鳥取県鳥取市・倉吉市・鳥取砂丘・岐阜県奥恵那峡
作品の概要
高校三年となった泉が、就職・母親の再婚と、身近だが深刻な問題に直面する。家出をした泉は、鳥取で懐かしい寅さんの優しさに触れる。
一方の満男は、泉への想いだけは強いが、彼女の抱えている問題をどうすることもできない。
青春ドラマとしての「満男シリーズ」第三弾は、かつて訳ありだった艶っぽい女将・聖子と寅さんの微妙な関係が描かれている。さくらと博の心配は、寅さんから満男へと大きくシフトしている。危なっかしい甥っ子を寅さんは、温かく見守る。
『男はつらいよ 寅次郎の告白』
DVD発売中 ¥3,800(税抜)
発売・ 販売元:松竹
(c)1991 松竹株式会社
ストーリー
及川泉(後藤久美子)が、楽器店への就職を希望し、上京する。しかし、父母の離婚や、母・礼子(夏木マリ)が水商売ということが障壁となる。どうすることも出来ない満男は歯がゆい。
泉が名古屋へ帰ると、母の再婚問題が彼女を悩ませる。家出をした泉が出した手紙をみて、あわてて満男は鳥取へ向かう。その頃、泉はなんと寅さんと再会。鳥取砂丘で満男と合流した三人は、寅さんの昔なじみの料亭“新茶屋”へ、女将・聖子(吉田日出子)を訪ねるが・・・
地域ばなし
第44作では、鳥取県鳥取市・倉吉市・鳥取砂丘・岐阜県奥恵那峡などを寅さんが訪れています。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
鳥取県鳥取市
若桜町(鳥取しゃんしゃん傘まつり)
若桜町若桜橋(八東川にかかる若桜橋の近くでバイをする)
河原町・新茶家(昔なじみの聖子(吉田日出子)と再会)
鳥取駅(寅さんが泉と満男を見送る)
倉吉市
打吹公園(泉がブラスバンド部の練習をみて高校時代を思い出す)
白壁土蔵群(そこの駄菓子屋にお世話になる泉・寅さんとバッタリ再会)
高郡気高町
魚見台付近(現・鳥取市:泉と寅さんを乗せた車が国道9号線を走る)
鳥取砂丘(満男が泉を待っている)
八東川河畔(泉と満男が朝の散歩)
鳥取県千代川堤防近く出合橋バス停(寅さんたちを聖子が見送る)
八頭郡八頭町
若狭鉄道安部駅(寅さんが公衆電話で柴又に電話)
岐阜県
恵那郡蛭川村(現・中津川市:木曽川にかかる鉄橋)
落合川駅(バスに乗り遅れる)
奥恵那峡下り乗船場(遊覧船に乗り遅れる)
恵那峡(夫婦の船に便乗させてもらう)
蛭川村安弘見神社・花馬奉納(バイをする)
北恵那鉄道の廃線跡の鉄橋(落合川に架かる:冒頭のシーン)
映画にでてくる地域の料理・地場産品
あんぱん・豆腐(傷心の泉が訪れた鳥取県倉吉市の白壁土蔵群の駄菓子屋で、あんぱんを求め食べていると、そこのおばあちゃん(杉山とく子)が、一緒に夕食を食べようと言ってくれる。おばあちゃんに頼まれて、泉は豆腐を買いにゆく。)
ぶどう(寅さんが鳥取から、季節の便りとともに送ったのが葡萄。タコ社長が「葡萄酒」にしようとする)
キャスト
渥美清、吉岡秀隆、倍賞千恵子、後藤久美子、吉田日出子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、夏木マリ、津嘉山正種、山口良一、関敬六、渡辺夏樹、杉山とく子、笹野高史ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:出川三男
- 挿入歌:徳永英明「どうしようもないくらい」
作品データ
- クレジット:(c)1991 松竹株式会社
- 公開日:平成3(1991)年12月21日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:104分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第2回文化庁優秀映画作品賞・長編映画部門(1992年)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
鳥取砂丘 |
鳥取県鳥取市浜坂1157−1 |