岩手県紫波町・盛岡市・北海道釧路市・根室市・養老牛温泉
作品の概要
寅さんが渡世人として、同じ渡世人のトニーと渡り合う。これまでのシリーズでは描かれなかった、寅さんが生きる世界が垣間見える。 冒頭 盛岡で、かつての舎弟・登(秋野大作)と再会し、渡世人稼業のわびしさを知った寅さんが、風子にだけは幸せになって欲しいと願うが、トニー、風子、寅さんの関係は、いずれも放浪者の孤独をにおわせている。 渡瀬恒彦の持つ不良性と、中原理恵演じる風子の危うさを、釧路の夏を象徴する霧笛のイメージが彩る。風子と寅さんと共に、逃げた女房を訪ねる旅をする中年男・福田栄作に佐藤B作。 『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』 |
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ストーリー
初夏の釧路で、根無し草の風子(中原理恵)に、かつての自分の姿を見た寅さんは、彼女を道連れに旅をする。
根室で叔母の世話で理容室につとめることになり、落ち着いたかのように見えた風子だったが、旅回りのサーカス一座のオートバイ乗り・トニー(渡瀬恒彦)に惹かれてまた旅暮らしとなる。柴又に帰って来た寅さんに届いた報せは、風子が病床についているという話だった・・・
地ムービーなわけ(地域との関わり)
第33作では、岩手県紫波町(しわちょう)・盛岡市・北海道釧路市・根室市・中標津町養老牛温泉などを寅さんが訪れている。
映画のストーリー上の舞台
岩手県紫波町・盛岡市・北海道釧路市・根室市・中標津町養老牛温泉、茨城県牛久沼(栄作がマイホームを購入)
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
岩手県紫波郡紫波町
願圓寺の鐘楼(お婆さんのたき火で寅さんがむせる)
新山神社・里宮(少年野球のキャッチャーのマスクに面を使う)
岩手県盛岡市盛岡城跡公園(岩手公園:登と再会)
北海道釧路市
釧路幣舞橋(ぬさまいばし:風子と出会う)
根室本線・茶内駅(栄作を見送る)
北海道厚岸郡浜中町汐見橋(霧多布へ行く途中、寅さんたちがやってくる)
北海道根室市根室新緑まつり(バイ)
北海道標津郡中標津町養老牛温泉(風子の結婚式に出席しようと山越え)
標津線・計根別(けねべつ)駅(廃線:さくらたちが結婚式で養老牛温泉へ)
映画にでてくる地域の料理・地場産品
ステーキ(寅さんが釧路で風子に奢ったのがステーキ)
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、中原理恵、渡瀬恒彦、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、美保純、佐藤蛾次郎、笠智衆、佐藤B作、秋野太作、中川加奈、人見明、谷幹一、加藤武ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:出川三男
作品データ
- クレジット:(c)1984 松竹株式会社
- 製作年:1984年
- 公開日:昭和59(1984)年8月4日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:102分
- 映倫区分:G
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
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