月はどっちに出ている

東京都足立区・港区・墨田区、山梨県笛吹市

作品概要

©「月はどっちに出ている」製作委員会

1993年東京異国籍恋愛。
職業=タクシードライバー。 都内の道には詳しいけれど、恋の迷路で方向音痴。
放送禁止用語と差別用語が飛び交う、ヤバくて、笑えて、切ないラブ・ストーリー!

ストーリー

多国籍都市・東京。在日コリアンのタクシードライバー忠男(岸谷五朗)は、朝鮮学校の同級生だった社長や、風変わりな同僚達といい加減な毎日を送っている。母の経営するフィリピン・パブのホステス送迎を日課にしている彼はある日、新顔のチイママ・コニー(ルビー・モレノ)に出会う。妙な大阪弁で生意気な口をきくコニーに、なぜか魅かれた忠男は、留守の間に彼女の部屋に引っ越してしまう。おかしくて、切ないふたりの恋は、果たしてどんな結末を迎えるのか!?

地域・建築ばなし・プロダクションノート

崔洋一監督は「(映画の)月は、人々の希望であり、やさしさの象徴です。」とコメントしています。

在日朝鮮人のタクシードライバーとフィリピン人娘との滑稽かつ真摯な恋愛は、1993年当時の東京の世相を映し出しています。

東京足立区の竹の塚のタクシー会社跡を借りてロケーション撮影されました。

劇中には、東京のどこにいるのかわからなくなったタクシードライバーが会社に電話をかけるシーンがあります。タクシードライバーが現在地を知らせる時各所が映しだされます。そういったシーンの一つ、「月はどっちに出ていますか」「月に向かって走ってきてください。」で、「月」と「東京タワー」などが出てきます。

「近くに何が見えますか」「金色に輝くうん〇のようなものが」「うん〇を右折して真っ直ぐ行ってください。「まったくどいつもこいつも」のシーンで、名ゼリフ「金色に輝くうん〇のようなものが」が出てきます。そのシーンで映し出されたのは「アサヒグル―プホール棟」の巨大オブジェ「フラムドール」です。真っ黒な黒御影石を用いた逆台形の建物の上に、金色の不思議な形の巨大なオブジェが載っています。このオブジェは「燃える心の炎」をシンボライズしたもので、先入観を払拭して、全体を見れば、真っ黒な聖火台に炎が揺らいでいるように見えてきます。ちなみに「フラムドール」はフランス語で「金の炎」という意味です。設計はフィリップ・スタルクです。


写真提供:アサヒグループホールディングス株式会社

2019年9月に東京「K’s cinema」にて リマスター版がリバイバル上映されました。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

東京都
足立区:竹の塚(タクシー会社跡)
港区:東京タワー、明治記念館
墨田区:アサヒグル―プホール棟「フラムドール」

山梨県 笛吹市:石和温泉「石和びゅーほてる」

映画にちなんだもの

在日、タクシー運転手、北朝鮮、韓国、フィリピンパブ、ヤクザ、朝鮮の結婚式、教会、慰安旅行、UFOキャッチャー、チーママ、赤ちゃん

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:ピザ、コカコーラ、ビール、寿司

支援

撮影協力:石和びゅーほてる、明治記念館、サンデーサン、東京タワー

キャスト

岸谷五朗、ルビー・モレノ、絵沢萠子、小木茂光、遠藤憲一、有薗芳記、麿赤兒、國村隼、芹沢正和、金田明夫、内藤陳、萩原聖人、古尾谷雅人

スタッフ

作品データ

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フラムドール
フラムドール
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