ヴェネツィア(イタリア)
作品概要
© 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
邦画初イタリア・ヴェネツィア、オールロケ。「岸辺露伴」史上最大スケールでの映像化。
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた「岸辺露伴」シリーズ、映画版第2作。
漫画「岸辺露伴は動かない」の原点であり、最も高い人気を誇る「懺悔室」を“世界遺産”の街・ヴェネツィアでオールロケを敢行し完全実写化。
原作に映画オリジナルのエピソードを加え、時空を超えて続く「呪い」に満ちた極上サスペンス映画。
ストーリー
仮面の街で、幸福と絶望が交錯するー 漫画家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞く。
それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。 幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。 その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、ポップコーンを使った試練に挑まされる。
「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」。 奇妙な告白にのめり込む露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。
やがて自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっている事に気付く。
プロダクションノート・地域・建築ばなし
邦画史上初、ヴェネツィアでのオールロケが敢行さえた作品です。
ヴェネツィアは、イタリア北部・アドリア海に面した海上都市で、街全体が世界遺産です。「ヴェネツィアとその潟」として、1987年に世界文化遺産に登録されています。
「サン・マルコ広場」、「サン・ロッコ教会」、「ぺスカリア市場」、「プンタ・デラ・ドガーナ」、「バルバリーゴ・ミノット宮殿」、「パロッツォ・ダ・モスト」、「サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場」など、ヴェネツィアを象徴する名所でのロケーションされました。
「サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂」は、カトリックの修道会ドミニコ会のゴシック様式の聖堂です。原作漫画の「懺悔室」にも描かれている露伴シリーズの象徴的な場所です。
「サン・ロッコ教会」は、ペストを救済する “聖ロッコ”が祭られています。教会内ではルネッサンス期の画家・ティントレットの作品が鑑賞できます。劇中、露伴が仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞くシーンなどがロケ撮影されました。「アトリエ・マレガ」(アテリア・マレーガ)から歩いて約2分、140m の近さにあります。
「アトリエ・マレガ」(アテリア・マレーガ)は、ヴェネツィアの伝統的な衣裳や仮面を制作・販売・レンタルなど行っている仮面工房です。マリアが働く仮面工房シーンがロケ撮影されました。
「サン・ミケーレ島」を望む「ドナ橋」で、モトスカーフィ(水上タクシー)の映るシーンがロケ撮影されました。
「サン・ミケーレ島」は、ヴェネツィアの共同墓地です。主に、墓地の15番エリアでロケ撮影されています。15番エリアは、古い墓石が並んでいて、奥には朽ちた墓や小さな虫が飛んでいる場所もあります。
「カンポ・サン・ボルド」は、庶民的な雰囲気が漂うサン・ポーロ地区にあり、井戸を囲む下町風情溢れる広場です。ポップコーン対決シーンがロケーションされました。
「コルテ・ノーヴァ」で、マリアとロレンツォの運命的な出会いの回想シーンがロケーションされました。「ドナ橋」からすぐ近くにあります。
通常は映画撮影が許可されない歴史的建造物や、イタリアのルネサンス期を代表する画家ティントレットの絵画など、貴重な文化遺産が本編の随所に登場しています。
本作は、ヴェネツィアの持つ複雑な歴史と文化の重層性が、岸辺露伴の物語に新たな深みを与えています。
ヴェネツィアは、かつて海洋共和国としての栄華、数々の戦争、繰り返し襲ったペストの記憶。これらの”影”が、華やかな外観の裏に潜む独特の雰囲気を醸成し物語の背景として絶妙に機能しています。
主人公の岸辺露伴を演じた高橋一生さんは「ヴェネツィアの空気の中でしか撮れないような、暗い影や霧を画面越しに感じつつ、ソワソワしたりドキドキしたりしてもらえれば、本望です」とコメントしています。
美しく華やかな外観の裏に隠された歴史の重み、迷宮のような水路、そして立ち込める霧。これらが織りなす神秘的なヴェネツィアの魅力が、岸辺露伴の超常的な能力と絡み合い、唯一無二の映像体験を生み出されています。
ヴェネツィアの街に迷い込んだかのような没入感のある作品です。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
イタリア
ヴェネツィア:「サン・マルコ広場」、「サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂」、「サン・ロッコ教会」、「アトリエ・マレガ」(アテリア・マレーガ)、「ぺスカリア市場」、「プンタ・デラ・ドガーナ」、「バルバリーゴ・ミノット宮殿」、「パロッツォ・ダ・モスト」、「サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場」、「サン・ミケーレ島」、「ドナ橋」、「カンポ・サン・ボルド」、「コルテ・ノーヴァ」
映画にちなんだもの
ヴェネツィア、仮面、教会、懺悔室、告解、ペスト、強制労働、復讐、鳩(ハト)、呪い、幸運、オペラ、リゴレット、結婚式、モトスカーフィ(水上タクシー)
映級グルメ
映画に出てくる食べもの:ポップコーン、パン
キャスト
高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新
スタッフ
- 監督:渡辺一貴
- 脚本:小林靖子
- プロデューサー:土橋圭介、ハンサングン
- 原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴は動かない 懺悔室」(集英社ジャンプ コミックス刊)
- 音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
- 撮影:山本周平、田島茂
- 照明:鳥内宏二
- 美術:フランチェスカ・ノイア
- 美術監修:磯貝さやか
- 録音:高木創
- 人物デザイン監修:柘植伊佐夫
- 衣裳デザイン:柘植伊佐夫
- ヘアメイク:荒木美穂、金山貴成
- 特殊メイク・造型:梅沢壮一
- CG:菅原悦史
- 編集:鈴木翔
作品データ
- クレジット:© 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
- 製作年:2025年
- 公開日:2025年5月23日(金)ロードショー
- 製作国:日本
- 配給:アスミック・エース
- 上映時間:110分
- 映倫区分:G
- オフィシャルサイト: https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp
ゆかりの地図
カンポ・サン・ボルド |
カンポ・サン・ボルド |
