東京都三宅島村
作品の概要
2000年8月 三宅島大噴火― 噴火を生き抜いた復興のシンボル犬 ロック。実話から生まれた奇跡と感動の物語。 全島民が避難することになった伊豆諸島の三宅島。 噴火時の離散…、避難後の慣れない都会での生活…、そしてロックとの苦渋の別れ…。 様々な苦悩・困難に直面しつつも、いつかみんなで故郷・三宅島に帰って、 ロックとまた一緒に暮らすことを決してあきらめなかった家族たち。 三宅島の雄大な自然を舞台に、一人の少年と一匹の犬の目を通して、心と心のつながり、家族の在り方、故郷への想い、そして生きていく力を描く、実話から生まれた涙と希望あふれる感動の物語。
(C)2011 フジテレビジョン 東宝 FNS27
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ストーリー
太平洋の小さな島、三宅島。そこで民宿を営む野山一家。小学生の芯は、生まれたばかりの子犬に“ロック”と名付け、愛情を注ぐ。
2000年8月、三宅島・雄山が大噴火する。島外避難をすることになった野山一家だが、その矢先、ロックがいなくなる。 慣れない東京での避難生活が始まるが、必ず島に帰る、ロックは生きてる、という希望を胸に、一家は毎日を懸命に生きていく。
そんなある日、芯たちは噴火災害動物救護センターでロックと奇跡の再会を果たす。しかし、避難住宅では犬は飼えない。どんどん体調を崩し弱っていくロック。島にはいつ帰れるかもわからない。 様々な不安と葛藤の中、芯はある決意をする・・・。
地域ばなし・プロダクションノート
原案は、フジテレビの「めざましテレビ」で紹介された、災害に負けずたくましく暮らした三宅島の一匹のわんこ、ロックのエピソードです。実際に三宅島に住んでいたロックを題材にストーリーを作り、映画化された作品です。
また、避難した後に三宅島に戻り、島の復興に苦労されている人たちの想いを風化させないようにと思いもあって、企画が進められました。
島のシーンは他の島で撮るアイデアもありましたが、最終的にすべて三宅島で撮ることになりました。(三宅島で映画の撮影が行われたのは、黒澤明監督「夢」で火山噴火のシーン(1990年)以来のことです。)
三宅島でプレミア試写会が2日間にわたって計3回開催されました。そのプレミア試写会には、島の人口のおよそ4割にあたる1150名が参加しています。(三宅島の阿古体育館が会場で、会場は地元の漁船につける「大漁旗」が飾り付けられました。)
なお、佐藤隆太さんが、「三宅島パネル展」の日、1日観光大使を務めました。
三宅島空港は、高濃度の火山ガスが飛行場を覆っている日は離着陸できませんでしたが、中江監督は何度も三宅島を訪れてシナハンやロケハンを重ねました。
三宅島での撮影は、最大で80人ものスタッフ・キャストが滞在してすすめましたが想像以上に困難を極めました。クレーンなど大型の撮影用の機材を東京から運ぶ必要があり、島の天気が変わりやすく、最大瞬間風速44.9メートルの大型台風が直撃するなどスケジュール通りにすすみませんでした。
約40日間におよぶ島での撮影中、晴れたのは4日だけでした。(20日間ぐらいの予定だった撮影が雨続きでなかなか進まず、結局約40日間になりました。)
また、東京都庁で、映画「ロック ~わんこの島~」公開記念「三宅島パネル」が開催されました。
なお、神戸市東灘区にある神戸市立東灘小学校、福岡市内にある西南学院小学校、熊本市内にある熊本大学教育学部附属小学校、広島市佐伯区にあるなぎさ公園小学校、札幌市内にある桑園小学校と、全国各地で「ロック~わんこの島~」公開特別授業が行われています。
ロケ地
東京都
三宅島村:三宅島
阿古地区(劇中の「野山一家」が経営する民宿「たいよう」のセットが組まれた地区。 「たいよう」跡地のすぐ目の前には、「メガネ岩」という島を代表する名所があります。)
映画にちなんだ商品・料理など
ビーフジャーキー、からあげ、牛乳煎餅(生前、実際に三宅島に住んでいたロックが近所の商店でよく食べていたもの)
民宿「夕景」(実際にロックの飼い主であった沖山勝彦さん・有紀さん夫妻の経営する民宿)
支援
ロケ協力:
東京ロケーションボックス、東京都、三宅村立三宅小学校、東海汽船株式会社、三宅島マリンサービス、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、日野市、 NPO法人日野映像支援隊、流山フィルムコミッション、高萩市フィルムコミッション、東京都港湾局、竹芝客船ターミナル、東洋学園大学、むさし府中商工会議所、古市梱包運輸株式会社、クックチャム、夕やけの丘動物病院、データコミュニケート、住友不動産株式会社、(財)和歌山県奨学金東京学生寮
美術協力:
三宅島建設工業、山田建築企画、ほか。
協力:
三宅村の皆さん、東京都三宅村役場、東京都三宅支庁、三宅島観光協会、三宅村商工会、東京都三宅村教育委員会、日活撮影所、アートインプレッション、東宝スタジオサービス、臨港警察犬愛犬訓練所、東京災害ボランティアネットワーク、ほか。
キャスト・スタッフの思い出のお店・料理・商品など
三宅島のお店「ココナッツガーデン」(麻生久美子さんのインタビューより)
三宅島の「椎取神社」(大ヒット祈願を行った神社)
キャスト
佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、岡田義徳、柏原収史、佐原弘起、中林大樹、佐藤二朗、光石 研、佐藤仁美、おかやまはじめ、中丸新将、原田美枝子、倍賞美津子、三宅島の皆さん、他。
スタッフ
- 監督:中江 功
- 脚本:水橋文美江、鈴木 智
- 企画:石原 隆、市川 南
- エグゼクティブプロデューサー:臼井裕詞
- プロデューサー:高橋正秀、甘木モリオ、角谷公英
- 音楽:吉俣 良
- テーマソング:小田和正「hello hello」
- 撮影:津田豊滋
- 照明:川井 稔
- 美術:部谷京子
- 録音:武 進
- 編集:松尾 浩
作品データ
- クレジット:(C)2011 フジテレビジョン 東宝 FNS27
- 製作年:2011年
- 公開日:2011年7月23日
- 製作国:日本
- 配給:東宝
- 上映時間:123分
- 映倫区分:G
- オフィシャルサイト(リンク):http://www.rock-wanko.com
ゆかりの地図
三宅島 阿古地区「メガネ岩」付近 |
東京都三宅島三宅村阿古 |
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