アンダルシア州(スペイン)
作品概要
「風の谷のナウシカ」(原画)「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」(作画監督)などでスタジオジブリ・宮崎駿の絵を支えてきた高坂希太郎が満を持して待望の監督デビュ作品。 作画の難しさゆえにアニメ界ではタブーとされてきた<自転車>という題材に真っ向から挑む!!
日本を代表するアニメ・スタジオ、マッドハウス制作作品
©2003「茄子 アンダルシアの夏」製作委員会
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ストーリー
主人公ぺぺはひたすら走っていた。照りつける熱い陽射しの中を、南スペインの乾いた道を。
“ブエルタ・ア・エスパーニャ”。“ツール・ド・フランス”と並ぶ「世界三大自転車レース」の一つ。
勝利に恵まれず、レースの真っ只中、解雇を言い渡される。やがて生まれ育ったアンダルシアの村にさしかかる。
そこでは、兄アンヘルと、かつての恋人カルメンの結婚式が行われていた。
幼い頃、兄と取り合った1台の自転車。
そして奪い合った恋人…忘れたい恋、忘れたい戦い、忘れたい土地から、遠くへ行きたい。
ゴールへ近づくぺぺの心に様々な思いがよぎる。
突然、ネグロという黒いネコが道に飛び出した。
予想を裏切り、レースは思わぬ方向へ進んだ。果たしてぺぺに輝きの瞬間は訪れるのだろうか。
地域ばなし
スペインのアンダルシア州で行われている世界3大自転車レースの一つ「ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a España)」が作品の舞台となっています。
高坂希太郎監督は原作をより知るために、舞台であるアンダルシア州に行き、アンダルシアの風俗や家の佇まいを肌で感じています。
アンダルシアには、日本では考えられない整備された道がいかに自転車を受け入れているか、そして、そのまま自転車を抱えて電車に乗り込む人たちが、混雑時には人を先に出してから駅を出て行く。そんなマナーがしっかりしている人々の日常風景を見ています。
アンダルシアの町で自転車がどんな風に定着しているのかを直に感じ取りました。
原作者の黒田硫黄さんは、スペインに行ったことがなく、作品の舞台のレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を生で観戦することなく、観察力と想像力ですばらしい原作を描き上げました。
栃木県那須町で開催される「自転車映画祭 グルメ&サイクリング・フィルム・フェスティバル」(2014年10月18日〜19日)で上映されます。
映画にちなんだもの
黒ネコ、酷暑、パオパオビール(ベルギーのビール会社)
映級グルメ
茄子(ナス)のアサディジョ漬け(5日目)、ハム、ソーセージ、赤ワイン、ビール、水、パエリア
支援
特別協賛:日本自転車振興会
キャスト
大泉洋、小池栄子、筧利夫、平野稔、緒方愛香、平田広明、坂口芳貞、羽鳥慎一、市川雅俊
スタッフ
- 監督:高坂希太郎
- 脚本:高坂希太郎
- エグゼクティブ・プロデューサー:椎名保
- プロデューサー:丸山正雄
- 原作:黒田硫黄(講談社アフタヌーンKC「茄子」より)
- 音楽:本多俊之(サウンドラック:VAP)
- テーマソング:忌野清志郎「自転車ショー歌」
- 撮影監督:白井久男、岸克芳
- 美術監督:田中直哉
- 音響監督:三間雅文
- 編集:瀬山武司
作品データ
- クレジット:©2003「茄子 アンダルシアの夏」製作委員会
- 製作年:2003年
- 公開日:2003年7月26日
- 自転車映画祭上映日:2014年10月18日(土)・19日(日)
- 製作国:日本
- 配給:アスミック・エース
- 上映時間:47分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第56回カンヌ国際映画祭正式出品
- 製作委員会:茄子 アンダルシアの夏」製作委員会(アスミック・エース、バップ、マッドハウス、東急レクリエーション、日本テレビ放送網、徳間書店)
- 英語タイトル:Nasu: Summer in Andalusia
- オフィシャルサイト:http://www.nasu-summer.com/
ゆかりの地図
栃木県那須町 | アンダルシア州(スペイン) |
37.022394,140.119028 |
37.544373,-4.727683 |