男はつらいよ 第27作 浪花の恋の寅次郎

大阪市・長崎県対馬市・広島県大崎下島

作品の概要

東京生まれの寅さんにとって、大阪は肌が合わない場所のはずだったが、居心地が良い場所となったのは、松坂慶子演じる美人芸者・ふみがいればこそ。

幼くして肉親と離ればなれになり、芸者をしているふみにとって、寅さんの純粋さと心意気は、自分自身をみつめるきっかけにもなる。

粋にチップを差し出す寅さんに「友達のつもりよ」と突き返す彼女の心意気。これぞ大阪!というキャスティングの妙。

通天閣の安ホテルの主人に、芦屋雁之助。先輩芸者にかしまし娘の正司照枝・花江。そして、ホテルで飲んだくれているおっちゃんに笑福亭松鶴。

華やかさとはかなさ、男と女の機微、細やかな演出が堪能できる一本。本作より満男役が吉岡秀隆にバトンタッチ。

『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』
DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売・ 販売元:松竹
(c)1981 松竹株式会社

ストーリー

瀬戸内海の小島で、墓参をしている美しい浜田ふみ(松坂慶子)と知り合った寅さん。それからしばらくして、大阪で芸者をしているふみは、石切神社で寅さんと偶然再会する。

二人は生駒山の宝山寺でデートを楽しむが、ふみには幼くして別れた弟がおり、寅さんのすすめで一緒に逢いに行くが、弟は病死していた。

失意のふみに優しくする寅さんだったが、彼女の想いを受け止めることができずに、柴又へ帰る・・・

地域ばなし

第27作で寅さんは大阪に長いこと逗留。長崎県対馬市・広島県大崎下島・広島県呉市豊浜町小野浦・奈良県生駒市門前町宝山寺などを訪れた。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

大阪市浪速区恵比寿東3丁目界隈(新世界ホテルに寅が逗留)、大阪市港区波除六丁目(ふみの弟が勤めている運送会社・山下運輸)、大阪市此花区春日出(英男のアパート・松風荘)、大阪市中央区宗右衛門町宗右衛門町通り(誠がふみに声をかける)、大阪府東大阪市東石切町石切劔箭神社(水中花を啖呵売)、長崎県対馬市豊玉町和多都美神社(夢から醒める)、長崎県対馬市厳原町(ふみと誠が開業した寿司屋「寿司処海八」)、長崎県対馬市峰町(ふみを訪ねる)、広島県大崎下島豊町(アッパッパの啖呵売)、広島県呉市豊浜町小野浦(お墓参りのふみと出会う)、奈良県生駒市門前町宝山寺(近鉄生駒ケーブルカーに乗って参詣に)

映画にでてくるもの・グルメ

関西風の味付(宝山寺のデート、ふみが作って来た手料理に寅さんは醤油をタップリ掛けてしまう。寅さんは薄口醤油とダシで味付けをしている関西風が苦手。しかし柴又へ戻ると濃口醤油で関東風のおばちゃんの味付けに濃すぎるといいだす。)

キャスト

渥美清、松坂慶子、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆、芦屋雁之助、初音礼子、笑福亭松鶴、正司照枝、花江、大村崑、冷泉公裕、マキノ佐代子、斉藤洋介、関敬六ほか。

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

広島県大崎下島
広島県呉市豊町大長5927
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