長崎県福江島・長崎市・静岡県浜名湖
作品の概要
寅さんが美人の人妻に一目惚れをしてしまう。 大映のトップスターとして活躍した女優・若尾文子、日本映画界を代表する名優・森繁久彌などベテランと、渥美清の競演は圧巻。 妹さくらへの想い溢れる前半の描写が、ラスト近くの柴又駅でのさくらと寅さんの別れの場面の伏線となり、シリーズ屈指の名シーンとなった。 後においちゃんを演じる松村達雄が、スケベな医者をコミカルに好演。 『男はつらいよ 純情篇』 |
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ストーリー
赤ちゃんを連れた若い女・絹代(宮本信子)に、さくらの面影を見て、一夜の宿を世話する寅さん。情にほだされ、寅さんは絹代と共に、彼女の父・千造(森繁久彌)の住む、五島列島の福江島へ。
望郷の念にかられた寅さんが柴又へ帰ると、つねの遠縁にあたる、美しき人妻・明石夕子(若尾文子)が、夫と別居して二階に間借りをしていた・・・。
地域ばなし
第6作では、寅さんは長崎県福江島・長崎市・静岡県浜名湖を旅しています。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
山口県(港の側のそば屋で寅さんがテレビ「ふるさとの川・江戸川」を見て望郷の念にかられる)
長崎県長崎市
長崎港の大波止(五島行きの最終が出た後、寅さんはここで泊まるか迷っている。そこで子連れの絹代と出会う)
旅館丸重(寅さんと絹代が宿泊する)
長崎県福江市(現・五島市)
福江島(絹代の実家の中村旅館を訪ねる)
静岡県浜名湖(縁起物の鶴と亀を啖呵売)
映画にちなんだもの・グルメ
水烏賊の刺身(長崎県玉之浦にある絹代の実家は、船宿「中村旅館」を営んでいる。絹代を送ってきた寅さんに千造が心ばかりのもてなそうとするのが「水烏賊の刺身」。アオリ烏賊のことを長崎では水烏賊と呼んでいる。)
缶ビール(冒頭シーン、夜汽車のなかで寅さんが飲むのが缶ビール。)
歌「ふるさと」(寅さんが、赤ん坊を連れた出戻り女と船に乗ったときに歌う。)
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、若尾文子、森繁久彌、笠智衆、森川信、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、松村達雄、垂水悟郎ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、宮崎晃
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- テーマソング:
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公信
作品データ
- クレジット:(C)1971 松竹株式会社
- 製作年:昭和46(1971)年
- 公開日:昭和46(1971)年1月15日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:89分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第26回毎日映画コンクール・監督賞(山田洋次)(1971年)、第22回芸術選奨・文部大臣賞(渥美清)(同)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
長崎県五島列島福江島 |
長崎県五島市東浜町2丁目3−1 福江港ターミナル 1F |