ウィーン(オーストリア)、アムステルダム(オランダ)、宮城県松島町・登米市・栗原市、静岡県沼津市
作品の概要
オーストリア ウィーン市の積極的な招聘を受け、ついに寅さんがヨーロッパへ。 寅さんが海外に出たのはシリーズ初。 ところが、ドナウ川を江戸川に見立て、神父を御前様と呼ぶ、マイペースぶりには国境はない。 マドンナにはこれが三作目となる竹下景子。 ヨーロッパに来たものの、そのまま居着いて帰国することもできなくなったヒロインを好演。 久美子の後見人的な存在のマダムに淡路恵子。 風光明媚なウィーンの初夏を背景に、寅さんの楽しい日々が描かれる。 『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』 |
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ストーリー
東北を走るローカル線、栗原電鉄に寅さんが乗っていると、疲れ果てたサラリーマン・坂口兵馬(柄本明)が線路に寝転んで自殺未遂。その夜、旅館で兵馬の胸の内を聞き優しく励ましているに、兵馬にウィーン旅行に誘われてしまう。断るつもりが、結局オーストリアに同行してしまった寅さんは、絵画や文化に一切興味を示さない。ところが、現地でガイドをしている久美子(竹下景子)と出会い、さらに金町出身のマダム(淡路恵子)と知り合い、すっかり日本にいる気分。やがて久美子の悩みを聞くうち、寅さんは・・・
地域ばなし
第41作では、寅さんは海外へ。オーストリアのウィーン、オランダのスキポール空港で迷子になっています。国内も宮城県松島町・登米市・栗原市、静岡県沼津市などを訪れています。ウィーンの観光名所が物語におりまぜられています。
地域でおこったエピソード:
ウィーンからの誘致もあって初の海外ロケが実現しました。
ウィーンを舞台にした映画「第三の男」のパロディも随所に見られます。
映画のストーリー上の舞台:
オーストリア・ウィーン、オランダ・アムステルダム、オランダのスキポール空港、宮城県松島町・登米市・栗原市、静岡県沼津市など。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
オーストリア
ウィーン:シェーンブルーン宮殿・美術史博物館・聖シュラファン寺院・ホーフブルグ宮殿、ウィーントラム)
ドナウ沿い:デュルンシュタイン、バイセンキュルヘン
オランダ
スキポール空港(寅さんが迷子で柴又へ電話)
アムステルダム(久美子がガイドをしている)
宮城県
松島町(観光船に寅さん)・瑞巌寺参道(バイをする)
登米市〜栗原市間の栗原電鉄(坂口兵馬が自殺未遂)
栗原市の花園旅館(寅さんが兵馬と同宿)
静岡県
沼津市内浦三津の気多神社(気多大社夏祭りで、オーストラリアウィーン製バックの啖呵売)
映画にちなんだもの・グルメ
ウィンナシュニッツエル(ウィンナ・コーヒー、ザッハトルテ、と共にウィーン名物として、世界的に親しまれているウィンナシュニッツエル。ビーフやポークのカツレツに、レモンの絞り汁をかけて食べる。ウィーン風カツと呼ばれるが、油で揚げるのではなく、ラードで焼くのがレシピ。もとは、イタリアに遠征したオーストリア軍がミラノ風カツレツを持ち込んだもの。)
カップ麺(ウィーンで寅さんが、カップ麺を食べようとしている。)
支援
オーストリア・ウィーン、オランダ・アムステルダム、オランダのスキポール空港、宮城県松島町・登米市・栗原市、静岡県沼津市ほかの皆さま 他。協力はKLMオランダ航空など。
キャスト
渥美清、竹下景子、柄本明、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、吉岡秀隆、笠智衆、佐藤蛾次郎、淡路恵子、イッセー尾形、関敬六、武野功雄、笹野高史、西川ひかる ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- プロデューサー:
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:出川三男
作品データ
- クレジット:(c)1989 松竹株式会社
- 製作年:1989年
- 公開日:平成元(1989)年8月5日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:109分
- 映倫区分:G
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
静岡県沼津市気多神社 |
静岡県沼津市内浦三津 |