ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

東京都世田谷区、静岡県伊豆市、茨城県水戸市、神奈川県秦野市、千葉県印旛郡栄町

作品の概要

太宰治生誕100年を迎えて届けられた、ある夫婦をめぐる「愛」の物語。

 

『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』
DVD発売中¥4,935(税込)
発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン
©2009フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送
 
 
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ストーリー

秀でた才能を持つ小説家の大谷(浅野忠信)と誠実で美しいその妻・佐知(松たか子)。大谷はその才能とは裏腹に、お酒を飲み歩き、借金を重ね、妻以外の女性とも深い関係になってしまう破滅的な生活を送っていた。

ひょんなことから夫の借金を返すために飲み屋・椿屋で働き始めた佐知は、あっという間にお店の人気者になり、日に日に輝きを増していった。

そんな佐知は、常連客の一人、大谷ファンの青年・岡田(妻夫木聡)や昔佐知が振り向いてもらえなかった弁護士・辻(堤真一)から好意を寄せられるのだった。

見違えるように美しくなっていく佐知に嫉妬する大谷。そして大谷は、書くことそして生きることに苦悩し、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂を起こしてしまう。 それを知った佐知は・・・。

地ムービーなわけ(地域との関わり)

この作品は、セットの分量が圧倒的に多いセット映画です。
セット撮影は東京都世田谷区砧にある東宝スタジオで行われました。
(佐知の自宅や働く小料理屋椿屋は世田谷区にある東宝第8スタジオ、電車のシーンも第2スタジオに車輌を一車輌建てて撮影されました。ちなみに、セットづくりは成瀬巳喜男監督「浮雲」の資料や美術用のスクラップブックを参考にしています。椿屋のお店の壁に掛けられている料理の値段も当時の経済状況(インフレ)を参考に、だんだん高くするなど、細部にまでこだわっています。)

また、戦後まもない東京の様子を、当時の雰囲気の古い建物が残る全国各地でロケ撮影しています。

地域でおこったエピソード

神奈川県丹沢の森でのロケ撮影(群馬県谷川岳の周辺で大谷と秋子が心中をする場面)は、現場にヤマビルがいてその対策が大変でした。
ロケハンの時には、クルーの半数近くが血を吸われてしまいました。そこで撮影時にはヤマビル対策のために塩をまき、俳優部は木酢液をかけて対応しています。

水戸の三の丸庁舎(露店の並ぶ戦後の銀座)のシーンは100名を超えるエキストラのみなさんが参加しました。

映画のストーリー上の舞台

昭和20年(終戦)前後の東京。

ロケ地紹介

埼玉県深谷市
深谷町「七が梅酒造」の建物あと(大谷と佐知の出会い)

静岡県伊豆市
修善寺の新井旅館(大谷と秋子が最後の宴を楽しむ)

茨城県水戸市
茨城県三の丸庁舎(露店の並ぶ戦後の銀座)

千葉県印旛郡栄町
房総のむら

茨城県東茨城郡大洗町
鹿島臨海鉄道(当時の中央線に見たてている)

神奈川県秦野市
丹沢の森

神奈川県横浜市
横浜銀行協会(辻が佐知を誘惑する)

群馬県谷川岳の周辺

静岡県島田市
大井川鐵道の新金谷駅

静岡県小山町
開山堂

映画にちなんだ商品・料理など

・桜桃(大谷と佐知が一緒に向き合って食べたのがサクランボ。)

・赤い口紅(ラストシーン、佐知が口紅をおいて歩き出す。)

・メガネ(秋子の着物に丸メガネ。)

・「男の純情」・「リンゴの唄」(劇中曲)

この映画を支援した企業・団体・個人

協力:茨城県三の丸庁舎、いばらきフィルムコミッション、大井川鉄道(株)、小山町フィルムコミッション、鹿島臨海鐵道(株)、信州上田フィルムコミッション、千葉県フィルムコミッション、千葉県立房総のむら、秦野フィルムコミッション、フィルムサポート島田、深谷市、深谷フィルムコミッション、武州煮ぼうとう研究会、NPOまち再生ネットふじおやま、つくばみらい市エキストラの会、横浜フィルムコミッションほか。

取材協力:鉄道博物館

キャスト

松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、光石研、山本未來、鈴木卓爾、小林麻子、信太昌之、新井浩文、広末涼子、妻夫木聡、堤真一ほか。

スタッフ

  • 監督:根岸吉太郎
  • 脚本:田中陽造
  • 製作:亀山千広、山田美千代、田島一昌、杉田成道
  • エグゼクティブプロデューサー:石原隆、直井里美、酒井彰
  • プロデューサー:前田久閑、 木村久美、菊地美世志
  • アソシエイトプロデューサー:稲葉直人
  • 原作:太宰治『ヴィョンの妻』『きりぎりす』『桜桃』『燈籠』(新潮文庫刊)
  • 音楽:吉松隆
  • テーマソング:
  • 撮影:柴主高秀(JSC)
  • 照明:長田達也
  • 美術監督:種田陽平
  • 美術:矢内京子
  • 録音:柿澤潔
  • 衣装デザイン:黒澤和子
  • 編集:川島章正

作品データ

  • クレジット:©2009フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送
  • 製作年:2009年
  • 公開日:2009年10月10日
  • 製作国:日本
  • 配給:東宝
  • 上映時間:114分
  • 映倫区分:PG-12
  • 受賞歴:第33回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞、第33回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(松たか子)・最優秀美術賞(種田陽平/矢内京子)、第33回山路ふみ子賞主演女優賞、第34回報知映画賞主演女優賞、第22回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、第83回キネマ報知ベスト・テン主演女優賞。
  • 製作委員会:
  • オフィシャルサイト(リンク):

この作品にゆかりのあるところ

 

埼玉県深谷市深谷町
「七が梅酒造」
静岡県伊豆市
修善寺
埼玉県深谷市深谷町
静岡県伊豆市修善寺

 

茨城県水戸市
三の丸庁舎
茨城県東茨城郡大洗町
鹿島臨海鉄道
茨城県水戸市三の丸1丁目5−38
]
茨城県東茨城郡大洗町

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