長野県塩尻市、山梨県北杜市・東京都文京区・江東区
作品の概要
寅さんの幼なじみに、宝塚出身のベテラン女優・八千草薫。寅さんがマドンナに愛の告白をされてしまうという、意外や意外の物語。 離婚して、子供と離ればなれとなった千代の寂しさを、紛らわそうとする寅さんの奮闘努力。恋のライバルとなるインテリに米倉斉加年。 日本映画を代表する大女優・田中絹代と渥美清のしんみりとしたやり取りは、旅人の孤独を見事に表現。 『男はつらいよ 寅次郎夢枕』 |
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ストーリー
旅先で弁当を使わせてもらった旧家の奥様(田中絹代)から、テキ屋仲間の哀れな末路を聞かされた寅さんは、柴又へ帰ってくる。
ところが寅さんの部屋は、御前様の親戚の大学助教授・岡倉金之助(米倉斉加年)が下宿中。面白くない寅さんは、また旅に出ようとしたが、門前で美容院を始めた幼なじみの志村千代(八千草薫)と再会し、思いとどまることに・・・
地域ばなし
第10作で寅さんは、長野県塩尻市、山梨県北杜市(旧:明野村(あけのむら))、東京都文京区の東京大学、江東区の亀戸天神などを訪れている。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
山梨県明野村(現・北杜市:駒ヶ岳をバックに寅さんがひとり晩秋の路をゆく)・明野村(同:旧家で弁当を使わしてもらう)
長野県・国鉄中央線・日出塩駅(夢から覚める)、長野県塩尻市奈良井(かぎや旅館で登と再会)・中央本線・奈良井駅
東京都文京区本郷 東京大学(大学教授を訪ねる)
東京都江東区亀戸・亀戸天神社(千代とデート)
映画にちなんだもの・グルメ
芋の煮っ転がし(千代を招いての晩餐、おばちゃんにメニューを聞いたら、寅さんの好物を作ったという。でも、寅さんは「貧しいなあ、うちのメニューは。もうちょっと、何かこう、心の豊かになるおかずはないかい、たとえばさあ、厚揚げだとか、筍の煮たんだとか頼むよ」とリクエスト。)
自転車(千代の別れた息子、さとしが江戸川堤を自転車で遠乗りして、母に会いにやってくる。1970年代の小学生の憧れの自転車は、ウィンカー付き、変速ギアの付いた最新型のスポーツサイクル車だった。)
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、八千草薫、前田吟、松村達雄、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆、田中絹代、米倉斉加年、清水将夫、津坂匡章、吉田義夫ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公信
作品データ
- クレジット:(c)1972 松竹株式会社
- 製作年:1972年
- 公開日:昭和47(1972)年12月29日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:98分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第28回毎日映画コンクール・監督賞/山田洋次(1973年)、第1回文化庁優秀映画(1972年)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
長野県塩尻市・奈良井駅 |
奈良井駅(長野) |