SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015 受賞結果

世界に先駆けてDシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。

2015年7月26日(日)のクロージング・セレモニー(表彰式)にて長編部門、短編部門、アニメーション部門のコンペティション3部門の各賞が発表されました。

写真: © 2015 SKIP CITY INTERNATIONAL D-Cinema FESTIVAL Committee.

◎長編部門(国際コンペティション) 受賞結果

○最優秀作品賞:『ビヘイビア』
2014年/キューバ/108分
監督:エルネスト・ダラナス・セラーノ
©RTV COMERCIAL, Ernesto Daranas & Alejandro Perez

○監督賞:『絶え間ない悲しみ』
2014年/メキシコ/110分
監督:ホルヘ・ペレス・ソラーノ
©TIRISIA CINE

○脚本賞:『君だってかわいくないよ』
2015年/アイルランド/81分
監督:マーク・ヌーナン
©Savage Productions

○SKIPシティアワード:『あした生きるという旅』
2014年/日本/83分
監督:内田英恵
©Hanae Uchida

◎短編部門(国内コンペティション) 受賞結果

○最優秀作品賞:『わたしはアーティスト』
2014年/日本/24分
監督:藪下雷太
©raita.yabushita

○奨励賞:『オンディーヌの呪い』
2014年/日本/30分
監督:甲斐さやか
© 2014 Ikuo Homma

○奨励賞:『空っぽの渦』
2015年/日本/20分
監督:湯浅典子
© COCOLO FILM 2015

◎アニメーション部門(国内コンペティション) 受賞結果

○最優秀作品賞:『夢かもしれない話』
2014年/日本/5分
監督:朴美玲
©2014 Miryan Paku All right Reserved.

○奨励賞 :『女生徒』
2014年/日本/15分
監督:塚原重義
©美少女の美術史実行委員会

○奨励賞 :『息ができない』
2015年/日本/6分
監督:木畠彩矢香

○審査員特別賞:『幕』
2014年/日本/5分
監督:水尻自子
©Yoriko Mizushiri

※本年度のアニメーション部門は、これからの活躍に期待したい若手作家たちや、実力派作家たちの作品など、内容はもちろんのこと、評価すべき観点も多様な作品が集結し、審査会の結果、どうしても本賞三つだけでは納まりきらないと判断したため、「審査員特別賞」を設定しました。

■グランプリ受賞者コメント
◎長編部門 最優秀作品賞受賞 『ビヘイビア』 エルネスト・ダラナス・セラーノ監督
この瞬間を分かち合うことができて、非常に嬉しく思います。私は映画で描かれているような環境で育ちました。スタッフ、そして出演した子供たちにかわり、お礼を申し上げたいと思います。子供たちの多くは、演技経験もなく、映画で描かれた通りの人生を送っており、彼らなくしてこの作品は成立することは、ありませんでした。

◎短編部門 最優秀作品賞受賞 『わたしはアーティスト』 藪下雷太監督
30年間、賞というものに縁がなく、「どうせ俺なんて」という卑屈な根性で作った作品で、こういった賞をもらえたことは本当に嬉しく思っています。この作品を作ったことで色んな人と知りあえたことも嬉しくて、映画を作っていて本当に良かったなと思いました。これを励みにこれからも頑張っていきたい。

◎アニメーション部門 最優秀作品賞受賞 『夢かもしれない話』 朴美玲監督
とても驚きました。同時に大変嬉しく思っています。本当にありがとうございました。

■審査委員長コメント
◎長編部門 国際審査委員長 堀越謙三氏(有限会社ユーロスペース代表/プロデューサー)
長編部門の4つの賞を問題なく選べたのは、この映画祭のクオリティの高さを表していると実感した。ただ日本映画に関しては、この映画祭に限らず全体的にいえることだが非常に個人的なテーマが多く、そういった作品が海外で評価されることは難しい。若い監督たちには、フィクションの物語をもって観客を納得させられる、そんな作品を目指してくれることを期待している。

◎短編部門 審査委員長 桝井省志氏(株式会社アルタミラピクチャーズ代表取締役/映画プロデューサー)
10年くらい前から、これから日本の映画は女性が中心になって作られていくだろうと予想していた。ただこの数年、日本の映画界に女性が増えていない。その中で今回、奨励賞の2作品を女性監督が受賞したことにとても楽しみに思う。私も映画の仕事につくまでは賞に縁がなく、「なんで認められないんだ」と思ってきたが、それがエネルギーになってきたことも間違いない。受賞した監督も、そうでない監督も今後の活躍に期待したい。

◎アニメーション部門 審査委員長 和田敏克氏(アニメーション・演出/東京造形大学特任教授)
この10年でのデジタルの普及により、アニメーションは非常に身近な存在となり、世界の映画祭で色々な作品が上映されるようになった。ノミネート作品はどれもレベルが高く、どの作品が受賞してもおかしくなかった。このSKIPシティ国際Dシネマ映画祭から、世界に向けて次の作品を作ってくれるような作家に期待したい。

■主催者コメント
◎上田 清司 埼玉県知事(SKIPシティ国際映画祭実行委員会 会長)
この映画祭も12回目となり、この映画祭をステップに海外で活躍する監督も多くなった。この映画祭が国際的にも評価されていることのひとつだと感じている。県ではこの映画祭で発掘された監督たちをバックアップする様々なプログラムを用意している。SKIPシティから映画界のトップリーダーになるような人材をしっかりと支えていきたい。

◎奥ノ木 信夫 川口市長(SKIPシティ国際映画祭実行委員会 副会長)
今年のオープニング作品『鉄の子』も素晴らしい作品だった。このような作品がまたこのSKIPシティから出てくることを願い、地元川口としても努めていきたい。今回の映画祭に参加したクリエイターの中から、さらに世界に羽ばたくクリエイターが輩出されることを、皆さんとともに応援したいと思う。

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skipシティ
35.828292, 139.721222
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