イングルウッドクリス・ハッケンサック・ニューヨーク・ロサンゼルス(アメリカ)、スイス、イギリス
作品概要
© 2019 UNIVERSAL MUSIC LLC ALL RIGHTS RESERVED.
マイルス・デイヴィスからノラ・ジョーンズまで、 80年にわたりジャズをリードしつづける革新的レーベル「ブルーノート・レコード」。 その真実に迫る傑作ドキュメンタリー。
ストーリー
©MIRA FILM
第二次世界大戦前夜、ナチス統治下のドイツからアメリカに移住した二人の青年、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。 大のジャズ・ファンであった彼らは、1939年にニューヨークで小さなレコード会社「ブルーノート・レコード」を立ち上げた。
レコーディングにあたって、アーティストに完全な自由を渡し、かつ新曲を書くよう励ます── 理想を求め、妥協することのないライオンとウルフの信念は、 ジャズのみならず、アート全般やヒップホップ等の音楽に消えることのない足跡を残してきた。
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映画はスタジオの風景から始まる。 ロバート・グラスパーを中心に若手アーティスト達で結成されたスーパー・グループ、ブルーノート・オールスターズ。 現在のブルーノートを代表する彼らのレコーディング・セッションに、 2人のレジェンド、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターが現れる──
のちに監督自身が「魔法のような時間だった」と振り返るスペシャル・セッションの映像やレアなアーカイヴ映像、 そして歴代のブルーノートのアーティストたちや、レーベルと密接に関わった人々との対話を通じて、 80年にわたり世界中の音楽ファンを魅了しつづけるジャズ・レーベルの真実に迫る、傑作ドキュメンタリー。
予告編
予告編配信の使用許諾権:地ムービー
地域ばなし・プロダクションノート
ブルーノートは、ほぼ80年間におよび、これまでにおよそ1,000枚の作品を発表してきました。
人種差別が危険なほど露骨な時代における、アフリカン・アメリカンのアーティストたちと、彼らを録音したドイツ系ユダヤ移民(アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ)の必然的な結びつきの物語が描かれています。
1953年〜1959年まで、ブルーノートは、ニュージャージー州ハッケンサックのヴァン・ゲルダーの実家で録音していました。
1959年、ルディ・ヴァン・ゲルダー (録音エンジニア) は、ニュージャージー州イングルウッドクリスにスタジオを開きました。ブルーノートは、ここで400枚以上のアルバムを録音しています。(その建築は、フランクロイドライトの弟子が設計しています。)
ロサンゼルス(LA)のキャピトル・スタジオのシーンがあります。
ニューヨークシティ・マンハッタンのジャズクラブ「バードランド」(ブロードウェイ52丁目にあり1965年に閉店)が映画に登場します。(ちなみに、1986年にブロードウェイ106丁目で同名の店がオープン。2019年現在はブロードウェイ44丁目で営業しています。)
ジャズと根っこが同じのヒップホップは、ニューヨークのサウス・ブロンクス地区で誕生しました。本作には、南ブロンクス公園が登場します。
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ブルーノート・レコード
ブルーノートは世界最長のジャズ専門レーベルで、ドイツ系移民のアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフによって1939年にニューヨークにて誕生。最初はブギウギ・ピアノの2枚のEPによってそのスタートを切った。 1950年代にはフォトグラファーでもあるウルフ、レコーディング・エンジニアのルディ・ ヴァン・ゲルダー、デザイナーのリード・マイルズによる分業制が確立、ジャズ・サウンド、アートワーク・デザインすべてが揃った素晴らしい作品を次々に送り出し、ジャズ界のみならず、ミュージック・ビジネス・シーン全体に与えた影響も計り知れない。 ブルーノートは、後のジャズ・シーンを担うジャズメンを数多く輩出、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァーらを筆頭に、クリフォード・ブラウン、ハンク・モブレー、ジミー・スミス、リー・モーガン、ルー・ドナルドソン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムス、オーネット・コールマン、ドナルド・バード、フレディ・ハバードら、ブルーノートほど初リーダー・アルバムの多いレーベルは他に存在しないし、モダン・ジャズメンのほとんどがブルーノート出身と言っても過言ではない。 さらに80 年代中盤に復活したこの名門レーベルは、90年代にはUs3による「カンタループ」の世界的ヒットを生み、2000年代以降もノラ・ジョーンズやロバート・グラスパーなどの世界的ヒットも生み、現在も音楽シーンに影響を与え続けている。
BLUE NOTE CLUB: https://bluenote
ニューヨークシティ・マンハッタンのグリニッジ・ヴィレッジにあるジャズクラブ「ブルーノート」(1981年にオープン)は、日本とイタリアにも店舗があります。(ちなみに、ブルーノート・レコードとは特に直接の関係はありません。)
ロケ地
アメリカ
ニュージャージー州
イングルウッドクリス:ブルーノートのスタジオ
ハッケンサック:ヴァン・ゲルダーの実家(ブルーノートが録音していた場所)
ニューヨーク州
ニューヨーク:バードランド(1965年に閉店したジャズクラブ)、ブロンクス
カリフィルニア州
ロサンゼルス(LA):キャピトル・スタジオ
映画にちなんだもの
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作品中で流れるブルーノートの名曲:
ウン・ポコ・ロコ (バド・パウエル)
ブルー・トレイン (ジョン・コルトレーン)
サムシン・エルス (キャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィス)
モーニン、チュニジアの夜 (アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)
ザ・サイドワインダー (リー・モーガン)
ソング・フォー・マイ・ファーザー (ホレス・シルヴァー)
サコタッシュ、カンタロープ・アイランド (ハービー・ハンコック)
モード・フォー・ジョー (ジョー・ヘンダーソン)
カンタループ (Us3)
ドント・ノー・ホワイ (ノラ・ジョーンズ)
マスカレロ (ブルーノート・オールスターズ) 、他
キャスト
ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ルー・ドナルドソン、ノラ・ジョーンズ、ロバート・グラスパー、アンブローズ・アキンムシーレ、ケンドリック・スコット、デリック・ホッジ、 マーカス・ストリックランド、リオーネル・ルエケ、アリ・シャヒード・ムハマド (ア・トライブ・コールド・クエスト) 、テラス・マーティン 、ケンドリック・ラマー (声の出演) 、ドン・ウォズ (ブルーノート・レコード社長) 、マイケル・カスクーナ (プロデューサー/ジャズ史家) 、ルディ・ヴァン・ゲルダー (録音エンジニア) 、他
スタッフ
- 監督:ソフィー・フーバー
- 製作:チエミ・カラサワ、ソフィー・フーバー
- 製作総指揮:ジェフ・ケンピン、テリー・シャンド
- 撮影:シェーン・シグラー、パトリック・リンデンマイヤー
- 編集:ラッセル・グリーン
- 字幕翻訳:行方 均
作品データ
- クレジット: © 2019 UNIVERSAL MUSIC LLC ALL RIGHTS RESERVED./li>
- 製作年:2018年
- 公開日:2019年9月6日
- 製作国:スイス・アメリカ・イギリス合作
- 配給:ポリドール映像販売/li>
- 上映時間:85分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第17回トライベッカ映画祭、第25回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭、第24回パームスプリング国際映画祭、第26回ハンブルグ・フィルムフェスト国際映画祭、第21回上海国際映画祭、第63回コーク映画祭(アイルランド)、第59回フィレンツェ映画祭、第36回バンクーバー国際映画祭、正式出品
- 原題:Blue Note Records: Beyond the Notes
- オフィシャルサイト: https://www.universal-music.co.jp/cinema/bluenote/
ゆかりの地図
イングルウッドクリス |
ニュージャーヒー州イングルウッドクリス |