タヒチ(フランス領ポリネシアの島々):ツアモツ諸島・ランギロア島、ソシエテ諸島・ライアテア島・ボラボラ島
作品概要
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失われゆく夢の楽園タヒチ。 きらめく珊瑚礁の彼方から あの少年と鮫が帰って来た!
南海の夢の楽園タヒチを舞台に、チコという原住民の少年と人喰い鮫との間に、ごく自然に芽ばえた友情を描いたセミ・ドキュメンタリー映画。

かつて天才画家ゴーギャンの魂を奪い去った魅惑の島、タヒチにオール・ロケ。

豊かな色彩と美観に満ちた南海の大自然や、珊瑚礁を次々に映し出している。

少年時代の夢と、未開の楽園への郷愁がドラマを流れ、

島民の素朴な生活をおり込んで、詩情豊かな作品に仕上げている。

出演者はポリネシア人の現地人アル・カウエ、タヒチと中国のハーフのマルレーヌ・アマング。
ストーリー

神秘的、童話的であり、時には夢のように非現実的でさえある南海の楽園タヒチ。

昔からここの漁夫たちにとって、人喰い鮫は最大の仇敵とされていた。

ある日、少年チコは海岸に迷い込んでいた人喰い鮫の子供を見つけ、

女友だちディアーナと一緒に小さな鮫をひそかに育てていった。

日増しに成長した鮫は、チコとディアーナを豊かな色彩と美観に満ちた大洋の海底深く、あるいは珊瑚礁の間を次々と案内して、すばらしい風景の浜辺へつれ出すのだった。が、突然、海底深くもぐり、二人の視野から姿を消した。

それ以来、鮫は毎日海岸で待つチコのもとには帰って来なかった。

・・・十年たち、チコ(アル・カウエ)はたくましい若者に成長していた。

仲間たちと漁に出たチコは、ある日、海底で五メートルもある巨大な鮫と再会した
プロダクションノート・地域・建築ばなし
「撮影は2年間かかって鮫を飼い慣らすことから始まり、その後、撮影隊は太平洋諸島に一年にわたって滞在し、監督夫人ラウラ・クイリチも撮影に加わって仕事を手伝った。」
(映画評論家 野口久光、映画パンフレット「チコと鮫」 昭和38年7月13日発行 より)
撮影はタヒチやフランス領ポリネシアの島々で1年間にわたって行われ、「勇猛スパンルタン」「黄色い大地」などのピエール・ルドヒコ・ポバーニが撮影監督にあたった。
(かいせつ、映画パンフレット「チコと鮫」昭和45年7月4日発行 より)
タヒチ(フランス領ポリネシアの島々)でオール・ロケーションされた作品です。

劇中に「南太平洋 ツアモツ諸島」の物語、と出てきます。
「ロケーション地となっているのは、タヒチ島を中心とするソシエテ諸島の島々ですが、とくに最近よく映画に出てくるツアモツ島の美しい風景が見る者の目を奪います。」
(映画評論家 野口久光、映画パンフレット「チコと鮫」 昭和38年7月13日発行 より)

タヒチの「ツアモツ諸島」でロケーションされました。

「ツアモツ諸島」の「ランギロア島」でロケ撮影されました。

「この映画のロケ地になったツアモツ島やライヤテラ島は画面で見る通り、美しい島である。」
(タヒチクラブ会長・画家 小城吐夢、映画パンフレット「チコと鮫」 昭和38年7月13日発行 より)
タヒチの「ソシエテ諸島」の「ライアテア島」で、ロケ撮影されました。
タヒチの「ソシエテ諸島」の「ボラボラ島」に、チコの少年時代を演じた、テマリィ・エヴァン(映画のクレジット:デニス・プヒラ)さんが、ずっと暮らしています。
(タヒチの「ソシエテ諸島」の「ボラボラ島」でロケ撮影があったと思われます。)

劇中で、チコの少年時代を演じた、テマリィ・エヴァン(映画のクレジット:デニス・プヒラ)さんが、2005年、当時は「BSi」(現在はBS-TBS)特別シリーズ『南太平洋クルーズ』にボラボラ島のシーンで出演しています。
「♪ボラボラよ(Bora Bora E)」という地元の歌を、タヒチアンウクレレを弾きながら、海辺で歌っています。

タヒチは、ヨーロッパよりも広い面積に点在する118の島々によって構成されています。

タヒチには、5つの諸島があります。5つの諸島の主な島々は下記の通りです。

1)ソシエテ諸島
タヒチ島、モーレア島、テティアロア島、タハア島、ライアテア島、フアヒネ島、ボラボラ島、マウピティ島、ツパイ島
2)ツアモツ諸島
ティケハウ島、ファカラバ島、ランギロア島
3)ガンビエ諸島
マンガレバ島
4)マルケサス諸島
ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島、ウアフカ島
5)オーストラル諸島
ライババエ島、ルルツ島、ツブアイ島
ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

タヒチ(フランス領ポリネシア)
ツアモツ諸島
ランギロア島
映画にちなんだもの
楽園、タヒチ、人食い鮫、珊瑚礁、

水上バンガロー、水上ヴィラ、水上コテージ、

近代化、観光開発、小銭(コイン)を投げて写真を撮る観光客、石造の家、雇われ漁師、自営の漁師

伝統的な漁、魚を囲い込む漁、

鮫、マニドゥ(兄弟)魚と話し(異種間コミュニケーション)、子ザメ、ウィンク、

タマカイ(スズキ目ハタ科に分類される魚類。ハタ科の中では最大級)漁

蟹(カニ)釣り

花飾り、お花の首飾り、椰子の実、ココヤシの実、櫛(クシ)、鮫の尾、

海藻拾い、

桟橋、寝坊、ニワトリ、祈祷師、生け簀、網、

真珠母貝、蓄音機、レコード、ステレオ、プレーアー、

スキューバダイビング、日本製のトーチ、鮹(タコ)のカップル、マンタ、熱帯魚、海亀

鮫のエサ(ウツボ、ブダイ、干した魚)、鮫漁、熱湯に入れたカボチャ、猟犬、

秘密の入江、無人島、

アメリカの薬、トビウオの羽とカモメの足のシロップ
映級グルメ
映画に出てくるグルメ:コプラ(ココヤシの果実・ココナッツの胚乳を乾燥させたもの)、アイスキャンディー、バナナ
キャスト
チコ:アル・カウエ、ディアーナ:マルレーヌ・アマン、少年時代のチコ:デニス・プヒラ、少女時代のディアーナ:ディアーナ・ウ

スタッフ
- 監督:フォルコ・クイリチ
- 脚色:イタロ・カルビーノ
- 原作:クレメント・リシェール
- 音楽:フランチェスコ・デ・マージ
- 撮影:ピエル・ルドヴィコ・パヴォーニ
- 編集:マリオ・セランドレイ
作品データ
- クレジット:© FILMS SANS FRONTIERES All rights reserved.
- 製作年:1962年
- 公開日:1963年7月13日
- 製作国:イタリア、アメリカ
- 配給:日本ヘラルド映画
- 上映時間:112分
- 原題:Tiko and the Shark
- DVD:¥2,000(税抜)、発売元・販売元:株式会社アネック、※2025年10月時点の情報です
ゆかりの地図
タヒチ
地図:地理院地図(国土地理院)を加工して地ムービー作成
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