男はつらいよ 第8作 寅次郎恋唄
静岡県下田市、岡山県高梁市
作品の概要
シリーズ好調のなか、洋画専門劇場・丸の内ピカデリーでロードショー公開された。 旅役者の坂東鶴八郎(吉田義夫)とその娘・大空小百合(岡本茉莉)の交流は、本作より始まった。名優・志村喬演じる博の父が、寅さんに語る「庭先に咲いたりんどうの花」のエピソード。旅人である寅さんと、定住者である貴子の束の間のひととき。丁寧な演出が堪能できる。森川信のおいちゃんは本作が最後となった。
『男はつらいよ 寅次郎恋歌』
DVD発売中 ¥3,990(税込) 発売・ 販売元:松竹 (c)1971 松竹株式会社 |
|
ストーリー
「ハハキトク」の報を受け、備中高梁へと向かった博とさくらは、葬儀にやってきた旅先の寅さんとバッタリ再会。博と父・*ひょう一郎の関係はギクシャクしているが、寅さんは博の父と意気投合して高梁に残る。そこで「本当の人の暮らし」についての説教を受け、反省の気持ちと共に柴又へ。
同じ頃、門前では、六波羅貴子(池内淳子)が喫茶店「ローク」を開店。
女手一つで、小学生の息子を育てる貴子に、寅さんの想いは募るばかり…
同じ頃、門前では、六波羅貴子(池内淳子)が喫茶店「ローク」を開店。
女手一つで、小学生の息子を育てる貴子に、寅さんの想いは募るばかり…
*ひょう(風へんに火3つ)
地域ばなし
第8作では寅さんが静岡県下田市、岡山県備中高梁などを訪れました。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
静岡県下田市
磯野漁協会館(劇中の坂東鶴八郎一座(漁協会館))
松崎屋(小百合が寅さんを見送る)
磯野漁協会館(劇中の坂東鶴八郎一座(漁協会館))
松崎屋(小百合が寅さんを見送る)
岡山県高梁市 (博の実家)
伯備線 備中高梁駅(博とさくらが降りる)
山梨県
甲斐大泉(八ヶ岳の見える田舎道で寅さん、坂東鶴八郎一座とばったり再会)
映画にちなんだもの
コーヒー(帝釈天脇に開店した喫茶店ローク。喫茶店ロークは実際にあった喫茶店でスタッフ・キャストがよく利用していた。第5作「望郷篇」の頃にすでにあり第31作「旅と女と寅次郎」まで映っている。)
トラック(坂東鶴八郎一座の移動はトラック。寅さんはしばしばこのトラックの荷台に乗せてもらう。)
歌「かあさんの歌」「七つの子」「タンタンたぬき」「誰か故郷を想わざる」「チンガラホケキョーの歌」
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、池内淳子、志村喬、笠智衆、森川信、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、吉田義夫、岡本茉利、穂積隆信ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公信
作品データ
- クレジット:(C)1971 松竹株式会社
- 製作年:1971年
- 公開日:昭和46(1971)年12月29日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:113分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第26回毎日映画コンクール・監督賞/山田洋次(1971年)キネマ旬報BEST10第8位(同)シナリオ作家協会シナリオ賞/山田洋次、朝間義隆(同)第25回映画技術賞/高羽哲夫(同)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
備中高梁駅
備中高梁駅