銀河鉄道の父

岩手県花巻市・盛岡市・雫石町・遠野市、岐阜県恵那市・白川町、愛知県半田市・犬山市・名古屋市、山梨県北杜市、千葉県印西市、東京都千代田区・渋谷区・八王子市・江東区・府中市・世田谷区、兵庫県豊岡市、神奈川県相模原市

作品概要

©2022「銀河鉄道の父」製作委員会

今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。だが、生前の彼は無名の作家のまま、37 歳という若さで亡くなった。彼の死後も、その才能を信じ続けた家族が、賢治の作品を諦めずに世に送り続けたために、高い評価を得るようになったのだ。

そんな賢治は「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々を描き、第158 回直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」(著:門井慶喜)。歴史のスポットライトの陰にいた賢治の家族への丹念なリサーチを実らせ、「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」などと絶賛された傑作小説の映画化が実現した。『八日目の蟬』や『いのちの停車場』など、人と人との触れ合いや絆を通して、人生の豊かさを描いてきた成島出監督が、何があっても信じ合い、助け合い、互いに味方であり続ける家族の強い想いに、心を揺さぶられ熱い涙があふれだす、希望の物語を完成させた。

2023年5月5日公開
上映館案内

 

ストーリー

質屋を営む裕福な政次郎の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。

さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。 そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。

だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは旅立ってしまう。「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。

「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。だが、ようやく道を見つけた賢治にトシと同じ運命が降りかかる。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域・建築ばなし・プロダクションノート

映画の舞台は、宮沢賢治ゆかりの岩手県の花巻、盛岡、そして東京です。

メインのロケ地は、岐阜県恵那市です。現在の岩手県には古い街並みがほとんど残っていなかったため、日本各地をロケハンし岐阜県恵那市岩村町で撮影が行われています。

岐阜県恵那市の「昭和堂」で日蓮宗の国柱会館のシーン、「木村邸」で宮澤家の質屋と古着屋の店舗シーン、「勝川家」で宮澤家の住まいシーン、「淨光寺」で賢治が乱入するお祭りシーン、「京屋家具店」(1階)で賢治が原稿用紙を買うシーン、「京屋家具店」(2階)で賢治の東京の下宿部屋シーン、「平出工務店空き地」で喜助・トシの火葬シーン、「さつき旅館」で東京で下宿している賢治が郵便を受け取るシーンが、それぞれ撮影されています。

「桜の家」の外観は岩手県花巻市「羅須地人協会」でロケ撮影され、家屋内のシーンは岐阜県白川町の体育館にセット建て込んで撮影されています。

劇中に登場する装飾家具、賢治の愛用品、並びに賢治の本など、忠実に再現されています。

劇中に登場する美術・装飾・小道具は、岩手県盛岡市「株式会社桜顔酒造」「株式会社あさ開」「岩手大学農学部附属農業教育資料館」、岩手県雫石町「菊の司酒造株式会社」、千葉県印西市「印西市立印旛医科器械歴史資料館」、兵庫県豊岡市「マスミ鞄嚢」、東京都渋谷区「SOLAKZADE」、東京都八王子市「時谷堂百貨」、東京都神田神保町「冨山房インターナショナル」、東京都都府中市「青梵ギャラリー」、愛知県名古屋市「アンティークマーケット吹上」、東京都江東区「桶栄」、東京都世田谷区北沢「アンティーク山本商店、神奈川県相模原市「古福庵」などの協力によるものです。

葬儀のシーンなど、重要なシーンが長回しで撮影されています。

明治・大正時代のシーンは、ランプの灯りのもとで撮影が行なわています。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

岩手県
花巻市:羅須地人協会
盛岡市:
雫石町:小岩井農場
遠野市:

岐阜県
恵那市:岩村城下町(岩村町本通り、木村邸、勝川家、遍照山 浄光寺、昭和堂、平出工務店空き地、京屋家具店)、明智町(さつき旅館)
白川町:体育館(館内にセット建て込み)

愛知県
半田市:
犬山市:博物館明治村
名古屋市:城山八幡宮

山梨県
北杜市:

映画にちなんだもの

「宮沢賢治全集」「雨ニモマケズ」「春と修羅」「風の又三郎」「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」家族、列車、汽車、農家、農民、質屋、赤痢、こんにゃく、腸カタル、アンデルセン、エマーソン、ツルゲーネフ、トルストイ、結核、人造宝石、痴呆、日蓮宗、国柱会館、浄土真宗、白装束、葬列、バイオリン、羅須地人協会

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:ナシ(梨)、リンゴ(林檎)、寿司、みぞれ

支援

ロケ協力:
恵那市観光交流課、恵那市岩村振興事務所、一般社団法人恵那市観光協会岩村支部、岩村町本通りの皆様、恵那市指定文化財 木村邸、恵那市指定文化財 勝川家、城下町ホットいわむら、恵那市消防団岩村分団、公益財団法人日本大正村逓信資料館、平出工務店、京屋家具、さつき旅館、昭和堂、山岡電気、真宗大谷派遍照山 浄光寺、セントラル建設株式会社、ゲストハウスやなぎ屋、お宿ぬのめ屋、東海エコシステム、白川町役場、株式会社トーワ住宅、なごや・ロケーション・ナビ、城山八幡宮、半田市観光協会、博物館明治村、北杜市フィルムコミッション、盛岡広域フィルムコミッション、雫石町、小岩井農場、有限会社緑進工業、岩手県立花巻農業高等学校、羅須地人協会、花南地区コミュニティ会議、宮沢賢治「下の畑」保存会、春日流八幡鹿踊保存会、花巻市賢治まちづくり課

美術・装飾・小道具協力:
株式会社冨山房インターナショナル、印西市立印旛医科器械歴史資料館、岩手大学農学部附属農業教育資料館、花巻市博物館、模型工房関西急行物語、FUJIFILM、株式会社桜顔酒造、株式会社あさ開、菊の司酒造株式会社、マスミ鞄嚢、SOLAKZADE、時谷堂百貨、PINS、遠野ふるさと村、加藤正也、青梵ギャラリー、アンティークマーケット吹上、桶栄、アンティーク山本商店、古福庵

特別協力:
林風舎、花巻市、恵那市、宮沢賢治学会イーハトーブセンター、他

キャスト

役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、池谷のぶえ、水澤紳吾、益岡徹、坂井真紀、田中泯

スタッフ

監督:成島出
脚本:坂口理子
製作総指揮:木下直哉
エグゼクティブプロデューサー:武部由美子
プロデューサー:谷川由希子、根津勝、下田淳行
原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
音楽:海田庄吾
主題歌:いきものがかり「STAR」
音響効果:岡瀬晶彦
撮影:相馬大輔
照明:佐藤浩太
録音:松本昇和
美術:西村貴志
装飾:湯澤幸夫
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:田中マリ子
VFX:杉本篤
編集:阿部瓦英

作品データ

ゆかりの地図

羅須地人協会
羅須地人協会

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