香川県高松市・屋島・岡山県津山市
作品の概要
僕の高校生活は人類の進歩と調和とともにスタートした。1970年は映画を求める旅の入口でもあり、青春の幕開けだった! さぬき映画祭2007で募集した「香川をイメージする映像作品」の優秀企画に選ばれた作品。 原作は、映画ナビゲーターを勤める帰来雅基の書き下ろしエッセイ「高松純情シネマ」(青心社・2001)です。 主人公の母親役を演じる女優の高畑淳子、原作者の帰来雅基、脚本・監督の高嶋弘は 高校(香川県立高松高校)の同級生です。 映画好きの高校生を主人公に、大阪万博が開催された1970年初頭の世相や流行、事件などとともにさぬきの高校生の青春を描いています。 (C)「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部 |
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ストーリー
大阪万博が開幕した1970年、香川県の名門高校に入学した高畑隆志は勉強など どこ吹く風、暇を見てはせっせと映画館通い。
三島由紀夫の自決した日の朝、隆志は近所の公園で見かけた春奈に恋する。
思いきって映画に誘う隆志だが簡単に断られてしまう。 保彦は落ち込む隆志に映画を作りを提案。 ヒロインは隆志が恋する春奈。
かくして、夏休みを利用して16ミリカメラによる本格的な映画がクランクイン。 試行錯誤を繰り返しながら作られた隆志たちの映画は・・・。
高畑淳子インタビュー&「ほっこまい 高松純情シネマ」予告
地ムービーなわけ(地域との関わり)
さぬき映画祭2007優秀企画、さぬき映画祭2008奨励賞を受賞しています。
地元の高校や屋島、琴電など高松市内でほとんどのロケ撮影がされました。
香川県立高松高校の卒業生を中心に「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部を結成し、 地元で賛助会員を募ることでこの映画の費用を捻出しています。
映画には香川県立高松高校の同級生や先輩・後輩が多数出演、またボランティアとして 映画の方言指導や制作を担っています。
それに加え、オーデションに参加した地元の方々も大勢出演しています。
地域でおこったエピソード
冬のシーンを真夏に撮影するので、長袖の制服を着た出演者は特に大変でした。
蝉がうるさく鳴いており、しかたなく一部はアフレコで対応したシーンがあります。
香川と東京でのオーデションには、約80名が参加しています。主人公の隆志役には日本映画学校俳優科を卒業したばかりの新人、栁田龍馬(22)。 隆志のマドンナ的な存在の春奈役には演技経験がほとんどない、さぬき弁ネイティブスピーカーの大西節子(19)が選ばれました。 隆志の親友、ヒコ役はやはり地元の佐藤潤(25)が抜擢され、ヒコの彼女で新聞部の千秋役は最年少のひろせ友紀(15)が演じました。秀才の川村役は彼らの中で一番のキャリアを持つ、丸山裕一が演じました。高畑淳子をはじめ香川出身のさぬき弁ネイティブ俳優が脇を固めています。支配人役には、空間演技で活躍していた鴨川てんし。 先生役には小劇団で活躍している快優丸亀安男と黒テントに所属している遠藤良子。 特別に出演してくれた、もぎり役の志水季理子はひろせ友紀の母です。 地元のシニア劇団で活躍する小西金太郎も出演しています。
映画のストーリー上の舞台
1970年の香川県・高松市
ロケ地紹介
香川県高松市
香川県立高松高等学校(昔の高松高校の元正門。野球部グランド、学食。)
高松第一高等学校(古い教室や廊下、階段。職員室、生徒会室(写真部部室))
番町四丁目公園(クラシックカーを手配したり、早朝ロケも敢行。)
DIME(ライブハウス、旧松竹:当時、映画館の看板を描いていた小西金太郎さん(安田役で出演)に看板の製作と設置を依頼。 古い映画のポスターも準備し、当時の映画館外を撮影。)
琴電(高松市内:高松築港~仏生山間をレトロ電車(20型・3000型)を走らせ、二往復の間に高松築港での乗り込みや 車内、瓦町近くの踏切で電車外の絡みを一挙に撮影。)
香川県屋島(高松市内)
琴電屋島駅、獅子の霊巌(屋島山頂)、長崎の鼻、ドライブウェイ、バス停。(昔のコトデンバスも登場し、長崎の鼻では早朝ロケを敢行。)
岡山県津山市
津山明宝会館(当時を偲ばせる映画館のロケは海を渡った岡山県津山市で行われました。ロケ場所となった津山明宝会館は映画のストーリ同様ロケの少し前に閉館となり、この 映画に姿をとどめることで映画館としての幕を閉じました。)
映画にでてくる地域の料理・地場産品
映画に登場したお店 「ごんな」(現在は閉店)のラーメン・餃子
お店「ふみや」のお好み焼き
スタッフの朝食・昼食は讃岐うどん屋の「さか枝」・「竹清」
この映画を支援した企業・団体・個人
「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部(社団法人メセナ協議会認定)
後援:香川経済同友会、玉翆会
キャスト・スタッフの思い出のお店・料理・商品など
讃岐うどん、特に「さか枝」のモーニングうどん
キャスト
高畑淳子、栁田龍馬、大西節子、佐藤潤、ひろせ友紀、丸山裕一、鴨川てんし、丸亀安男、遠藤良子、小西金太郎ほか。
スタッフ
- 監督:高嶋弘
- 脚本:高嶋弘
- プロデューサー:高嶋弘
- 原作:帰来雅基
- 音楽:ライブ演奏 藤原 清登 (JUNP MONK)
- 劇中歌 : 『ぼくらは、』
- テーマソング:『夢からさめても』(mag)
- 撮影監督:吉賀一彰
- 照明:御木茂則
- 衣装:山本一生
- ビデオエンジニア・録音:有国浩
- ヘアメイク:アニック
- 美術協力:EXPO、小西金太郎
- 助監督:向井智昭
- 制作:河本隆
- 編集:スタジオ・ミック
作品データ
- クレジット:(C)「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部
- 製作年:2008年
- 公開日:2008年11月
- 製作国:日本
- 配給:「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部
- 上映時間:57分
- 映倫区分:
- 受賞歴等:さぬき映画祭2007優秀企画、さぬき映画祭2008奨励賞。
- 製作委員会:「高松純情シネマ」サポーターズ倶楽部
- オフィシャルサイト(リンク):http://hokkomai.ashita-sanuki.jp/
この作品にゆかりのあるところ
香川県立高松高等学校 | 高松市番町四丁目 |
香川県高松市番町3丁目1−1 |
香川県高松市番町4丁目 |
津山市 | 琴電屋島駅 |
岡山県津山市 |
琴電屋島駅(香川) |