歌えマチグヮー

沖縄県那覇市安里:栄町市場商店街

作品概要

音楽が鳴っているところに何かが生まれる 。
泣いて笑って、笑って泣いて いつでもこの場所に戻ってきていいんだよ。
沖縄方言で市場のことを「マチグヮー」と言う。
60年の歴史を刻む那覇の栄町市場 一度は元気がなくなったマチグヮーの笑いと再生の物語。

地方の空洞化やゴーストタウン化が叫ばれる昨今。しかし、沖縄・那覇の栄町市場では、そんな暗いニュースを吹き飛ばすかのように市場の閉鎖危機を救うため立ち上がった様々な人々がいた。カメラは、その中心人物の“栄町おばぁラッパーズ“の姿を捉えていく。

(C)ユーラシアビジョン
上映館案内
劇場公開

ストーリー

沖縄は那覇にある栄町市場。市場が誕生したのは今から60年前。昭和30年代が一番の最盛期。その後、大型スーパーの進出に押されて少しずつ活気がなくって行きました。
しかし、元気なおばぁや、どこからか集まってきた若い人たちが昔ながらのマチグヮーを復活すべく動き始める。
キーワードは「音楽」。その中心にいるのが“栄町おばぁラッパーズ”。市場育ちの三人娘、もとい三人おばぁ。市場を元気にするためにラップの練習に明け暮れる・・・。

人とひとがつながるディープな暮らしを今、思い出す ・・・。

地ムービーポータルサイト:予告編ページ

地域ばなし

テレビ報道の最前線で数々のドキュメンタリーを製作してきた新田義貴監督が、赴任した沖縄で、沖縄の風土と人々に惚れ込み、そのまま沖縄に住み付き、栄町市場の人たちと共に『歌えマチグヮー』を制作しました。

○新田義貴監督コメント
「震災後の日本にマチグヮーの元気を」
6年前、仕事の都合で沖縄に引越し、たまたま住んだ家が栄町市場から歩いて3分というご近所でした。以来、家族は昼間の市場で買い物を、私は仕事帰りに市場内の飲み屋で一杯やるという生活が始まりました。やがて、市場の人々とまるで家族のような付き合いをさせていただくようになりました。
市場を歩くと知り合いがたくさんいて、挨拶や何気ない会話を交わしあう。日常的に、人と人が思い合う。なぜかこんなごく当たり前のことが、自分の心の根っこの部分を“ポっ”と温めてくれるのを感じるようになりました。
そして、私も何か市場の再生のためのお手伝いが出来ないものかと、お祭りなどがあると映像で記録するようになりました。
2009年、市場の人たちがCDを制作することになり、その様子をドキュメンタリーとして撮ろうと思い立ちました。すでにみな家族のように親しくなっていたため、市場の人々の自然な姿を撮ることができたのだと思っています。
この映画は、失われつつある“コミュニティ”の再生を描いたつもりです。そしてその肝になるのが、理屈や説明は必要なしに皆がひとつになれる“音楽”です。沖縄を舞台にしていますが、市場や商店街はかつては日本全国どこにでもありました。震災や原発事故をきっかけに、今こうした人と人との絆の大切さが問われていると思います。この映画をひとりでも多くの方にご覧いただき、コミュニティの核としての“市場”の素晴らしさや可能性を感じてもらえる一助になれば、光栄です。

ロケ地

沖縄県那覇市安里:栄町市場商店街

【栄町市場商店街】
那覇市安里にある市場(商店街)。肉屋に魚屋、洋服屋から花屋まで、わずか4千坪のアーケード街に120もの店がひしめき合うマチグヮー(市場)。 昭和の情緒を今に伝える全国的にも貴重な存在。戦前は「ひめゆり学徒隊」で知られる女学校の学び舎だったが戦災で焼け落ち、昭和24年に跡地に公設の栄町市場が誕生。昭和30年代に最盛期を迎えるが、沖縄の本土復帰後は大型スーパーの進出などで活気を失う。 10年前に再開発計画が持ち上がるが、「音楽」をキーワードに有志たちが市場の再生を目指す活動を開始。2006年から毎年6月から10月の最終土曜日に「栄町市場屋台祭り」を開催。市場は活気を取り戻し、「日本一元気な市場」と呼ばれる。
これまでに、「めいどいん栄町市場」(2006年)、「めいどいん栄町市場vol.2」(2010年)の2枚のCDをリリース。
栄町市場ホームページ  http://www.sakaemachi-ichiba.net/

映画にちなんだもの

ラップ、沖縄民謡、フォークミュージック、エイサー、カチャーシー、カジマヤー(97歳の長寿祝い)

映級グルメ・商品

鰹節、イラブチャー(アオブダイ)、テビチ(トンソク)、なかみ(豚の臓物)、ゴーヤー、チラガー(豚の顔)、コーヒー、ナーベーラー(ヘチマ)

キャスト

栄町市場の皆さま・お客様、あばぁラッパーズ、もりと、他。

○栄町市場おばぁラッパーズ:生まれも育ちも栄町の3人組ラッパー。ウチナーグチ(沖縄方言)のライムを交えながら、ラップのリズムに乗って市場への愛を歌う。メンバーは看護士の新城カメ(カメー)、八百屋ハイサイ食品の糸数多美子(うしぃ)、リサイクルショップともの上地美佐子(カマドゥ)。「栄町市場おばぁラップ」、「おばぁラップブギ」の2曲が持ち歌。栄町市場屋台祭りの他、最近では全国の商店街や町おこしNPOに呼ばれ飛び回っている。

○もりと:栄町市場内で居酒屋「生活の柄」を経営する。97年に結成された「マルチーズロック」というバンドを率い音楽活動も行う。沖縄、ジプシー、ジャズ、ブルースなど幅広い音楽を融合させた独特の音楽と詩の世界を築く。栄町市場のCD制作の中心人物のひとり。「ダウンタウンダンス/マルチーズロック」(オフノート)

○栄町市場シンガーズ:市場で働く3人によるユニット。メンバーは備瀬商店(乾物屋)の備瀬隆、八百屋まえひらの前平房雄、そば処ゆうなみの「かおり」。持ち歌は「栄町市場ソング」。

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

沖縄県那覇市安里:栄町市場商店街
沖縄県那覇市安里381 座波ビル 2F

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