熊本県阿蘇山・熊本市・小国町・上天草市、大分県国東市・大分市、神奈川県、東京都台東区
作品の概要
いつも寅さんのことを心配しているさくら達が旅に出て、寅さんが留守番するという前半は、お馴染みのパターンを逆転させている。 何かにつけて寅さんに反発する画家のりつ子に岸惠子、その兄で、寅さんの無二の親友に前田武彦、さらに恋のライバル出現か? とハラハラさせる、キザな画廊経営者に津川雅彦と、ベテラン陣を配している。 果たして寅さんはりつ子のパトロンになれるのか? 終盤に流れるショパンの「別れの曲」が深い印象を残す。 『男はつらいよ 私の寅さん』 |
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ストーリー
寅さんが久々に柴又に帰ってくると、折悪しくとらや一家は、九州旅行の準備中。留守番を買って出たのは良かったが、連日の寅さんの電話にうんざりした一家は、旅行を切り上げることに。
小学校時代の親友・柳文彦(前田武彦)に再会した寅さんは、その妹・りつ子(岸惠子)と大げんか。寅さんのことを「熊さん」と呼ぶりつ子に、「キリギリス」のあだ名をつける寅さんだったが・・・
地域ばなし
第12作でとらや一家は熊本県阿蘇山・熊本市・小国町・上天草市、大分県大分市・小国町などを訪れています。
映画のストーリー上の舞台は、熊本県阿蘇山・熊本市・小国町・上天草市、大分県国東市・大分市、神奈川県、東京都台東区などです。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
大分県
国東市:大分空港(とらや一家をのせた全日空機が到着)、ホバーボート(大分空港から大分駅にとらや一家が移動)
大分市:高崎山自然動物園(とらや一家が遊ぶ)
熊本県
小国町:杖立温泉(山水荘にとらや一家が宿泊)、下城(天然記念物・下城の大イチョウ、観光バスが通る)
阿蘇郡(温泉宿の下で川魚を釣る博と満男)
阿蘇山(観光バスが通る):阿蘇不動尊(啖呵売)
熊本市:熊本城公園(疲れ果てた竜造とつね)
上天草市:合津港、天草五橋
神奈川県:江ノ島電鉄(りつ子の恩師の家近く)
東京都
台東区:浅草・仲見世(啖呵売)
映画にでてくるグルメ
フランスパン(寅さんがりつ子に「私のパトロン」と呼ばれたのが、彼女の家のほど近くのパン屋さん。彼女が買い求めたパンは、東京目白坂で創業120年を数える老舗日本のフランスパンの草分け「関口フランスパン」のもの。)
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、岸惠子、前田吟、松村達雄、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆、中村はやと、前田武彦、津川雅彦、河原崎国太郎ほか。
スタッフ
- 監督:山田洋次
- 脚本:山田洋次、朝間義隆
- 原作:山田洋次
- 音楽:山本直純
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公信
作品データ
- クレジット:(c)1973 松竹株式会社
- 製作年:1973年
- 公開日:昭和48(1973)年12月26日
- 製作国:日本
- 配給:松竹株式会社
- 上映時間:107分
- 映倫区分:G
- 受賞歴:第24回毎日映画コンクール・監督賞/山田洋次(1969年)、キネマ旬報BEST10第6位(同)、同・男優賞/渥美清(同)、シナリオ作家協会シナリオ賞/森崎東(同)、第20回芸術選奨・文部大臣賞/山田洋次(同)
- オフィシャルサイト:http://www.tora-san.jp/index.html
ゆかりの地図
大分市・高崎山自然動物園 |
大分県大分市大字神崎3098−1 |