茨城県水戸市・大子町・東京都千代田区
作品の概要
「我らは井伊直弼の首一つを奪うために、どれだけ多くの命を道連れにしたのでしょうか・・・」 安政7年、1860年。 吉村昭の同名小説を原作にした、壮大な歴史時代劇大作。 『桜田門外ノ変』 |
|
地ムービー博上映 |
関連商品 |
ストーリー
安政7年(1860年)2月18日早暁、水戸藩士・関鉄之介(大沢たかお)は江戸へと向かった。
大老・井伊直弼(伊武雅刀)を討つべく、実行部隊18名が江戸に集結したのだった。
そこで、襲撃計画の立案者で水戸藩尊王攘夷派の指導者・金子孫二郎(柄本明)から、鉄之介は実行部隊の指揮を執るよう言い渡される。
3月3日、襲撃地点の桜田門外で、一人が大老の行列に斬りかかり、凄惨な斬り合いが始まった。
やがて有村次左衛門(坂東巳之助)が大老の駕籠へ到達し、ついに井伊の首を刎ねた。
襲撃隊は1人が闘死、4人が自刃、8人が自首し、その成功を見届けた鉄之介は京都へと向かう。
計画では、薩摩藩が挙兵して京都を制圧し、朝廷を幕府から守っているはずだった。
しかし薩摩藩内で挙兵慎重論が持ち上がり、計画は瓦解していた。
幕府からは勿論、かつての同胞の水戸藩士からも追われる立場となった鉄之介。
そんな中、鉄之介は「桜田門外ノ変」に至る歳月を思い返していく・・・。
地域ばなし
「茨城県の地域振興につながる映画を地元主導で製作できないか」ということがきっかけで製作されました。
茨城県、水戸市、旧水戸藩の市町村長のほか、茨城県内の非常に多くの行政・企業・団体・学校・個人が協力をしています。
水戸市・偕楽園公園の隣にある千波湖畔に、桜田門外周辺を再現したオープンセットが総工費約2億5000万円で作られました。
本作の主要な登場人物である当時の水戸藩主・徳川斉昭が作った弘道館もロケに使われています。
地域でおこったエピソード:
オープンセットは撮影終了後に観光スポットとして公開されることが決まっていたため、通常の映画セットよりも頑丈に作られました。
数日で取り壊す武家屋敷の場合、壁はベニヤ板に塗装して仕上げるのが通常ですが、ここでは左官を頼み、漆喰を塗り、本物の重量感があるセットを作り上げました。
襲撃シーンの撮影は2月の上旬に連日行われましたが、大雪という設定なのに対し最初の数日はあいにく晴天が続いてしまいました。そのため、曇天に近い状況を狙い、まだ薄暗い明け方前から撮影が行われました。
映画のストーリー上の舞台:桜田門外周辺、幕末の水戸、京都、鳥取など。
ロケ地
茨城県
水戸市の弘道館・千波湖畔のオープンセット(米沢藩・桜田門・杵築藩・襲撃現場周辺・安芸広島藩・彦根藩)
大子町の袋田の滝
映画にちなんだもの
「いばらき幕末観光 観光モデルコース」
(茨城県観光物産協会が①関鉄之助が歩いた道②斉昭の史跡めぐり③烈士のお墓参りの3つのモデルコースを紹介している)
支援
千波湖畔オープンロケセット、いばらきフィルムコミッション、茨城県民の森、茨城県立歴史館、偕楽園公園、弘道館公園、久慈町漁業協同組合、袋田の滝、常陸第三宮吉田神社、ワープステーション江戸、日光江戸村、大子町森林組合、房総のむら、常盤神社、ハウステンボス、水戸市公園協会ほか。
茨城県内の各行政・企業・団体・学校・個人のみなさま。
キャスト
大沢たかお、伊武雅刀、北大路欣也、柄本明、生瀬勝久、西村雅彦、渡辺裕之、長谷川京子、加藤清史郎ほか。
スタッフ
- 監督:佐藤純彌
- 脚本:江良至、佐藤純彌
- プロデューサー:三上靖彦、川崎隆、鈴木義久
- 原作:吉村昭
- 音楽:長岡成貢
- テーマソング:alan『悲しみは雪に眠る』
- 撮影:川上皓市
- 照明:川井稔
- 美術:松宮敏之
- 録音:橋本泰夫
- 編集:川島章正
作品データ
- クレジット:(c)2010 『桜田門外ノ変』製作委員会
- 製作年:2010年
- 公開日:2010年10月16日
- 製作国:日本
- 配給:東映
- 上映時間:137分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:日本アカデミー賞優秀美術賞。
- 製作委員会:『桜田門外ノ変』製作委員会
- オフィシャルサイト(リンク):http://www.sakuradamon.com/
ゆかりの地図
茨城県水戸市・弘道館 |
茨城県水戸市三の丸1丁目6−29 |