鹿児島県奄美大島・加計呂麻島・岡山県津山市・兵庫県神戸市
作品の概要
26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となった『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。 しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。 かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか? そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は? シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆく。 阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最後の台詞となった。 『男はつらいよ 寅次郎紅の花』 |
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ストーリー
阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡があって以来、寅さんは音信不通。さくらや、おいちゃん、おばちゃん達は心配していた。一方満男は、久しぶりに訪ねて来た泉(後藤久美子)から、結婚の報告を受けてショックを隠せない。ヤケをおこして、岡山県津山市での泉の結婚式をメチャクチャにしてしまう。失意の満男は、奄美大島の加計呂麻島で出会った女性の親切で、彼女の家の世話になることに。その女性はリリー(浅丘ルリ子)で、なんと寅さんはそこで同棲していた・・・
地域ばなし
第48作では、鹿児島県奄美大島・加計呂麻島、兵庫県神戸市、岡山県真庭市勝山などを寅さんが訪れています。
鹿児島県加計呂麻島の諸鈍の集落には「リリーの家」がある。
デイゴ並木が美しい集落の諸鈍(しょどん)。
満男が泉に愛を告白する白い砂浜は加計呂麻島の徳浜。
地域でおこったエピソード
阪神淡路大震災の被災地・神戸市に寅さんが訪れています。「復興していく町の様子を映し、住民を励まして欲しい。」と被災地である神戸市長田区の地場産業であるケミカル業界の関係者、大学教授、住民らの要請を受けて撮影が行われました。「被災地の現状を全国の人々に伝える」役目を努めたロケでもありました。
映画のストーリー上の舞台
鹿児島県
奄美大島
加計呂麻島
岡山県
津山市
真庭市勝山町
兵庫県神戸市
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
鹿児島県奄美大島古仁屋港(リリーと満男を乗せた「でいご丸」出航)
鹿児島県大島郡瀬戸内町加計呂麻島諸鈍の集落と浜(リリーの家に寅さんが住んでいる)
奄美空港(泉を乗せた飛行機が到着)
岡山県津山市
堀坂
JR因美線の美作滝尾駅
出雲街道
津山祭り(消化器のバイをする)
津山国際ホテル(泉が結婚衣裳を着ている)
瓜生原(泉の新郎の実家・家族で記念撮影)
武家屋敷町(新婦の車が通る)
岡山県真庭市勝山造り酒屋 辻本店(寅さんとポンシュウが試飲して酔っぱらってしまう)
鹿児島県の桜島と錦江湾が見える観光船乗り場前の食堂 中川家(寅さんが柴又へ電話)
東京都八王子市老人介護施設(母親(千石規子)にリリーが会いに行く)
兵庫県神戸市長田区菅原市場(被災地見舞いに寅さんがやってくる)
映級グルメ・商品
島バナナ
落花生の醤油茹で
アワビ
カレー(飲まず食わずで奄美大島までやってきた満男に、リリーが御馳走するのはカレーライス。カレーライスは、明治時代に伝来した英国料理を原型とし、日本で独自に進化した“洋食”として、ポピュラーになった)
支援
鹿児島県奄美大島・加計呂麻島・岡山県津山市・兵庫県神戸市の皆さま 他
キャスト
渥美清、浅丘ルリ子、吉岡秀隆、後藤久美子、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、夏木マリ、田中邦衛、関敬六、笹野高史、神戸浩、千石規子、宮川大助、宮川花子、桜井センリ、犬塚弘、芦屋雁之助ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- プロデューサー:
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純、山本純ノ介
- 撮影:高羽哲夫、長沼六男
- 照明:
- 美術:出川三男
- 録音:
- 編集:
作品データ
- クレジット:(c)1995 松竹株式会社
- 製作年:1995年
- 公開日:平成7(1995)年12月23日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:107分
- 映倫区分:G
- 受賞歴:第9回日刊スポーツ映画大賞・主演女優賞/浅丘ルリ子(1996年)、全スタッフに対し、全国興行環境衛生同業組合より特別感謝状(同)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
鹿児島県大島郡瀬戸内町加計呂麻島 |
鹿児島県大島郡瀬戸内町大字瀬相110 |