ヒッチコックの映画術

ロンドン(イギリス)、ロサンゼルス(アメリカ)

作品概要

© Hitchcock Ltd 2022  

「アルフレッド・ヒッチコック監督デビュー100周年」
映画の秘密、教えます。 映画史に最も大きな影響を与えた巨匠の驚きの演出魔法 。
“サスペンス映画の神様”とも称されるアルフレッド・ヒッチコック。監督デビューから100年。映像が氾濫するこの時代においても、ヒッチコック作品は今なお映画を愛する者たちを魅了し続けている。本作は「本人」が自身の監督作の裏側を語るスタイルで、その“面白さの秘密”を解き明かしていくドキュメンタリー作品。膨大なフィルモグラフィと過去の貴重な発言を再考察し、観客を遊び心と驚きに富んだヒッチコックの演出魔法の世界へと誘う。監督と脚本は『ストーリー・オブ・フィルム 111の時間旅行』(21)で6年の歳月をかけて約1,000本の映画を考察しながら映画史を紐解いて見せたマーク・カズンズ。

2023年9月29日公開
上映館案内

 

ストーリー

「サイコ」「めまい」「裏窓」「鳥」「北北西に進路を取れ」―
伝説的名作から貴重な初期作品まで、52作品の裏側に仕掛けられた魔法とは?

本作では、『白い恐怖』(45)や『めまい』(58)、『北北西に進路を取れ』(59)や『サイコ』(60)など名作のヒッチコック演出が冴え渡るシーン解説の数々に加えて、現在日本では観ることが困難な『快楽の園』(25)や『ダウンヒル』(27)といった初期作品の映像がふんだんに登場する。
ヒッチコックの演出テクニックが視覚的に解き明かされてゆくマーク・カズンズ流のアプローチも、この映画の大きな魅力のひとつ。

前例のない時代に、映画演出の前例を生み出したヒッチコックのオリジナリティ。映像リテラシーが求められる現代社会に贈る『ヒッチコックの映画術』。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域・建築ばなし・プロダクションノート

劇中には、ロンドンのレイトンストーン駅、ロンドン郊外のヒッチコック監督の自宅、ロンドンのヒッチコック監督の自宅などが登場します。

劇中に出てくる作品のロケ地は下記の通りです。(一部抜粋)

映画『サイコ』
ロサンゼルスのユニバーサル・レビュー撮影所、アリゾナ州フェニックス(アメリカ)

映画『裏窓』
ハリウッドのパラマウント・スタジオ(映画の舞台設定はニューヨークのグリニッジビレッジ。)

映画『めまい』
カリフォルニア州サンフランシスコの「フォート・ポイント」「エセックス・サバー・クラブ(当時:アニーズレストラン)」「ブロックバンク・アパートメント」「ヨーク・ホテル」「サン・ファン・バウティスタ伝道教会」(アメリカ)

映画『鳥』
カリフォルニア州サンフランシスコの「ユニオン・スクエア」、ハリウッドの「ユニバーサル・スタジオ」、カリフォルニア州ボデガ・ベイ(ボデガ・ベイのシーンのほとんどは「ユニバーサル・スタジオ」のセット)(アメリカ)

映画『北北西に進路を取れ』
ニューヨーク州ニューヨークシティ「国連ビル」、ロングアイランドの「オールド・ウェストベリー・ガーデンズ」、イリノイ州シカゴの「オムニ・アンバサダー・イースト」、カリフォルニア州「MGMスタジオ」、サウスダコタ州(アメリカ)

映画『レベッカ』
カリフォルニア州「セルズニック撮影所」、カタリナ島(アメリカ)

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

イギリス
ロンドン:レイトンストーン駅

映画にちなんだもの

サスペンス、ミステリー、ミラーニューロン、逃避、欲望、孤独、時間、充実、高さ

【本作で引用されるヒッチコック作品】 ※年代順、(TV)=TV映画
『快楽の園』(1925)The Pleasure Garden
『下宿人』(1927)The Lodger
『ダウンヒル』(1927)Downhill
『リング』(1927)The Ring
『農夫の妻』(1928)The Farmer’s Wife
『シャンパーニュ』(1928)Champagne
『マンクスマン』(1929)The Manxman
『恐喝(ゆすり)』(1929)Blackmail
『ジュノーと孔雀』(1930)Juno And The Paycock
『殺人!』(1930)Murder!
『リッチ・アンド・ストレンジ』(1931)Rich And Strange
『第十七番』(1932)Number 17
『ウィンナー・ワルツ』(1934)Waltzes From Vienna
『暗殺者の家』(1934)The Man Who Knew Too Much
『三十九夜』(1935)39 Steps
『サボタージュ』(1936)Sabotage
『第3逃亡者』(1937)Young And Innocent
『バルカン超特急』(1938)The Lady Vanishes
『巌窟の野獣』(1939)Jamaica Inn
『レベッカ』(1940)Rebecca
『海外特派員』(1940)Foreign Correspondent
『スミス夫妻』(1941)Mr. And Mrs. Smith
『断崖』(1941)Suspicion
『逃走迷路』(1942)Saboteur
『疑惑の影』(1943)Shadow Of A Doubt
『救命艇』(1944)Lifeboat
『白い恐怖』(1945)Spellbound
『汚名』(1946)Notorious
『パラダイン夫人の恋』(1947)Paradine Case
『ロープ』(1948)Rope
『山羊座のもとに』(1949)Under Capricorn
『舞台恐怖症』(1950)Stage Fright
『見知らぬ乗客』(1951)Strangers On A Train
『私は告白する』(1953)I Confess
『ダイヤルMを廻せ!』(1954)Dial M For Murder
『裏窓』(1954)Rear Window
『泥棒成金』(1955)To Catch A Thief
『ハリーの災難』(1955)Trouble With Harry
『知りすぎていた男』(1956)The Man Who Knew Too Much
『間違えられた男』(1957)The Wrong Man
『めまい』(1958)Vertigo
『北北西に進路を取れ』(1959)North By Northwest
『サイコ』(1960)Psycho
『鳥』(1963)The Birds
『マーニー』(1964)Marnie
『引き裂かれたカーテン』(1966)Torn Curtain
『トパーズ』(1969)Topaz
『フレンジー』(1972)Frenzy
『ファミリー・プロット』(1976)Family Plot
<一部監督作品>
「Memory of the Camps」(1945)(TV)

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:白ワイン「モンラッシェ」

サスペンス映画の神様「アルフレッド・ヒッチコック」

20世紀を代表する映画監督で、“サスペンス映画の神様”とも称されるアルフレッド・ヒッチコック。イギリス生まれの彼は、サイレント映画時代からヒットメイカーとして君臨。イギリス映画界からハリウッドへ渡ってからも、即座に監督作の『レベッカ』(40)が第13回アカデミー賞で作品賞を受賞するなど、輝かしいフィルモグラフィを積み上げてきた。また、イギリス映画界初のトーキー映画となった『恐喝(ゆすり)』(29)を監督するなど、映画史においても重要な作品を手掛けた人物でもある。 サイレント映画からトーキー映画、モノクロ映画からカラー映画への移行、或いは、映画の画面比率がスタンダードサイズから大型してゆく変遷や、テレビの台頭による映画産業の斜陽化。さらには映画が3D化する時代にも遭遇するなど、ヒッチコックの映画人生は映画の歴史と共に歩んできた。

キャスト

声の出演:アリステア・マクゴーワン (Alistair McGowan)

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

レイトンストーン駅
Leytonstone High Road

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