男はつらいよ 第28作 寅次郎紙風船
大分県日田市、福岡県朝倉市・うきは市・久留米市、静岡県焼津市

作品の概要

寅さんと同業の“テキヤ”の哀れな末路は、シリーズのモチーフの一つ。ベテラン小沢昭一演じる常三郎が病床で「女房を頼む」と残した言葉が、寅さんの新たな悩みとなる。
上京してきた光枝が、本郷の旅館に勤めていると聞いた寅さんが訪ねるシーンに、関敬六が顔を見せている。
保険もままならぬテキヤ稼業では所帯も持てぬと、寅さんが一念発起、就職試験を受ける。
前半、寅さんと珍道中を繰り広げる愛子を岸本加世子が好演。漁師の兄・地井武男とともに、もう一つの「あにいもうと」物語が展開される。

『男はつらいよ 寅次郎紙風船』
DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売・ 販売元:松竹
(c)1981 松竹株式会社
 
 

ストーリー

大分県の夜明の旅館で、寅さんは相部屋になった家出娘・愛子(岸本加世子)と旅をする羽目に。
ある日、テキヤ仲間のカラスの常三郎(小沢昭一)の女房、光枝(音無美紀子)から縁日で声をかけられ、夫が病気であると告げられる。
寅さんが見舞うと、常は「万一俺が死んだらくさ、あいつば女房にしてやってくれ」と意外なことを言いだす。
やがて常は亡くなり、光枝が上京してくる…

地域ばなし

第28作では寅さんが大分県日田市、福岡県朝倉市・うきは市・久留米市、静岡県焼津市などを訪れました。

映画のストーリー上の舞台

大分県日田市、福岡県朝倉市・うきは市・久留米市、静岡県焼津市など

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

大分県日田市
大字夜明 久大本線 夜明駅:日田彦山線と久大本線の分岐駅(プラットホームを歩く)
駅前旅館 夜明(相部屋客として愛子が登場)

福岡県朝倉市
(旧)朝倉郡 杷木町 筑後川のほとり(コンピューターゲームの啖呵売)
(旧)甘木市 秋月(秋月眼鏡橋を渡り常のお見舞いに行く)
朝倉町 菱野(三連水車そばのわらの上で愛子と話している)
福岡県 うきは市
(旧)浮羽郡 田主丸町 浄土宗法林寺門(愛子と一休みしている)
福岡県久留米市
久留米水天宮(縁日で愛子をサクラにして啖呵売)
北九州の田舎町 安食堂 東京屋(とんかつを食べうたた寝)

静岡県焼津市
焼津港(愛子の兄の出航を見送る)

東京都文京区
本郷 旅館 章文館(光枝が勤めている)
東京都葛飾区
柴又 川甚(柴又小学校同窓会に出席)

映画にちなんだ商品・料理など

マグロの刺身
(愛子の兄はマグロ船の漁師。とらやに冷凍マグロの手みやげ。ロケ地の静岡県焼津漁港は日本国内の陸揚げ港の筆頭)

北原白秋「帰去来」詩碑
(常三郎の自宅の壁に北原白秋「帰去来」の拓本が貼ってある。福岡県柳川市矢留小学校にこの詩碑がある)

花柄の半纏
(ラストシーンで愛子が羽織っているどてらは第24作『寅次郎春の夢』ではさくらが、第26作『寅次郎かもめ歌』ではすみれ(伊藤蘭)が着ていたもの。第34作『寅次郎真実一路』では寅さんが着ていた)


八代亜紀「もう一度会いたい」

キャスト

渥美清、倍賞千恵子、音無美紀子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、吉岡秀隆、関敬六、犬塚弘、東八郎、前田武彦、岸本加世子、小沢昭一 ほか

スタッフ

作品データ

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福岡県朝倉市

福岡県朝倉市

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