コクリコ坂から

横浜

作品概要

太平洋戦争が終わって18年、日本は焼け跡から奇跡の復活を遂げた。そして、高度経済成長が始まろうとしていた時代に、復活の象徴として、日本は東京オリンピックの開催を目前に控えていた。
人々は古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしいと信じていた。
煙突から吐き出される煤煙。道路をひしめく車の土埃。人々でごった返す街。工事や建物の解体作業の騒音。 しかし、それでも海は青く、緑は輝き、空は広く、世界は希望に満ちてキラキラと輝いていた。
そんな時代に、横浜にあったある高校で、明治に建てられた由緒ある建物をめぐって、小さな紛争が起きていた。古いけれど、歴史と思い出のつまった建物。それを取り壊すべきか、保存すべきか。
ある高校生の男女が、そんな事件の中で出会い、心を通わせ、助け合って行く。ふたりが見出した日本の“明るい未来”とは、何だったのか。
16歳の海と17歳の俊の愛と友情を横糸に、建物をめぐる紛争を縦糸に、この物語は、まっすぐに生きる高校生たちの群像をさわやかに描いてゆく―。

 

『コクリコ坂から』 横浜特別版ブルーレイ、7,350円(税込)、発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン、(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
DVD・ブルーレイ購入

ストーリー

1963年、横浜。港の見える丘にあるコクリコ荘。その下宿屋を切り盛りする16才の少女・海。彼女は、毎朝、海に向かって、信号旗をあげる。旗の意味は「安全な航行を祈る」。タグボートで通学していた17才の少年・俊は、海の上からその旗をいつも見ていた。
翌年に東京オリンピックを控え、人々は古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしいと信じていた。そんな時代に、横浜のとある高校で、小さな紛争が起きていた。古いけれど、歴史と思い出のつまった文化部部室の建物、通称カルチェラタン。それを取り壊すべきか、保存すべきか。
そんな事件の中で、海と俊は出会う。俊はその建物を守ろうと学生たちに訴える。海はその建物の良さを知ってもらおうと大掃除を提案する。徐々に惹かれ合うふたりに、ある試練が襲いかかる。
「嫌いになったのなら、はっきりそう言って」「俺たちは兄妹ってことだ」「どうすればいいの?」自分たちは兄妹かもしれない。それでも、ふたりは現実から逃げずにまっすぐに進む。そして、戦争と戦後の混乱期の中で、親たちがどう出会い、愛し、生きたかを知っていく。
そんな中で、ふたりが見出した未来とは——。

地域ばなし

舞台となる港が見える町は、横浜。

コクリコ荘があるのは、神奈川近代文学館のあたりのイメージです。

山下公園、ホテルニューグランド、マリンタワー、氷川丸、桜木町駅なども劇中にでてきます。

横浜市の横浜市開港記念会館にて「DVD&ブルーレイ発売記念プレミア上映会」が 行われました。(平成24年6月19日(火))

赤レンガ倉庫にて「コクリコ坂から展」が開催されました。(平成24年6月20日(水)~27日(水))

映画の舞台・横浜を紹介する「コクリコ坂から ヨコハマガイドマップ 2012」が 無料配布されました。

横浜市内8か所(帆船日本丸 横浜みなと博物館、大さん橋国際客船ターミナル、横浜開港資料館、横浜マリンタワー、China Town 80(中華街)、外交官の家、県立神奈川近代文学館、auショップ(6か所))を巡る特典付スタンプラリーが実施されました。

劇中でコクリコ荘がある場所のモデルとされている、港の見える丘公園内の横浜港が一望できる場所に、主人公の松崎海が毎朝掲げていた「U・W旗(※「安全な航行を祈る」という意味の国際信号旗)」を掲揚するポールとパネルを設置されました。(平成24年3月22日に設置式)

東京・渋谷の東急百貨店 東横店にて 展示とグッズフェアの開催されました。(『写真で見る「コクリコ坂から」と横浜の風景』と題し、映画の舞台となった横浜の風景と映画シーンを展示するほか、 公開記念グッズに加え、スタジオジブリの各種グッズフェアを開催。)

横浜の高校生限定試写会が開催されました。(場所: 県立神奈川近代文学館)

京急電鉄の車両8両1編成の車体外面に映画「コクリコ坂から」のメインビジュアルが描かれ、車内の中吊りやドア横ポスターも【「コクリコ坂から」×京急グループ】のポスターでジャックされました。

DVD・ブルーレイ先着購入特典「縁結びお守り」の祈祷式が、 縁結びの神様として有名な今戸神社(台東区今戸)で行われました。
(今戸神社の御祭神は日本神話の八百万の神を生んだ始まりの夫婦神で、 縁結びに大きな御利益があるとされています。)

映画にちなんだもの

朝食(ハムエッグ)

挿入歌 「上を向いて歩こう」

映級グルメ・商品

縁結びお守り

コロッケ
(ローソン「サクっとコロッケ」の包み紙が、関東地区のみ、 数量・期間限定で、映画「コクリコ坂から」の限定包み紙になりました。)

支援

協力:日本オリンピック委員会、八大コーポレーション、坂元九音楽事務所、横浜市。

特別協賛:KDDI。

特別協力:読売新聞、ローソン。

キャスト

(役名:松崎海)長澤まさみ、(風間俊)岡田准一、(松崎花)竹下景子、(北斗美樹)石田ゆり子、(広小路幸子)柊瑠美、(松崎良子)風吹ジュン、(小野寺善雄)内藤剛志、(水沼史郎)風間俊介、(風間明雄)大森南朋、(徳丸理事長)香川照之

スタッフ

企画・脚本:宮崎駿
監督:宮崎吾朗
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:高橋千鶴、佐山哲郎(角川書店刊)
脚本:丹羽圭子
音楽:武部聡志
主題歌:手嶌葵「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」
キャラクターデザイン:近藤勝也 
撮影:奥井敦
音響:笠松広司
アフレコ演出:木村絵理子 
製作担当:奥田誠治、藤巻直哉、福山亮一 
制作:星野康二

作品データ

ゆかりの地図

神奈川近代文学館 氷川丸
神奈川県横浜市中区山手町110
神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先

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