書を捨てよ町へ出よう

東京都新宿区・青森県平内町

作品の概要

映画、演劇、小説、詩などに大きな足跡を残した異才・寺山修司の長篇映画監督デビュー作。

インタビューやハプニングなどをコラージュのように積み重ね、絶えず分断され蛇行する物語。
その中から猥雑な詩情を伴って浮かび上がる、上京者の疎外、家族の重圧、脱出願望・・・

鬱屈した青春を実験精神溢れる構成で描く寺山ワールド。
映画という枠を飛び越えて、見る者を挑発する寺山修司のマニフェストと言ってよい記念碑的作品。

『書を捨てよ町へ出よう』
DVD発売¥3,990(税込) 2011年3月当時
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(c)1971 ATG/人力飛行機舎
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ストーリー

画面の中から東北弁で語りかける、主人公の“私”(佐々木英明)。
ただ自己紹介をしているだけではない。
映画を見るものを挑発的に行動に駆り立てる。

続いて、空にあこがれて失墜した少年の死亡記事。
“私”の声が虚しく響き渡る。

万匹常習犯の祖母(田中筆子)。
戦争犯罪人で負け犬のような父(斎藤正治)。
ウサギにしか心を開かない人間嫌いの妹(小林由起子)。

行き場のない鬱屈した情熱を持て余し、“私”は奇妙な人々と出会い、幻想と回想の入り混じった街を放浪する・・・。

地域ばなし

1970年頃の東京の空気が描かれている作品です。

寺山修司は元早大生(中退)で、メインロケ地は早稲田大学のある新宿区の高田馬場・早稲田地区です。

主人公は青森県東津軽郡平内町出身という設定で、演じている佐々木英明本人の出身地です。
寺山修司も青森県出身です。

地域でおこったエピソード

東京国際映画祭(2007年)の「映画が見た東京」で上映されました。

映画のストーリー上の舞台

東京都新宿区高田馬場・早稲田地区など。

ロケ地

東京都新宿区
高田馬場
早稲田
戸塚

都電荒川線の線路上

映画にちなんだもの

グリコ(ポスターが数回登場する)
サッカーボール

この映画を支援した企業・団体・個人

東京都新宿区 ロケ地付近の皆さまほか。

キャスト

佐々木英明、平泉征、斉藤正治、丸山(美輪)明宏、新高恵子、淺川マキ、鈴木いずみ、川村都、クニ河内、蘭妖子ほか。

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

東京都新宿区・高田馬場 青森県平内町
高田馬場駅(東京)
青森県東津軽郡平内町
東京都新宿区・戸塚町 東京都新宿区・早稲田町
地図3
東京都新宿区早稲田町
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