「サニー 永遠の仲間たち」トークショー

【イベント紹介】
映画『サニー 永遠の仲間たち』トークショー「俺たちの、私たちのサニー!」
日時:2012年6月16日(土)21:20〜21:40
場所:Bunkamuraル・シネマ(渋谷)
登壇者:大根仁(映像ディレクター)、小島慶子(タレント・エッセイスト)

トークショー冒頭で、本作は4~5回と何度も観るリピーターが続出し、一部の間で観なおすことを‘おかわりサニー’と呼ぶ人がいるとMCから伝えられると、小島さんが「おかわりサニーの人?」と問いかける。多数の来場者の手が挙がり、冒頭から熱気ムンムン。『サニー 永遠の仲間たち』愛にあふれる濃密なトークショーとなりました。

――この映画との出会いは?
大根(以下、大):半年くらい前に知り合いのプロデューサーから絶対大根さん好きだよ、と薦められて気にはなっていました。撮影していたドラマがクランクアップした次の日の朝イチに『サニー』を観て、はまりました。冒頭の5~6分、ナミのセレブ生活に、あれ、失敗かなと心配になったんですが、女子高時代に戻るワンカットが素晴らしく、持っていかれました。そこからは目に涙を浮かべながら、でしたね。ああいうワンカットでみせる力が、映画力としてすごい作品だと思いました。

小島(以下、小):私は水道橋博士のツイートで気にはなっていたのですが、なかなか観るタイミングがみつからずだったのですが、今回のトークショーのお話を頂いて良いきっかけで見ることができました。時間が巻き戻る感覚でしたね。

大:おもしろいなと思うのは、男同士は高校、大学~社会人になってもずるずると友情が続いていくんだけど、女性はスパっときれるんですよね。そうかと思えば久しぶりに会っても、また急にその仲が良かった時代に逆戻りできるという。

小:たしかに。でも、埋めがたい溝を感じることもありますよ。女性はきっと、付き合う男性の系統で友人も変わっていくと思います。仕事を続ける人、子供が居る人、そうでない人――ものすごくたくさんの人生の分かれ道があって、そこで同類を選んでいく気がします。

大:僕が作る映画とも似ていて、こういう映画を次につくってみたいと思わさせられる、理想型だなと思いました。僕の作品で言えば『モテキ』とかと同じ意志を持って作っている監督かも。

小:あ~、だから今日ここに大根さんがいるんだ!納得しました!

大:いろいろアラを探すとあります。大人になったナミたちが制服で殴りこみにいくところとかね。前後の脈略もなくいきなりだから破綻してると思う。

小:でも、その前後を描かれてもさ、って思っちゃいますよね。

大:だからこういう描写は積極的にやってもいいぞと思いました。正直、警察につかまったけど、本当は旦那が保釈金を払ってくれただとかその理由を知る必要はないんですよね。もうこんなに面白いんですから、周りの人に薦めるのは義務だと思います。今日ご覧頂いた人はぜひ周りの方にも薦めて頂いて、もっとヒットしてほしいと思います。

小:本当に。たくさんの人にみてもらって、いろんな人とサニー談義ができればと思いました。

【作品概要】

2011年、韓国で公開されるや世代を超えて口コミが広がりロングランヒットを記録、740万人を動員した大ヒット作。監督は、前作『過速スキャンダル』(08)でも興行記録を打ち立てたヒットメーカー、カン・ヒョンチョル。偶然の再会をきっかけにかつての友人を探すことになった主人公が、希望に満ちていた青春の日々を思い返し、皮肉な現実に直面しながらも、友情と輝きを取り戻していくという珠玉の物語を作り上げた。劇中には、シンディ・ローパーをはじめ、ボニー・M「サニー」、映画『ラ・ブーム』でおなじみの「愛のファンタジー」といった懐かしの70〜80年代の大ヒット洋楽やファッションがあふれ、きらびやかな思い出と溶け合ってそれぞれの人生が綴られていく。夢で満ちあふれていた“1986年”の高校生時代と、当時想像していたものとは異なる“2011年のいま”が並行して描かれ、観る者は彼女たちの人生にぐっと引き込まれていく。

監督・脚本: カン・ヒョンチョル 『過速スキャンダル』

出演:シム・ウンギョン、カン・ソラ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・スヒ、ホン・ジニ

2011年/韓国/124分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/原題:SUNNY/PG-12

【ストーリー】
完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた主婦のナミ。ある日、母の入院する病院先で、高校時代の友人チュナと再会する。25年前、ソウルの女子校へ転校したてのナミを、姉御肌のチュナが仲間に入れてくれたのだった。個性豊かな7人の仲良しメンバーは、友情の証としてグループを“サニー”と名付け、ずっと一緒にいようと誓うが、ある事件がきっかけで離ればなれになってしまう。あれから25年。病に冒され、また仲間に会いたいというチュナのため、ナミは残りのメンバーを探し始める。それはナミにとって、夢を抱き、輝いていた日々を取り戻していく旅でもあった。

公式HP:www.sunny-movie.com

配給:CJ Entertainment Japan

公開:2012年5月〜 Bunkamuraル・シネマ 、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

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