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Ryuichi Sakamoto: CODA

宮城県岩沼市、岩手県陸前高田市、福島県双葉町、東京都千代田区・新宿区、ニューヨーク・ロサンゼルス（アメリカ）、北京・長春（中国）、トゥルカナ（ケニア）、北極圏

作品概要

2012年から5年の長期間に渡る本人への密着取材によって実現。さらに幼少からの膨大なアーカイブ素材、プライベート映像や写真も映画を彩る。2014年の大病を経て、過去の旅路を振り返りながら新たな楽曲が誕生するまで、坂本龍一の音楽的探求を正面から描く。

2017年11月4日公開

第30回東京国際映画祭

ストーリー

坂本龍一は、1978年、「千のナイフ」でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏の3人でイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成し、そのポップロックとシンセサイザー音楽を融合させた革新的なサウンドで、世界的人気となった。80年代には、『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』に出演しその音楽も手がけ、多くの賞を受賞。映画音楽家としての地位も確立した。以後、作曲家、演奏家、音楽プロデューサーとして幅広いジャンルで活動。90年代後半になると、社会問題・環境問題に意識を向けるようになり、その変化は音楽表現にも表れていった。2014年、中咽頭がんと診断され、1年近くに及ぶ闘病を経て復帰。2017年春、8年ぶりのオリジナルアルバム「async」をリリースした。現在65歳の坂本は、その40年以上にわたる音楽活動において多くの作品を生み出し続けている― 震災以降の坂本の音楽表現の変化に興味をもち、密着取材を始めたのは、本作が劇場版映画初監督となるスティーブン・ノムラ・シブル。坂本龍一が「全てさらけだした」という本作は、過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまでの、坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー。

予告編

予告編配信の使用許諾権：地ムービー

地域ばなし

宮城県岩沼市、岩手県陸前高田市、福島県双葉町、東京都千代田区・新宿区、ニューヨーク・ロサンゼルス（アメリカ）、北京・長春（中国）、トゥルカナ（ケニア）、北極圏など、地球・世界各地でロケーション撮影された貴重なアーカイブ映像が出てきます。

津波ピアノは、宮城県名取市にある宮城県農業高等学校のピアノで、東日本大震災の時に津波にのまれてしまったピアノです。

アフリカ・ケニア北西部のトゥルカナ湖の西で、約1300万年前に火山噴火で埋没した幼い類人猿「アレシ」の頭蓋骨が発見されています。この発見により、人類と類人猿はアフリカを起源とする可能性が高いという説（研究結果）があります。（劇中で坂本龍一さんはそこを訪れています。）

ロケ地

宮城県
岩沼市：宮城県名取高等学校

岩手県
陸前高田市：陸前高田市立第一中学校

福島県
双葉町

東京都
千代田区：首相官邸前
新宿区：新宿超高層ビル街

アメリカ
ニューヨーク：マンハッタン
ロサンゼルス

中国
北京
長春：長春映画撮影所

ケニア
トゥルカナ（Turkana）：トゥルカナ湖

北極圏

映画にちなんだもの

東日本大震災、津波、つなみピアノ（宮城県農業高等学校のピアノ、３．１１で津波にのまれたピアノ）、放射能汚染、福島第一原子力発電所、中咽頭ガン、癌治療薬、千羽鶴、歯磨き、アンドレイ・タルコフスキー監督のサウンドトラック（サントラ）、ロサンゼルスの公園、イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）、第60回アカデミー賞作品賞、自然の音、被災したピアノ、米同時多発テロ、イラク戦争、アフリカ・人類発祥の地、環境問題、森、林、青虫、オッペンハイマー（原爆の父）、ビートルズ「イエスタディ」、コラール（賛美歌）、バッハ、北極圏・ホワイトアウト

映画『惑星ソラリス』（アンドレイ・タルコフスキー監督）1972年、映画『戦場のメリークリスマス』（大島渚監督）1983年、映画『ラストエンペラー』（ベルナルド・ベルトルッチ監督）1987年、映画『シェリタリングスカイ』（シェルミートーマス監督）1990年、映画『レヴェナント: 蘇えりし者』（アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督）2015年

アルバム『キャズム (Chasm) 』2004年、アルバム『async』2017年・曲『solari』