北海道網走市・千葉県松戸市
作品の概要
![]() |
寅さんと同じ境遇の旅回りの歌手・リリーこと松岡清子が初登場。 北海道の網走で出会った二人は、その後、何度も旅先でさまざまなドラマを展開していくことになる。 寅さんが北海道の牧場で堅気になろうと酪農の手伝いを始めるが、それが果たして持続するかは別。 家庭に縁の薄いリリーが柴又で団らんを過ごす。
『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』 |
ストーリー
満男のためにピアノが欲しいという、さくらの願いを叶えるべく、寅さんが奔走して手にいれてきたのは玩具のピアノだった。結局、それが大騒動へと発展し、北海道へ旅立った寅さんは、旅回りの歌手・リリー(浅丘ルリ子)と出会う。浮草稼業のリリーは、寅さんと意気投合する。寅さんは地道に生きようと、酪農家で働くが三日と持たずに柴又へ帰ってくる。そこへリリーが訪ねて来て、寅さんとの再会を喜び合うが、何やら訳あり風の二人に周囲の目は・・・
地域ばなし
第11作では、北海道網走市で寅さんがリリーに出会います。映画のストーリー上の舞台は、北海道網走市です。
網走神社の石塔は撮影当時のまま今もあります。(レコード店は今はありません。)
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
北海道網走市の網走駅
桂2丁目の網走神社側のエイコー電気横(寅さんレコードを売する)
網走橋(リリーに声をかけられる)
網走川の河口の漁港
卯原内(うばらない)の栗原牧場(酪農家の家で働くも三日でダウン)
北海道根釧原野
北海道網走支庁(網走行きの夜汽車でリリーを見かける)
北海道・石北本線の急行「大雪」(北見〜網走)
千葉家松戸市の京成電鉄五香駅ちかく(寿司職人とリリー所帯を持つ)
映画にちなんだもの
赤いおもちゃのピアノ
忘れな草
映級グルメ・商品
サントリーウイスキー「角」
タコの刺身
薩摩揚げ
上野駅のラーメン(錦糸町のリリーのアパートを訪ねた後、寅さんは旅立つ決意をする。上野駅までさくらにトランクを届けてもらう。寅さんがいつも、旅立ちの前に、立ち寄っているのが、営団地下鉄(現・東京メトロ)銀座線から国鉄に乗り換える階段下にあった大衆食堂。ここで登に説教をし、さくらからお金を借りたり、源ちゃんにラーメンを奢ったこともある。)
キャスト
渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、前田吟、松村達雄、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、中村はやと、笠智衆、織本順吉、毒蝮三太夫、利根はる恵ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆、宮崎晃
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公信
作品データ
- クレジット:(c)1973 松竹株式会社
- 製作年:1973年
- 公開日:昭和48(1973)年8月4日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:99分
- 映倫区分:G
- 受賞歴:第28回毎日映画コンクール・監督賞/山田洋次(1973年)、同・脚本賞/山田洋次、朝間義隆(同)、キネマ旬報BEST10第10位(同)、第17回日本映画テレビ技術協会・録音の部/中村寛、松本隆司(同)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
網走市卯原内にある酪農家 |
北海道網走市卯原内 |
