壊れた心

マニラ(フィリピン)、ベルリン(ドイツ)、メキシコ

作品概要

©Kamias Overground/ Rapid Eye Movies

フィリピンにおけるデジタル時代の旗手と称されるケヴィン監督は、映像作家として既に膨大な数の作品を製作している一方で、詩人であり、そしてミュージシャンでもある才人である。
本作は、目まぐるしい映像とパンクオペラ的な音楽がセリフ以上に雄弁に世界を語り、カオスの中から詩情が立ち込めてくるという展開を持ち、監督のマルチな才能が全て「ぶちこまれて」いる。
悪夢や白昼夢の中のような出来事の中で、ディテールをカオスに放り込み、描くのは感情であると監督は語る。
撮影に迎えられた豪州の名手クリストファー・ドイルは、スラムの底辺をひた走る浅野忠信演じる殺し屋と娼婦のエモーションを過激且つ甘美に捉え、監督の抱くイメージを具現化した。
娼婦役のナタリア・アセベドはカルロス・レイガダス監督『闇のあとの光』(12)で女優デビューしたメキシコ人、そしてプロデューサーはドイツ人であり、真に国際的なアジア映画の誕生である。

第27回東京国際映画祭
映画祭上映

ストーリー

フィリピンのスラム街。
冷酷な殺し屋が、暴力をふるわれている娼婦を助け、逃避行が始まる!

地域ばなし・ロケ地

フィリピンで4日間のロケ撮影されました。

子豚のシーンでは、子豚を洗ったら、子豚は撮影に協力してくれなくなり、結局クルーで食べてしまいました。
(インタビューより。冗談の可能性があります。)

劇中の色彩は、マニラの色合いを使い込んでいます。トワイライトのイメージです。

ベルリン(ドイツ)でポスプロを行いました。
(音楽はベルリンで入れています。)

ケビン監督は、ヤマハエレクトーンコンクールで優勝したことがあります。

【ロケ地】
フィリピン
マニラ

映画にちなんだもの

卵、遊園地、子ども、うさび、豚、カトリック、十字架、刺青(タトゥー)

キャスト

浅野忠信、ナタリア・アセベド、エレナ・カザン、アンドレ・プエルトラノ、ケヴィン、ヴィム・ナデラ

スタッフ

監督:ケヴィン
脚本:ケヴィン
プロデューサー : アチネット・ビラモアー、ステファン・ホール、ケヴィン
撮影監督:クリストファー・ドイル
音楽スーパーバイザー:ステファン・ホール
音楽:ブレッツェル・ゴーリング、ケヴィン
作曲:ケヴィン
美術: フランシス・ゼーダー
編集: カルロス・フランシスコ・マナタド
音響デザイナー:ファビアン・シュミット
振付:ミア・カバルフィン

作品データ

作品クレジット:© Kamias Overground/ Rapid Eye Movies
上映時間:73分
製作年:2014年
製作国:フィリピン、ドイツ
英語タイトル:RUINED HEART: Another Lovestory Between A Criminal & A Whore
原題: PUSONG WAZAK: Isa Na Namang Kwento Ng Pag-ibig Sa Pagitan Ng Puta At Kriminal
オフィシャルサイト:http://www.ruined-heart.com

ゆかりの地図

マニラ
14.60003,120.984192

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