春画と日本人

東京都文京区・千代田区・港区・台東区・渋谷区、千葉県千葉市、愛知県小牧市、京都府京都市、福岡県福岡市、ロンドン(イギリス)

作品概要

(C)大墻敦

日本人は「春画」を知らない—
「世界が、先に驚いた。」 あの春画展から4年
驚きの内幕を描くドキュメンタリー

「春画」関連商品

2019年9月28日公開
上映館案内

ストーリー

日本初の大規模な春画展が、2015年9月、東京の小さな私立博物館「永青文庫」で開幕した。国内外で秘蔵されてきた貴重な春画約120点を一堂に集めて展示する画期的な試み。それまで年間2万人の来館者だった永青文庫に、3ヶ月の会期中に21万人が押し寄せた。女性来館者55%、5人に1人が図録を購入するという異例の記録を打ち立て、美術界の話題をさらった。
開催までの道のりは困難を極めた。当初は、ロンドンの大英博物館で成功を収めた「春画展」の日本巡回展として企画されたが、東京国立博物館をはじめ国内の公私立博物館20館へ打診しても不調に終わった。
海外で美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜお膝元の日本ではすんなりと成立せず、小規模な私立博物館での開催となったのか。なぜ21万人もの熱狂的な観覧者が訪れたのか。映画は、展覧会を成功に導いた人々とともに「春画と日本人」をめぐる謎に迫っていく。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域ばなし・プロダクションノート

テレビでは描けない「春画」のウラ/オモテ
男女の交わりや色恋を、鮮やかに、のびやかに表現した「春画」。葛飾北斎、喜多川歌麿、菱川師宣ら当代きっての浮世絵師のほとんどが絵筆をとり、当時最高水準の「彫り・摺り」の技術を用いた傑作が多い。しかし、明治時代になると、西洋的近代化を急ぐ政府は春画を徹底的に弾圧。何万の春画、数千の版木が燃やされ、名品が海外に流出した。今では無修正の春画が出版され、書店で誰もが手に取り購入することができる。しかし実物を展覧会で展示することには見えない壁が立ちはだかる。この映画は、本物の「春画」を当たり前に観ることができる世の中を目指した人たちが体験した逆風と、知られざる苦労や努力を描きだしていく。すると春画の公開を問題視し、世間から隠そうとしてきた日本社会の摩訶不思議な《忖度》構造が浮かび上がってきた。

2015年、日本初の大規模な春画展が東京・文京区の永青文庫で開催されました。約120点の春画が展示され21万220人が訪れています。(永青文庫の10年分の観客が3ヶ月で訪れる結果となりました。ちなみに、女性来場者率55%、図録購入率20%となっています。)

国際日本文化研究センターで春画研究している石上阿希さんは、「春画が到達した構図技法が、ピカソにも影響を与えていたのではないか」と、ピカソへの影響を指摘しています。

「春画」は、豊穣を祈るおまじないや、人生の節目を祝う縁起物、女性のたしなみとして嫁入り道具に贈るという側面もあったといわれています。江戸の人びとは春画をおおらかに受け入れていました。

永青文庫春画展では「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に鑑み、性的表現に配慮して18歳未満入場禁止としています。(それに倣い、本作品の劇場公開も18歳未満入場禁止としています。)

ロケ地

東京都
文京区:永青文庫
千代田区:神保町(古書店街)、三菱一号館美術館
港区:慶応義塾図書館
台東区:東京国立博物館
渋谷区:渋谷

千葉県
千葉市:千葉市美術館

愛知県
小牧市:田懸神社

京都府
京都市:国際日本文化研究センター、細見美術館

福岡県
福岡市:福岡市美術館

イギリス
ロンドン:大英博物館

映画にちなんだもの

浮世絵、美人画、春画、笑い絵、春宮画、日本製品図説、日本の性愛、錦絵。混浴、刺青、遊郭、嬥歌(かがい)

享保の改革、刑法、わいせつ罪、国貞事件

歌川国芳「逢見八景」、喜多川歌麿「歌まくら」柳沢淇園「ひとりね」、鳥居清長、河鍋暁斎

1867年パリ万博、ジャポニズム、1867年大政奉還、明治維新

横尾忠則、寺山修司、アラーキー(荒木経惟)

支援

協力:
永青文庫、永青文庫春画展日本開催実行委員会、国際日本文化研究センター、国際浮世絵学会、Shunga in Japan LLP、永井画廊、日本浮世絵商協同組合、美術史学会東日本支部、文化資源学会、細見美術館、British Museum、他

資料・映像提供:
石上阿希、浦上満、江戸東京博物館、神奈川県立図書館、慶應義塾図書館、国立国会図書館、国際日本文化研究センター、東京ガス ガスミュージアム ガス資料館、東京都立図書館、東京文化財研究所、防衛省防衛研究所、立命館大学アート・リサーチセンター

参考資料:
林美一「艶本研究 国貞」、小林忠「江戸の浮世絵」、浅野秀剛「葛飾北斎・春画の世界」、白倉敬彦「春画と人びと 描いた人・観た人・広めた人」、林美一・浦上満ほか「北斎 漫画と春画」、石上阿希「日本の春画・艶本研究」、木下直之「美術という見世物:油絵茶屋の時代」、高橋誠一郎「わが浮世絵」、永青文庫種が天実行委員会「永青文庫春画展図録」、British Musium「Shunga:sex and pleasure in Japanse art」

出演

小林忠(国際浮世絵学会会長)、浅野秀剛(国際浮世絵学会理事長)、木下直之(東京大学文化資学研究室教授)、石上阿希(国際日本文化研究センター特任助教)、浦上満(春画展日本実行委員、古美術商)ほか [肩書きは取材当時]

石上阿希さん

スタッフ

監督・撮影・編集・製作著作:大墻敦
ナレーター:濱中博久
音楽:矢部優子・池田陽子・長谷川美鈴・長谷川武尚
サウンドデザイン&ファイナル・ミックス:Mick 沢口
カラー・グレーディング:堀井伊玖磨
アシスタント・プロデューサー:中澤祐子

作品データ

ゆかりの地図

永青文庫
永青文庫

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インタビュー
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