終わりゆく一日

チューリッヒ(スイス)

作品概要

躍動する都市のパノラマ、別れを告げる留守番電話の伝言、男の心を代弁するボブ・ディランの歌。
スイス・チューリッヒのとある部屋で15年にわたって定点記録された人生の断片が、さまざまな愛について語り始める。

鮮烈な映像と赤裸々な音の奇跡的な連なりが、観る者にあらゆるエモーションを追体験させる究極の叙情ドキュメンタリー。

© 2011 OKOFILM SRF ARTE Thomas Imbach
2013年10月26日公開
上映館案内

ストーリー

チューリッヒの工業地域。元倉庫のロフトを仕事場にしている映画監督のTは、今日も窓の外の風景にカメラを向けている。
広大な風景の中で一際目立つ工場の煙突、雲を横切る鳥の群れや飛行機、眼下の操車場で働く作業員、いつも髪をなびかせ颯爽と歩いている女性といったものを35ミリフィルムで撮影し続けるT。
風景は季節や天気や時間帯によって様変わりし、Tが見飽きることはない。
Tのもとにはさまざまな人から電話がかかってくる。彼らはTの留守番電話にメッセージを残していく。
映画関係者らしきある者は企画が通らなかったことを告げ、ある者はTを励まし、ある者は観てきたばかりの映画の感想を述べる。飛行機であちこちを飛び回っているTの両親は、旅先の天気を報告する。しかしある時、父に腫瘍が見つかる。闘病の末、父は亡くなる。やがてある女性とTの間に子どもが生まれる。彼女はなかなか息子の面倒を見ようとしないTに不安を抱く。その間にも息子は成長し、電話口で喋れるまでになる。彼女はいつも不在のTとの関係に悩み、苛立ちをぶつけるようになる。Tと彼女の距離は広がっていく。
時は過ぎ、Tの息子は10代になった。窓の外には、スイス一高い超近代的なビルが完成間近の姿でそびえ、新たな建設現場のクレーンが煙突の煙を遮っている。

地域ばなし

定点観測の映像は、チューリッヒ(スイス)の工業地域にある元倉庫のスタジオ(トーマス・イムバッハ監督の仕事場)から撮影されました。

ロケ地

スイス
チューリッヒ

映画にちなんだもの

ボブ・ディラン、シド・バレット、ジェイソン・モリーナ、ビル・キャラハン、ジョン・フルシアンテ、コナー・オバーストなどの曲。

「ROCOCO ZEPHYR」  Written by William Rahr Callahan (Bill Callahan)

「SHOOTING STAR」  Written by Bob Dylan

「ROAD TO JOY」  Written by Conor Oberst

「MAN GAVE NAMES TO ALL THE ANIMALS」  Written by Bob Dylan

「GOLDEN HAIR 」Composed by Syd Barrett Written by James Joyce

「BIG IN JAPAN」  Written by Marian Gold, Bernhard Lloyd, Frank Mertens (Alphaville)

「BEING IN LOVE 」Written by Jason Molina

「THE WILL TO DEATH」  Written by John Frusciante

「BORN IN TIME 」Written by Bob Dylan

「MOND Written」 by Tom La Belle Composed by Balz Bachmann

「WAITING FOR MY NIGHT TO COME」  Written by Lukas Langenegger

「EID MA CLACK SHAW 」Written by William Rahr Callahan (Bill Callahan)

キャスト

メッセージの声:
Tの元パートナー、Tの父、Tの祖母、Tの母、Tの息子、Tの恋人、Tの共犯者、Tのテレビ制作パートナー、Tのスイス銀行員、Tのサウンドデザイナー、Tの不動産業者、Tの弁護士、Tの友人、Tの『Ghetto』出演者、Tの映画祭ディレクター、Tの助手、Tの批評家、Tの昔の教師、Tの映画作家の友人、Tの俳優、Tの女優

Tの声:ジョージ・ヴァイン

画面上の人物:
郵便を運ぶ女性、ブラスバンド、子どもたち、作業員たち、消防員たち、バイク乗りたち、警官、救急隊員たち、ワインを買う人々、美術学校の学生たち、キスするカップルたち、自転車乗りたち、庭師、息子たちを連れた父親

アーカイヴ映像の人物:
Tの祖母、Tの元パートナー、Tの息子

スタッフ

作品データ

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