レディ・マエストロ

アムステルダム・ハーグ(オランダ)、アントウェルペン(ベルギー)、ソフィア(ブルガリア)

作品概要

©Shooting Star Filmcompany – 2018

女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコ(1902-1989)の半生を数々の名曲と共にたどる感動の実話。
キャリアも富もコネクションもない。彼女にあるのは音楽への〈情熱〉だけー 。女性が指揮者になるという〈夢〉を見ることさえ許されなかった時代に、自らの手でその〈夢〉をつかみ、女性指揮者のパイオニアとなったアントニア・ブリコ。一歩前へ進むたびに出現する高く険しい壁を、ひとつひとつ乗り越えていったアントニア・ブリコのはるか遠い道のりをたどる。マーラー「交響曲第4番」、ストラヴィンスキー「火の鳥」から、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」まで、数々の名曲と共に奏でる、夢を諦めないすべての人への応援歌。

2019年9月20日公開
上映館案内

ストーリー

1926年、ニューヨーク。養父母とオランダから移民してきたアントニアは、指揮者になるためなら、どんな困難にも挑むと決めていた。 世界中どこを探しても女性のプロの指揮者は一人もいない時代だったが、音楽への情熱だけは誰にも負けないアントニアは、ナイトクラブでピアノを弾いて稼いだ学費で、音楽学校に通い始める。だが、ある“事件”から退学を余儀なくされ、引き留める恋人を置いて、アムステルダムからベルリンへと渡ったアントニアは、遂に女性に指揮を教えてくれる師と巡り合う。しかし、憑かれたようにレッスンに没頭するアントニアに、出生の秘密、恋人の裏切り、女性指揮者への激しいバッシングなど、次々とアクシデントが襲い掛かる──。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域ばなし・プロダクションノート

映画の舞台は、ニューヨーク(アメリカ)、ベルリン(ドイツ)、アムステルダム(オランダ)などです。

ロケーション撮影は、オランダのアムステルダム、ハーグ、ベルギーのアントウェルペンで行われました。

スタジオ撮影は、ブルガリアのソフィアにある「ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ」です。

本編の冒頭、指揮者ウィレム・メンゲルベルクがニューヨーク・フィル演奏会でマーラーの交響曲第4番を指揮する場面は、1926年にウィレム・メンゲルベルクがニューヨークでマーラーの交響曲第5番を指揮した史実を脚色したものです。

1927年、バイロイトで「パルジファル」のリハーサルをしていた指揮者カール・ムックの許に、推薦状を携えたアントニア・ブリコが突然押しかけ、その熱意に根負けしたカール・ムックが彼女にリハーサル見学を許可したという逸話が残っています。

1949年、アントニアはシュヴァイツァーと初対面しています。(コロラド州アスペン:第1回アスペン音楽祭で立つ対面)。その後、アントニアはフランス領コンゴ(現ガボン共和国)のランバレネに向かい、数ヶ月に渡ってシュヴァイツァーの医療活動の助手を務めながら、バッハや神学についての議論を深めています。二人の親交は、1965年のシュヴァイツァーの死まで続きました。

ロケ地

オランダ(The Netherlands)
アムステルダム(Amsterdam)
ハーグ(The Hague)

ベルギー(Belgium)
アントウェルペン(Antwerp):フラームスオペラ(Opera of Antwerp)

【スタジオ】
ブルガリア(Bulgaria)
ソフィア(Sofia):ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ(NuBoyana Film Studios)

映画にちなんだもの

本編で描かれる実在の演奏家・団体:
・ウィレム・メンゲルベルク(1871-1951:19世紀末~20世紀前半に活躍したオランダを代表する名指揮者。)
・カール・ムック(1859-1940:ワーグナーの楽劇(オペラ)だけを上演するバイロイト音楽祭で、1901年から30年間活躍したドイツの巨匠指揮者。)
・アルベルト・シュヴァイツァー(1875-1965:本編では登場シーンはありませんが、アントニアが影響を受けた精神的存在として何度も言及される高名な医学博士/神学者/音楽学者/オルガン奏者。)
・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(BPO:1882年創設。フルトヴェングラー、カラヤン、アバド、ラトルら著名な歴代常任指揮者で知られる世界トップ・クラスのオーケストラ。)

本編で流れるクラシック楽曲:
マーラー「交響曲第4番」、スーザ「自由の鐘」、ドヴォルザーク「ロマンス」、バッハ「オルガン・コラール《最愛のイエスよ、我らここに集いて》BWV.731」、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第32番」、ビゼー「オペラ《カルメン》~ハバネラ」、ドビュッシー「夢」、ストラヴィンスキー「 火の鳥」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」、マーラー「交響曲第3番」、ヘンデル「 合奏協奏曲第11番」、ベートーヴェン「交響曲第4番」、ドヴォルザーク「交響曲第9番《新世界より》」、ドヴォルザーク「家路」、ドヴォルザーク「アメリカ組曲」、サン=サーンス「死の舞踏」、シューベルト「交響曲第8番《未完成》」、ブルックナー「交響曲第0番」、プロコフィエフ「 ピーターと狼」、グリーグ「組曲《ペール・ギュント》~山の魔王の宮殿にて~」、エルガー「愛の挨拶」、グリーグ「叙情小品集~トロルドハウゲンの婚礼の日」

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:オニオンスープ(玉葱のスープ)

支援

後援:オランダ王国大使館

キャスト

クリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライト、スコット・ターナー・スコフィールド、アネット・マレァブ、レイモント・ティリ、ゾーマス・F・サージェント、シアン・トーマス、ティム・アハーン、ハイス・ショールテン・ヴァン・アシャット、ジェームズ・ソボル・ケリー、ピーター・バーシャム

スタッフ

監督:マリア・ペーテルス
脚本:マリア・ペーテルス
音楽監督:ステフ・コリニョン プロデューサー:デイヴ・シュラム
製作総指揮:ドリュー・アンスター、エリック・イングラン、アンドレアス・クライン、ディルク・シュヴァイツァー、アド・ウエストレイト、ピーター・ニコライ
撮影監督:ロルフ・ディケンス
美術:ヤン・ルガース
衣装:リンダ・ボーガス
編集:ロビン・デ・ジョン
音楽:ボブ・ジマーマン、クイントン・スクラム
クラシック演奏:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(指揮:バス・ヴィーヘルス)
演奏:メトロポール・オーケストラ(指揮:ディック・バッカ―)
作曲・編曲:メンノ・ダムス
指揮指導:ステフ・コリニヨン、リビア・ヘルナンデス
ピアノインストラクター:クローデット・ヴァーハウスト

作品データ

ゆかりの地図

フラームスオペラ
Opera of Antwerp

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