ぺトラは静かに対峙する

ジローナ、マドリッド(スペイン)

作品概要

(C)2018 FRESDEVALFILMS, WANDA VISION, OBERON CINEMATOGRÀFICA, LES PRODUCTIONS BALTHAZAR, SNOWGLOBE

カンヌ常連の気鋭監督のもとに、ヨーロッパの才気が集結 人間の闇をえぐる怪作。
カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられる、逃れられない悲劇の連鎖。
時系列が前後する章仕立てのストーリー展開により、パズルのピースをはめていくように徐々に明らかになっていく家族の秘密に震撼させられる。

2019年6月29日公開
上映館案内

ストーリー

カタルーニャ州ジローナにある著名な彫刻家・ジャウメの邸宅に、画家のペトラがやってくる。ジャウメの妻・マリサに「アトリエでジャウメと作品制作をする」と挨拶するペトラだが、彼女の本当の目的はジャウメが自らの実の父親かどうか確かめることだった。創作活動のかたわら、マリサや、ジャウメの息子で写真家のルカス、ジャウメ一家の家政婦・テレサとその家族など、ジャウメの周囲の人間と親交を深めていくペトラ。そのうちに、彼が権力を振りかざす、冷酷な人物であることが浮き彫りになってくる。ある日、テレサが謎の自殺を遂げる。皆が悲しみに暮れるなか、テレサの死に関係する、父ジャウメの非道な秘密を知ってしまったルカスは家族のもとから去っていく。やがてペトラは一家の悲劇の連鎖に巻き込まれていくのだった……。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域ばなし・プロダクションノート

映画の舞台&ロケ地、スペインのカタルーニャ地方のジローナは、東に地中海を臨む風光明媚な土地です。
チリの作家ロベルト・ボラーニョが晩年を過ごしたことでも知られています。

本作品は、事件の多くが暗い場所でなく、風光明媚な明るい場所、明るい中で起きています。

「ここで敢えて風光明媚というクリシェが当てはまる場所を使ったのは、その条件が物語から夾雑物(きょうざつぶつ)を排除し、登場人物に焦点を当てる効果を発揮しているからである。描かれる事件が都会で起きていれば、作品の性格は大きく変わったに違いない。 」〔(REVIEW:野谷文昭(東京大学名誉教授・ラテンアメリカ文学)より〕

ジョアン・ボテイ(ジャウメ役)の所有地(父親から引き継いだ、カタルーニャ地方のエンポルダに位置する美しく広大な私有地Fitor)も映画のロケ地になっています。

劇中には、バルセロナ、アルゼンチン、ドイツなどの地名が出てきます。

ロケ地

スペイン
カタルーニャ州(Catalonia)
ジローナ(Girona)
エンボルダ

マドリッド(Madrid)

映画にちなんだもの

父親探し、血縁関係、アイデンティティ、探求、贖罪、ギリシャ悲劇、DNA鑑定、彫刻、絵画、ダンス、ウサギ狩り、内戦の死者の遺骨の発掘現場、ミニゴルフ、幼稚園

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:スペイン料理、ビール、赤ワイン

キャスト

バルバラ・レニー、アレックス・ブレンデミュール、ジョアン・ボテイ、マリサ・パレデス、ペトラ・マルティネス、カルメ・プラ、オリオル・プラ、チェマ・デル・バルコ

スタッフ

監督:ハイメ・ロサレス
脚本:ハイメ・ロサレス
共同脚本:ミシェル・ガスタンビデ、クララ・ロケ
プロデューサー:バルバラ・ディエス、ホセ・マリア・モラレス、アントニオ・チャバリアス、ジェローム・ドプフェール、カトリン・ポルス、ミケル・イェアスィン、エヴァ・ヤコブセン
音楽:クリスチャン・エイネス・アンダーソン
撮影監督:エレーヌ・ルヴァール
美術:ビクトリア・パス・アルバレス
衣装:イラチェ・サンス
編集:ルシア・カサル

作品データ

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