この世界の片隅に

広島県呉市・広島市

作品概要

© 2019こうの史代・コアミックス /「この世界の片隅に」製作委員会

書籍『日本の映画の舞台&ロケ地100』掲載作品

2025年8月。日本はあの戦争の終結から80年の節目を迎えます。 そして、もし—— この物語の主人公・すずが、この世界のどこかで今も暮らし続けているならば、——今年、百歳。 こうの史代による同名漫画を原作に、片渕須直が監督・脚本を手がけた長編アニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年公開)が、全国の映画館に帰ってきました。

戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも毎日を営み続ける女性・すずを描いた本作。 公開当初は63館でのスタートながら、かけがえのない日常とその中で紡がれる小さな人の気持ちが共感を呼び、観客の声に押されて公開が拡大。累計484館、総動員数210万人を超える社会現象になりました。 さらに、第40回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞ほか、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位など、アニメーション映画としては異例となる日本映画賞を次々と受賞。その評価は海を越え、国際的な映画祭でも高く評価されました。 あれから9年。時は流れても変わらず心に残り続ける物語が、期間限定で劇場の大スクリーンによみがえります。

炊事の湯気、絵の具の匂い、バケツの重さ、ほほをなでる風。 なにげない日々の中に、たしかにあった命の灯り。 すずが見つめていた“片隅”から、 80年の時を経て、いまを生きる私たちへ。

大変な毎日でも工夫を凝らして生きていく、すずさんの姿が、全ての世代に静かで確かな勇気を与える感動作。

2025年8月1日公開
上映館案内

ストーリー

1994(昭和19)年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。

新しい家族には、夫・周作、そして周作の両親や義姉・径子、姪・晴美。配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、毎日のくらしを積み重ねていく。 1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。 そして昭和20年の夏がやってくる―。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

建築・地域ばなし・プロダクションノート

クラウドファンディングを実施し、日本全国多くからの「この映画が見たい」という想いで製作が決定。6年の歳月をかけ徹底的な考証を行い、広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)など、現在は見ることができない街並みも活き活きと再現。主人公のすずさんたちをまるで実在したかのように描き出されています。

舞台となっている呉市や広島市の時代や場所について、片渕監督は、文献調査や現地調査を重ね、リアリティのある当時の姿を描き出しています。特に、広島市中島本町のシーンでは、当時中島本町に住んでいた方がら話を伺い、記憶を頼りに当時の中島本町の姿を浮かび上がらせています。

片渕監督が広島市と呉市での実踏糖鎖を重ねる中で出会った方々が、本作を応援するために「『この世界の片隅に」を支援する呉・広島の会」を立ち上げ、公開に向けて様々な応援イベントを企画・実施しています。

広島が舞台ということで、地元広島では、 日本初公開時(2016年)、タイアップ商品がいくつも商品企画され発売されました。 広島菜漬(JA広島市)、焼きのり(丸徳海苔(株))、さざれ石・浜の松茸(珍味蒲鉾)((株)大崎水産、キャラメルもみじ((株)平和堂梅坪)、すずさんラムネ、絵筆(熊野筆)、呉軍港プラモデル、他。

クラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集めました。(2015年3月9日午前11時開始5月末終了、当時の国内のクラウドファンディング映画ジャンルとしては最多人数・最高額)

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)(アニメーション作品の舞台)

広島県
広島市:広島城、広島駅、福屋デパート、胡子町電停付近、横川橋、中島本町(現在の平和記念公園:大正屋呉服店(現:レストハウス)、広島県産業奨励館(現:原爆ドーム))、相生橋、江波(住吉橋、太田川、松下商店)

呉市:呉駅、蔵本通り(消防署鉄塔、灰ヶ峰)、小春橋、福屋百貨店支店前(本通七丁目)、三ッ蔵、海軍病院前の階段、下士官集会所周辺、青葉着底地(警固屋)

映画にちなんだもの

青葉(重巡洋艦)、大和(戦艦)、アッパッパ(夏物のワンピース)、純綿(混ざり物のない木綿)、女子挺身隊、千人針、伝単(米軍が空からまいた宣伝ビラ)、配給、迷彩塗粧(白壁を黒く塗ってカモフラージュする)、モガ(モダンガール)、浴衣、B29、座敷童子、鉛筆、蚊取り線香、タンポポ、井戸、カブトムシ、ありんこ(蟻)、絵の具、チョーク、オープニングテーマ「悲しくてうあきれない」

映級グルメ

森永ミルクキャラメル(幼いすずが買った当時は「10粒入り5銭」と「20粒入り10銭」のものが発売されていました。)
楠公飯(なんこうめし:炒った玄米を三倍の水に一晩つけてから炊いたご飯、節米料理)
野草(代用食)、海苔

タイアップ商品:広島菜漬(JA広島市)、焼きのり(丸徳海苔(株))、さざれ石・浜の松茸(珍味蒲鉾)((株)大崎水産、キャラメルもみじ((株)平和堂梅坪)、すずさんラムネ、千福 純米酒

映画に出てくるグルメ:海苔、森永ミルクキャラメル、スイカ、ソーメン、大根、カタバミ、梅干しの種、イワシの干物、スミレ、ハコベラ、卯の花、スギナ、サツマイモ、馬鈴しょ、鯛、干し柿、砂糖、アイスクリーム、わらび餅、ハッカ、喫茶店のウエハースのついたアイスクリーム

支援

協力:
広島フィルムコミッション、呉地域フィルムコミッション、呉市立美術館、大和ミュージアム、株式会社QPR、日本大学藝術学部映画学科、他

資料・情報協力:
呉市史編纂室、広島市文化振興課、広島市公文書館、入船山記念館、広島市舟入公民館、月刊くれえばん編集室、昭和のくらし博物館、埼玉県立歴史と民俗の博物館、江波を伝える会、あき書房、広島平和記念資料館、子供のための民俗資料館、周防大島文化交流センター、呉観光ボランティアの会

参考図書:
「空襲通信(空襲・戦災を記録する会全国連絡会議)」、「米軍の写真偵察と日本空襲」、「呉戦災 あれから60年」(呉戦災を記録する会)、「戦争中の暮しの記録」(暮しの手帖編)

後援:
呉市、広島市

キャスト(声の出演)

のん、細谷佳正、尾身美詞、稲葉菜月、牛山茂、新谷真弓、小野大輔、岩井七世、潘めぐみ、小山剛志、津田真澄、京田尚子、佐々木望、塩田朋子、瀬田ひろ美、たちばなことね、世弥きくよ、澁谷天外

スタッフ

監督:片渕須直
脚本:片渕須直
プロデューサー:真木太郎
企画:丸山正雄
原作:こうの史代
音楽:コトリンゴ
監督補:浦谷千恵
画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン:松原秀典
作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔

作品データ

ゆかりの地図

三ツ蔵:広島県呉市長ノ木町2番9号

地図:地理院地図(国土地理院)を加工して地ムービー作成

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