南極・リゾリュート(カナダ)・北海道稚内市・京都府京都市
作品の概要
昭和33年2月。 有名なタロ・ジロの実話を基に映画化。 『南極物語』 |
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ストーリー
昭和32年1月。
南極観測隊の第一次越冬隊が昭和基地で日本初の南極越冬観測を始めた。
1年後、昭和33年2月。
第二次越冬隊員と交替すべく、第一次越冬隊員が昭和基地から観測船“宗谷”へと小型飛行機“昭和号”で空輸された。
だが、例年にない悪天候のため、第二次隊員は昭和基地へは飛ばなかった。
第二次越冬は中止と決定されたのだった。
しかし、隊員たちが引き上げるだけでは、基地に残された15匹のカラフト犬が置き去りにされてしまう。
第一次越冬隊の犬係だった潮田(高倉健)と越智(渡瀬恒彦)は、犬たちを救うべく“昭和号”を飛ばしてくれるよう小沢隊長(岡田英次)に食いさがった。
だが、悪天候に見舞われ満身創庚の“宗谷”には、これ以上南極の海にとどまる力はなかった・・・。
地域ばなし
昭和基地を中心とする南極の様子は、南極やカナダで撮影されました。
日本では稚内、札幌、京都などでロケが行われました。
地域でおこったエピソード
本作は、第一次観測隊にも参加し、1968年12月19日に第九次観測隊を率いて日本人として初めて南極点に到達した村山雅美氏の監修のもと制作されました。
昭和基地のセットはカナダのリゾリュートに作られました。
極寒の地でスタッフが総動員で作業をし、釘が刺さらない、ペンキが乾かないなど非常に困難な作業だったようです。
南極大陸でもカナダでも、撮影場所に立ち入り出来る人数が限られていたため、スタッフは1人何役もこなしました(監督がサードカメラマンを兼ねるなど)。
北海道大学でもロケが行われていますが、タロは帰国後、北海道大学植物園で飼育されました。
現在はタロのはく製がここにあります。
公開当時稚内市長だった浜森辰雄氏ご本人が、稚内市長として出演しています。
映画のストーリー上の舞台
昭和32年~33年の南極の昭和基地、ボツンヌーテンほか。
北海道大学、京都大学、稚内市、樺太犬研究所など。
ロケ地
南極
日本
北海道
稚内市の抜海駅
札幌市の北海道大学
京都府
京都市の京都大学
カナダ
ヌナブト準州
コーンウォリス島のレゾリュート(昭和基地のセット)
ノースウェスト準州
イエローナイフ
映画にちなんだもの
靴下(足をケガしたタロとジロにはかせる)
祇園祭
折り鶴
支援
橋山獣医科病院
ニュージーランド南極スコット基地、カナダ大使館、海上保安庁、国立極地研究所、日本極地研究振興会、稚内市役所、船の科学館、朝日新聞社、京都大学、北海道大学、東映俳優センター、学習科学編集部など。
稚内、札幌、京都、リゾリュート、イエローナイフのみなさまほか。
キャスト
高倉健、渡瀬恒彦、岡田英次、夏目雅子、荻野目慶子、日下武史、神山繁、山村聡、江藤潤、佐藤浩市ほか。
スタッフ
- 監督:蔵原惟繕
- 脚本:蔵原惟繕、野上龍雄、佐治乾、石堂淑朗
- プロデューサー:貝山知弘、蔵原惟二、角谷優
- 音楽:ヴァンゲリス
- テーマソング:
- 撮影:椎塚影
- 照明:川島晴雄
- 美術:徳田博
- 録音:紅谷愃一
- 編集:鈴木晄
作品データ
- クレジット:(c)フジテレビ/学研/蔵原プロ
- 製作年:1983年
- 公開日:1983年7月23日
- 製作国:日本
- 配給:日本ヘラルド=東宝
- 上映時間:145分
- 映倫区分:G
- 製作委員会:1983 南極物語製作委員会(フジテレビジョン、学習研究社、蔵原プロダクション)
ゆかりの地図
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