倫区分: R18+
- 受賞歴等: カンヌ国際映画祭2014 批評家週間グランプリ
- オフィシャルサイト: http://thetribe.jp/
ゆかりの地図
キエフ |
50.462024,30.520996 |