沖縄 うりずんの雨 改訂版

沖縄県

作品概要

©︎シグロ

「うりずんの雨は 血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨」
沖縄戦の真実に迫り、戦後の沖縄の歴史を見つめ直すことによって、沖縄の「終わらない戦後」をいま一度、私たち自身に問うドキュメンタリー映画。

 

ストーリー

1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸、12週間に及ぶ沖縄地上戦では4人に一人の住民が亡くなりました。本作では、当時同じ戦場で向き合った元米兵、元日本兵、そして沖縄住民に取材を重ね、米国立公文書館所蔵の米軍による記録映像を交えて、沖縄戦の実情に迫ります。
また、戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで、米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた、沖縄の差別と抑圧の歴史を描き、現在の辺野古への基地移設問題に繋がる、沖縄の人たちの深い失望と怒りの根っこを浮かび上がらせます。
「老人と海」で与那国島の荒々しくも美しい自然と風土を捉え、「映画日本国憲法」で日本の平和憲法の意義を訴えた、アメリカ人映画監督 ジャン・ユンカーマンが、真の平和を求め、不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた渾身のドキュメンタリー。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域ばなし・プロダクションノート

「うりずん」は、潤い初め(うるおいぞめ)が語源とされ、冬が終わって大地が潤い、草木が芽吹く3月頃から、沖縄が梅雨に入る5月くらいまでの時期を指す言葉です。
4月1日から始まった沖縄地上戦がうりずんの季節に重なり、戦後70年たった現在も、この時期になると当時の記憶が甦り、体調を崩す人たちがいることから、沖縄を語る視点のひとつとして、本作品タイトルは『沖縄 うりずんの雨』となりました。

 劇中には、沖縄県の摩文仁、平和の礎、石川、普天満宮、読谷村、波平(はんざ)、糸満、波之上、コザ、沖縄市、園田、首里、大名高地、具志頭、那覇、弁ヶ岳、識名、与那原町、嘉数高地、渡嘉敷島、伊江島、普天間飛行場、野嵩ゲート、大宜味村、国道58号線、辺野古、などの地名(地域)が出てきます。

映画に出てくる場所

沖縄県
糸満市:摩文仁「平和祈念公園」平和の礎、FMたまん
うるま市:石川
宜野湾市:佐喜眞美術館
読谷村:波平公民館、波平「チビチリガマ世代を結ぶ平和の像」、読谷高等学校
沖縄市:園田地区
那覇市:那覇市民ギャラリー

映画にちなんだもの

沖縄基地問題、差別、沖縄戦、鉄血勤皇隊、情報宣伝隊(千早隊)、塹壕、チビチリガマ(ガマは濠の意)、集団自決、ハブ(波布)、球部隊(たまぶたい)、日本軍の慰安婦、火炎放射器、迫撃砲、占領、沖縄基地、キャンプ・フォスター(キャンプ瑞慶覧)、キャンプ・キンザー、現地妻、東京オリンピック、聖火リレー、祖国復帰、反戦復帰、MP(Mimitary Police)、日の丸、陵辱、性暴力事件、捨て石作戦、久高節、エイサー、オスプレイ

「太平洋の要石」(1955年、米軍制作)、ドキュメンタリー映画「沖縄列島」(監督:東陽一、1969年)、ドッキュメンタリー映画「ゆんたんざ沖縄」(監督:西山正啓、1987年)

映画に出てくる食べもの

Cレーション(個人用戦闘糧食:MCIレーション)、缶詰、チューインガム、チョコレート、キャンディ、ビール、カクテル、お芋、タピオカ、豚肉

支援

撮影協力:
沖縄市観光協会、沖縄市園田青年会、沖縄フィルムオフィス、佐喜眞美術館、読谷村波平公民館、FM TAMAN,女たちの戦争と平和資料館(WAM)、サービスウィメンズ・アクション・ネットワーク(AWAN)、新外交イニシアティブ、蒼生の会、中日本航空

協力:
岩波ホール、桜坂劇場、フィルムクラフト、アテネフランセ文化センター、早稲田大学国際情報通信研究科

資料映像:
アメリカ国立公文書館、「沖縄列島」(監督:東陽一、1969年)、「ゆんたんざ沖縄」(監督:西山正啓、1987年)

写真提供:
沖縄国際平和研究所、沖縄県公文書館、他

キャスト

安里英子、池田恵理子、石川真生、稲福マサ、大田昌秀、近藤一、高嶺朝一、玉城洋子、知花カマド、知花昌一、ダグラス・ラミス、レナード・ラザリック、ドナルド・デンカー、デビッド・クルーズ、ブルース・リバー、シンシア・エンロー、ロドリコ・ハープ、モートン・ハルペリン

スタッフ

監督:ジャン・ユンカーマン
製作:山上徹二郎、前澤哲爾、前澤眞理子
企画:山上徹二郎
音楽:小室 等
撮影:加藤孝信、東谷麗奈、Chuck France、Stephen McCarthy、Brett Wiley
整音:若林大記
音響・効果:中村佳央
編集協力:大重裕二

作品データ

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摩文仁
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