男はつらいよ 第35作 寅次郎恋愛塾

秋田県鹿角市・長崎県新上五島町中通島・熊本県天草市

作品の概要

風光明媚な長崎県五島列島。そこで、懐の寂しい寅さんとポンシュウに、一夜の宿を提供してくれた老婆の優しさと、彼女の死。

人の出会いの美しさと、そこから始まる新しい運命。

今回はこうした“人の縁”がおりなす、温かい物語が微苦笑のなかに展開される。樋口可南子と平田満。二人が演じる若いカップルを取り持つ、恋のベテラン・寅さん。都会で一人暮らしをする女性の孤独や、彼女をとりまく社会を、さりげなくリアルに描いている。

後半、秋田県鹿角を舞台に繰り広げられる騒動まで、明るい笑いが、幸福な気分に誘ってくれる。

 

『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』
DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売・ 販売元:松竹
(c)1985 松竹株式会社

 
 

ストーリー

ポンシュウ(関敬六)と五島列島にやってきた寅さんは、クリスチャンのお婆ちゃん(初井言榮)と知り合うが、お婆ちゃんは急逝してしまう。

その葬儀に参列した東京で働く孫娘・若菜(樋口可南子)から、寅さんに礼状が届く。若菜をたずねた寅さんは、写植オペレーターの技術を持つ彼女の再就職を、博にたのむ。若菜のアパートには、気の良い管理人のおばさん(杉山とく子)や、司法試験に挑戦している酒田民夫(平田満)が暮らしており、若菜に夢中な民夫は勉強も手につかない。

そこで寅さんが恋の指南役を買って出るが・・・

地域ばなし

第35作では、秋田県鹿角市・長崎県新上五島町中通島・熊本県天草市などを寅さんが訪れた。東京都文京区小石川伝通院、長野県上田市の舞田駅も舞台になっている。

地域でおこったエピソード:五島列島の中通島での撮影1985年6月から7月にかけて約20日間行われている。雨の多い年で、撮影は当初の予定より延びたという。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

秋田県鹿角市(民夫の実家へ到着)・鹿角市尾去沢水晶山スキー場(民夫を捜索)、鹿角花輪駅線

長崎県上五島町(現:新上五島町)中通島・郷ノ首(連絡船が着く港)・太田漁港近く(江上ハマを助ける)・青砂ヶ浦(あおがさうら)天主堂(江上ハマの葬儀)・丸尾教会(墓堀をするシーン)、長崎県有川町(現:新上五島町: 旅館西海屋の女中から若菜の出生の秘密を聞く)・祖母君(そぼぎみ)神社(啖呵売)・頭ヶ島教会の海側にあるキリシタン墓地(映画の冒頭シーン)

長崎県長崎市乗船場(寅さんが柴又へ電話)

熊本県天草市(啖呵売)

長野県上田市・別所線・舞田駅(夢から醒める)

東京都文京区小石川伝通院(民夫に恋の指南を申し出る)

映画にでてくるグルメ

タコ(魚のおいしい上五島に着いたものの、ふところが寂しい寅さんとポンシュウは、あんぱんしか食べられない。江上ハマ宅にお邪魔し、板前修業をしたこともあるポンシュウが、タコを捌こうとする。五島列島は真蛸が名産で、タコの習性を利用して伊勢エビを穫る漁法「タコ追い伊勢エビ漁」もある。)

キャスト

渥美清、倍賞千恵子、樋口可南子、平田満、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆、美保純、初井言榮、梅津栄、杉山とく子、平田満、松村達雄、築地文夫、関敬六ほか。

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

鹿角市尾去沢水晶山スキー場

秋田県鹿角市尾去沢字尾去山国有林

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