ブエノスアイレス(アルゼンチン)、ウッチ、ワルシャワ(ポーランド)、マドリード、グランカナリア島(スペイン)、パリ(フランス)
作品概要
© 2016 HERNÁNDEZ y FERNÁNDEZ Producciones cinematograficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A
世界の映画祭で観客賞総ナメの8冠、笑いあり涙あり、シリアスながらもコメディ、心に残る感動ロードムービー。
ブエノスアイレスに住む88歳の仕立屋アブラハムは、自分を施設に入れようとしている家族から逃れ、スペイン・フランスを経てポーランドへと向かうための旅に出る。その目的は、第2次大戦中のホロコーストから逃れ、自分の命を救ってくれた親友に自分が仕立てた「最後のスーツ」を渡すこと。
監督・脚本を手掛けたパブロ・ソラルスは、自身の祖父の家が「ポーランド」という言葉がタブーであったことから発想を得て、自身のアイデンティティーを確認するために避けて通れないテーマを、アルゼンチンからポーランドまでの奇跡のロードムービーに結実させています。
ストーリー
88歳のユダヤ人仕立屋アブラハムは、子どもたちや孫に囲まれ、家族全員の集合写真を撮っても浮かない顔をしていた。その翌朝、住み慣れた仕立屋兼自宅を引き払い、老人施設に入ることになっていたのだ。最後に1着だけ残ったスーツを見てアブラハムはあることを決意する。家族が皆帰ってしまったその日の深夜、家を抜け出しブエノスアイレスからマドリッド行きの航空券を手配、早速飛行機に乗り込むのだった。
ブエノスアイレスから、マドリッド、パリを経由して、ポーランドに住む70年以上会っていない親友に最後に仕立てたスーツを届けに行く旅が始まる。アブラハムは、決して「ドイツ」と「ポーランド」という言葉を発せず、紙に書いて行く先を告げていく。
飛行機で隣り合わせた青年、マドリッドのホテルの女主人。パリからドイツを通らずポーランドへ列車で訪れることができないか、と四苦八苦していたアブラハムを助けるドイツ人の歴史学者など、旅の途中で出会う女性たちは、アブラハムの旅を支えようとそれぞれの環境の中で受け入れることで、アブラハムの尖った部分を柔らかくしていく。ポーランドに住む親友は、ユダヤ人であるアブラハムが第2次大戦中、ナチスドイツによるホロコーストから逃れたアブラハムを助け、匿ってくれた命の恩人であった。
アブラハムが70年前に受けた足の傷が悪化し、看護師から車いすを押されて、過去の壮絶な思い出と一緒にたどり着いた場所は、70年前と同じ佇まいをしていた。アブラハムの人生最後の旅に人と人が繋ぐ“奇跡”が訪れようとしていた。
予告編
予告編配信の使用許諾権:地ムービー
地域ばなし・プロダクションノート
アルゼンチンのブエノスアイレスからポーランドのウッチに向かうロードムービです。
旅の途中、スペインのマドリード、フランスのパリ、ポーランドのワルシャワを経由しています。
ラストシーンでロケーション撮影された家は、ポーランドのウイッチにある、パブロ・ソラルス監督の祖父が実際に住んでいた区域にある家です。(実際の家ではありませんが、外観がて、同じ建築家が設計した家です。)
パブロ・ソラルス監督は、祖父の出身地・ウッチでロケ撮影することにこだわりました。。
劇中には、ポーランドのウッチ(ラストシーンの家の住所「ピオトルコフカ通り122」)、スペインのマドリード(宿泊するホテル「Hostal Madrid」)、フランスのパリのモンパルナス駅、などの地名が出てきます。
ロケ地
アルゼンチン
ブエノスアイレス
ポーランド
ウッチ
ワルシャワ
スペイン
マドリード
グランカナリア島
フランス
パリ
映画にちなんだもの
iPhone6、スーツ、仕立屋、音楽雑誌、青年ミュージシャン、ドイツ人文化人類学者、
老人施設で自慢するための孫との記念写真
ユダヤ人、イデッシュ語、ホロコースト、ゲットー
キャスト
ミゲル・アンヘラ・ソラ、アンヘラ・モリーナ、オルガ・ポラズ、ユリア・ベアホルト、マルティン・ピロヤンスキー
スタッフ
監督:パブロ・ソラルス
脚本:パブロ・ソラルス
製作総指揮:ハビエル・ロペス・ブランコ
製作:ヘラルド・エレーロ、アントニオ・サウラ、マリエラ・ベスイェフシ
音楽:フェデリコ・フシド
撮影:フアン・カルロス・ゴメス
編集:アントニオ・フルトス
作品データ
- クレジット:© 2016 HERNÁNDEZ y FERNÁNDEZ Producciones cinematograficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A
- 製作年:2017年
- 公開日:2018年12月22日
- 製作国:スペイン・アルゼンチン合作
- 配給:彩プロ
- 上映時間:93分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:観客賞受賞(アトランタユダヤ人映画祭、マイアミ国際映画祭、プンタデルエステ映画祭、ロサンゼルスユダヤ人映画祭、サンディエゴラテン映画祭、ワシントンユダヤ人映画祭、フィラデルフィアユダヤ人映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018 国際コンペティション)
- 原題:El ultimo traje
- 英題:The Last Suit
- 邦題:家(うち)へ帰ろう
- オフィシャルサイト: http://uchi-kaero.ayapro.ne.jp
ゆかりの地図
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