映画「鉄の子」舞台挨拶

2016年2月13日(土)に公開される、映画「鉄の子」が「第28回東京国際映画祭」にて上映され、舞台挨拶が実施されました。

日時:10月28日(水) 20:19-20:50
会場:TOHOシネマズ新宿 Screen6
登壇者:田畑智子、裵ジョンミョン、福山功起監督

親の再婚で姉弟となった男の子と女の子が両親を離婚させるという、滅多に起こりえない状況を描いた本作。

ほろ苦いエピソードを子供時分に体験した福山監督は、
「もともと川口市の産業でもある鉄をテーマというのが決まっていたところ、実体験をベースに子供の成長、気持ちを、鉄と例えたらどうかと話したら企画が通った。実際はもっともっと凄惨でリアルなものがあったが誰でも観られるものに、と意識して作った。」
と語りました。

監督の母がモデルでもあったという、穏やかながらも強い決定を最後に下す母親役を演じた田畑智子さんは、
「親子、兄弟、夫婦、ごくごく普通に描かれているからこそ、心のうちをどう表現したらいいのかという難しさがあった。ただ、弱々しいところは見せたくないと思った。一人で子育てをしている強い母。多少旦那に甘えることはあっても、子供を一人で引っ張っていく姿が見せられたらと、カメラが回ってないところで二人を見ているように心がけていました。」
と役作りを明かしました。

心優しくもだらしない一面を持つ父親役を、初めて演じた裵ジョンミョンさんは、
「僕自身に近い。似ているところも結構あった。とてもリアルなキャラクターだったので、監督のことを信頼して、的確な指示に乗って演じていった。田畑さんと共演できるのがプラスであり、プレッシャーでした。」
と語りました。

今回、オーディションで選ばれた子役とスギちゃんに関しては、
「大人な芝居をする子もいるが、舌ったらずだったり、等身大の雰囲気が出ればいいなと思って子役を選んだ。スギちゃんは職人という設定。本来なら渋い人なのかもしれないが、川口という土地柄、誰でも気軽に話しかけたりできるお兄さんがいいなと思って、選ばせていただいた」
と監督がキャスティング裏話を披露。

また、3月に企画の話があってから、4か月で上映する必要があり、8日間で撮影をしたという、タイトスケジュールについては、
「やってもやってもやっても、という濃い感覚はあったが、長くゆっくり時間をかけるよりかはよかった。」と田畑智子さん。
「その中でちゃんとやるのも監督の醍醐味。役者さんに支えられた。」と監督は苦笑しながら当時を振り返りました。

最後に「この映画は自分の置かれている状況によって感じ方がかわる。いろんな目線で観れる映画と思うので、一度と言わずに何度も観てください。」
と締めくくり、和やかな舞台挨拶となりました。

作品データ

出演:田畑智子、裵ジョンミョン、スギちゃん
監督:福山功起
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ
製作:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
配給:KADOKAWA
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:74分
作品クレジット: ©2015埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
オフィシャルサイト:http://www.tetsunoko.jp

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