山形県庄内地方・鶴岡市、千葉県栄町、京都府京都市、茨城県水戸市、滋賀県彦根市・近江八幡市・甲良町、長野県長野市、新潟県松之山町、東京都目黒区
作品の概要
20年、人を想いつづけたことはありますか。 市井の人々の強さと優しさを描き続けた作家・藤沢周平の最高傑作を、鬼才・黒土三男が15年の歳月をかけて映画化。 青春、友情、父から子へ継承される人としての生き方、そしてひとりの人を思い続ける愛の物語が、美しい日本の風景の中で描かれる。
『蟬しぐれ プレミアム・エディション』
DVD発売中¥4,700(税抜) 発売元:電通/NBC ユニバーサル・エンターテイメント |
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ストーリー
江戸時代末期、東北の小藩・海坂(うなさか)藩。下級武士の父・助左衛門と母・登世と暮らす15歳の牧文四郎は、仲の良い友人と共に日々、剣術と学問に励んでいた。隣家の娘・ふくに文四郎は淡い恋心を抱いていたが、ふくもまた文四郎を慕っていた。そんなある日、藩内の争いに巻き込まれた父は謀反の罪に問われ、切腹を言い渡される・・・。
地域・建築ばなし・プロダクションノート
黒土監督は10年以上の歳月をかけて、日本の原風景を見つける為に自ら全国にまたがるロケハンを行いました。再考を繰り返す中で最終的に候補地を絞り込み、庄内・新潟・長野・彦根・近江八幡・京都・千葉・水戸と全国をまたぐ壮大な撮影が行われました。
また、山形県庄内地方の1万坪のスペース(元は山形の名産「だだちゃ豆」畑))に「オープンセット」を建設しています。このオープンセットは、山形の名山といわれる金峰山、母狩山、月山、鳥海山が一望に見渡せ、カメラアングルに現在の建築物が一切映りこまないように設計され、完成後、更に一年を通して風雨にさらし、自然の風合いを加えることにより、本物を再現させています。建築物もさることながら、道端に生える雑草の数々まですべてが計算を元に植え込ました。
庄内ロケ支援実行委員会と「蟬しぐれ」製作委員会は「普請組・組屋敷」オープンセットの保存を決定し、国史跡指定松ヶ岡開墾場の大蚕室を使用した映画「蟬しぐれ」資料館を一般公開しています。
映画のストーリー上の舞台は、江戸時代、東北の小藩“海坂藩”です。
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)
山形県
羽黒山(文四郎が父に別れを告げる)
鶴岡市:旧風間家住宅「丙申堂」の離れ(文四郎とおふくの再会)
庄内地方・羽黒町(「普請組・組屋敷」のオープンセットを建設)
滋賀県
西の湖(舟に乗る文四郎)
甲良町:犬上郡の西明寺(磯貝を訪ねる文四郎)
近江八幡市:八幡堀(文四郎、ふくが逃げる橋の下)
彦根市:彦根城の大手橋
東京都
目黒区:八芳園(文四郎と逸平と与之助が話をしながら歩く夜)
千葉県
栄町:「房総のむら」(藤次郎の家、文四郎が父の遺体を載せた荷車を引く)
茨城県
水戸市:弘道館(里村の屋敷の一室、文四郎と兵馬の奉納試合、道場帰り)
京都府
京都市:山科の随心院(里村家の屋敷と表側の道、文四郎とおふくが山林を逃げる)
左京区の真如堂(兵馬に斬られる青木)
長野県
長野市:松代の旧文武学校の道場(石栗道場での稽古)
映画にちなんだもの
蝉(セミ) 川で洗濯、砧(洗濯叩き)、武家、ヘビ、ヤマカガシ、剣道、竹刀、相打ち、花火、お祭り、江戸、狐のお面、竹とんぼ、大雨、決壊、普請組、監察、容疑、対面、切腹、助命嘆願、世継ぎ、家老、木刀、日本刀、からくり人形、尼
映級グルメ
映画に出てくるグルメ:饅頭(まんじゅう)、茄子(ナス)、米
支援
撮影協力:
山形県庄内総合支所、庄内広域行政組合、羽黒町、鶴岡市、櫛引町、庄内たがわ農協、庄内交通株式会社、羽黒町商工会、羽黒町観光協会、全農庄内本部、山形トヨペット株式会社、農事組合法人 松ヶ岡農場、財団法人 致道博物館、風間家旧宅丙申堂、ホテル満光園、出羽三山神社、東京第一ホテル鶴岡、鶴岡ワシントンホテル、湖東三山 西明寺、滋賀ロケーションオフィス、国宝彦根城、八幡堀を守る会、ホテルニューオウミ、ホテルはちまん、ながのフィルムコミッション、長野市教育委員会、信州松代ロイヤルホテル、財団法人 北方文化博物館、いばらきフィルムコミッション、弘道館、山形県川西町、水戸京成ホテル、新潟県松之山町
キャスト
市川染五郎、木村佳乃、緒形拳、原田美枝子、大滝秀治、柄本明、加藤武、大地康雄、小倉久寛、緒形幹太、田村亮、今田耕司、石田卓也、佐津川愛美、ふかわりょう、羽黒町のみなさん、鶴岡市のみなさん、滋賀ロケーションオフィス、松代剣友会のみなさん、長野市松代中学校剣道部のみなさん、茨城県のみなさん、久世七曜会、他。
スタッフ
- 監督:黒土三男
- 脚本:黒土三男
- エグゼクティブ・プロデューサー:遠谷信幸
- プロデューサー:中澤敏明、宇生雅明
- 製作:俣木盾夫
- 製作担当:坪内一、梶川信幸
- 製作統括:森隆一、島谷能成、早河洋
- 原作:藤沢周平『蟬しぐれ』(文藝春秋刊)
- 音楽:岩代太郎
- 撮影:釘宮慎治
- 照明:吉角荘介
- 美術:櫻木晶
- 録音:橋本泰夫
- 助監督:森宏治
- 編集:奥田浩史
作品データ
- クレジット:(C)2005「蟬しぐれ」製作委員会
- 製作年:平成16年
- 公開日:平成17年10月1日
- 製作国:日本
- 配給:東宝
- 上映時間:131分
- 映倫区分:G
- 受賞歴等:第29回日本アカデミー賞(作品 他)優秀賞。第18回日刊スポーツ映画大賞主演男優賞(市川染五郎)、第30回報知映画賞 最優秀主演男優賞(市川染五郎)。
- 製作委員会:「蝉しぐれ」製作委員会(電通、東宝、セディックインターナショナル、ケイセブン、ジェネオンエンタテインメント、テレビ朝日、朝日放送、メーテレ、朝日新聞社、東京ASA連合会)
- オフィシャルサイト:http://www.semishigure.jp/
ゆかりの地図
庄内たがわ農協 |
山形県鶴岡市下名川字落合7 |