サウルの息子

ブダペスト・オシフィエンチム市・ブジェジンカ村(ハンガリー)

作品概要

© 2015 Laokoon Filmgroup

観客を強制収容所のまっただ中につれていきたいとういう思いが、劇場用映画として実現した野心的な作品。
主人公サウルの過酷で悲惨きわまりない状況を、観客がそこにいて体験したように感じることができる。
主人公のサウルにのみピントを合わせた独特の撮影方法が観客の想像力をかきたてる。

極限状態においてもなお、息子を正しく埋葬することにより、最後まで人間としての尊厳を貫き通そうとした、一人のユダヤ人の二日間を描いた感動作。

2016年1月23日公開
上映館案内

ストーリー

1944年10月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。
サウルは、ハンガリー系のユダヤ人で、ゾンダーコマンドとして働いている。
ゾンダーコマンドとは、ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の屍体処理に従事する特殊部隊のことである。
ある日、サウルはガス室で生き残った息子とおぼしき少年を発見する。
少年はすぐさま殺されてしまうのだが、サウルはなんとかラビ(ユダヤ教の聖職者)を捜し出し、ユダヤ教の教義にのっとって手厚く埋葬してやろうと収容所内を奔走する。

地域ばなし

アウシュヴィッツ第一強制収容所はドイツ占領地のポーランド南部オシフィエンチム市(ドイツ語名:アウシュヴィッツ)に、アウシュヴィッツ第二強制収容所はブジェジンカ村(ドイツ語名:ビルケナウ)につくられました。

ネメシュ監督の祖先のホロコーストの実体験をもとに描かれている作品です。

ユダヤ教では、死後、救世主メシアが死者を復活させるために死体をそのままの状態に保つ必要があり火葬は禁じられています。

ロケ地

ハンガリー
ブダペスト(Budapest)

映画にちなんだもの

ホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)
ゾンダーコマンド(ナチスが選抜し、わずか数ヶ月間の延命を引き替えに、同胞でアルユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊)
ガス室、焼却棟
ラビ(ユダヤ教の聖職者)
ガディシュ(ユダヤ教会の礼拝式において歌われる栄光の賛歌)
写真、武装蜂起、レジスタンス

支援

後援:ハンガリー大使館、イスラエル大使館

キャスト

ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、ユルス・レチン

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所
50.027376,19.201983

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