これは映画ではない

テヘラン(イラン)

作品概要

映画製作を禁じられた映画監督が、ある映像をUSBに入れて密輸した!? 巧妙に演出された映画的スリルがスパークする 「プロテスト・エンターテインメント」!!

反体制的な活動により、20年間の映画製作禁止、出国禁止、マスコミとの接触禁止、そして6年間の懲役刑を申し渡されたイランの名匠ジャファール・パナヒ。

そのパナヒ監督から、ある映像がカンヌ国際映画祭に届けられた。それは軟禁中のパナヒが友人のミルタマスブ監督の協力のもと、自宅で撮影した映像で、パナヒは完成させたその映像をUSBファイルに収め、お菓子の箱に隠して、ある知人のルートで密かに国外へ持ち出したのだ。USBファイルには、こんなタイトルが記されていた。『これは映画ではない』。

英語題:This is not a film
ペルシャ語題:In Film Nist

©Jafar Panahi and Mojtaba Mirtahmasb
上映館案内
劇場公開

ストーリー

映像は、テヘランのとあるアパートメントの一室で始まる。失業中の男の日常かと思いきや、しだいに映画が作れない映画監督の焦燥があらわになる。かといって語り口はあくまでユーモラス。
限られた空間と時間にも関わらず、見る者を飽きさせない様々な創意工夫に溢れている。
ラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』ばりに絨毯にテープを貼ってそこを舞台にして脚本を再現してみせたり、なぜかタイミングよく下の階の住人が吠えまくる犬を預けに来たり、パナヒが警察に連行された日のことをゴミ回収の青年が知っていたり。
どこまでが偶然でどこまでが演出なのか。黄金期イラン映画を彷彿させるスリリングなスタイルで周到に組み立てられた映像は、映画のラストでは、ふいに建物のエレベーターを「自由」への逃走の場へと変えてしまう!

地域ばなし

テヘランのアパートメントの一室(軟禁されている自宅)で撮影されました。

ロケ地

イラン
テヘラン

映画・映像にちなんだもの

ペルシャ絨毯

iPhone

イグアナ

キャスト

ジャファル・パナヒ、他。

スタッフ

監督:ジャファル・パナヒ、モジタバ・ ミルタマスブ

作品データ

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テヘラン
テヘラン
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