マジック&ロス
ムイウォ(香港)
作品の概要
杉野希妃(『歓待』製作・主演)×ヤン・イクチュン(『息もできない』監督・主演)とキム・コッピ(『息もできない』主演)による、さまよえる魂をみつめた新世代アジアン・ムービー。 世界7カ国の俊英が国境を越えて集結し製作。香港のムイウォという妖しいリゾート地で共に旅することになった2人、日本人のキキと韓国人のコッピは、島の不思議な力に取り憑かれ、いつしか奇妙な関係に陥っていく。 ムイウォは、文明から孤立し時間が止まってしまったような魅力がある一方、そこにある滝は多くの人が身を投げる自殺の名所とも言われている。 リム・カーワイ監督はたった3人の俳優の関係と表現力によって、個のあいまいさ、生と死の境界を描く多重的な物語を築き上げた。 誰が実在するのか、何が現実で何が幻影なのか、謎が謎を呼ぶ――。 さぁおいで、魅惑のアジアン・ラビリンスへ。
©2010「マジック&ロス」製作委員会
|
|
ストーリー
香港のリゾート地、ムイウォの東に位置する深い森。その先には、岩肌を流れる白糸が神秘的な美しさをたたえる滝があった。
その妖しくむせ返るような樹々と滝音に導かれるようにして、2人の女性が出会う。
日本人のキキと韓国人のコッピ、2人の滞在する森の傍らのホテルにはベルボーイただひとり。
満室の貼り紙はあるが、他に客は見当たらない。
世の中から完全に孤立した場所で、キキとコッピは徐々に時間の感覚をなくし、現実と幻想が入り混じる。
やがて2人は、共鳴と反発を繰り返しながら互いを求め合うのだが……。
地ムービーなわけ(地域との関わり)
本作品がムイウォで撮影されたのは、リム・カーワイ監督が2010年香港国際映画祭に参加した後、友人が住むムイウォに訪れて、その独特な雰囲気に魅かれたことによる。
ムイウォは、自殺の名所と呼ばれ、死の匂いが漂う一方で、外国人も多く訪れる知る人ぞ知るリゾート地でもある。
陰と陽の要素を持ち合わせた摩訶不思議な磁場に吸い寄せられたのかもしれません・・・。
地域でおこったエピソード
・霊的な場所だったからなのか、気がとても重いように感じたり、変な音が聞こえてきたりしました。
・蚊が異常に大きくて、刺されたら大きく腫れ上がってしまい、撮影で隠すのが大変でした。
(キャスト談)
映画のストーリー上の舞台
どこというのを、あえてぼかしています。
ロケ地紹介
香港のムィウォ
ムイウォ・イン(ホテル)
山奥にある滝
映画にちなんだ商品・料理など
青島ビール
この映画を支援した企業・団体・個人
香港在住の監督の知り合いの映画人がエキストラとして出演しています。
キャスト・スタッフの思い出のお店・料理・商品など
撮影場所として使ったホテル「ムイウォ・イン」の部屋に宿泊しています。
ホテル近くにあるベトナム料理屋さんの「梅スプライト」、日曜特別メニューの「蟹ラーメン」は最高でした。(キャスト談)
キャスト
杉野希妃、キム・コッピ、ヤン・イクチュン、ほか。
スタッフ
- 監督:リム・カーワイ
- 構成&プロット:リム・カーワイ
- プロデューサー:杉野希妃
- エグゼクティブプロデューサー:小野光輔、坂本雅司、岩倉達哉
- 原案:リム・カーワイ、ジュディス・ペルニン
- 原作:
- 音楽:Jo Keita
- テーマソング:
- 撮影:メイキン・ファン・ビン・ファイ
- 照明:トーマス・チャク・チャン
- 美術:
- 録音:山下彩
- 編集:リム・カーワイ
作品データ
- クレジット:©2010「マジック&ロス」製作委員会
- 製作年:2010年
- 公開日:
- 製作国:日本・韓国・マレーシア・香港・中国・フランス・アメリカ
- 配給:和エンタテインメント
- 上映時間:81分
- 映倫区分:
- 受賞歴等:映画祭出品歴(第15回釜山国際映画祭 A Window on Asian Cinema部門、第24回東京国際映画祭 アジアの風部門、第6回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門、日韓映画祭、香港インディペンデント映画祭)
- 製作委員会:「マジック&ロス」製作委員会(S・D・P、シネグリーオ、和エンタテインメント)
- オフィシャルサイト(リンク):http://magicandloss.com
この作品にゆかりのあるところ
香港:ムィウォー |
香港遊樂場協會銀礦灣戶外康樂營 |