君たちはどう生きるか

記憶の中に残るかつての日本

作品概要

(C)2023 Studio Ghibli

宮崎駿監督10年ぶりとなる長編映画『君たちはどう生きるか』(製作:スタジオジブリ)。原作・脚本・監督を宮﨑駿が務めています。本作のタイトルは、宮﨑監督が少年時代に読み、感動した吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」からお借りしたもの。宮崎監督のオリジナルストーリー作品です。

2023年7月14日公開
上映館案内

ストーリー

少年眞人は、母を追って、生と死の世界へと向かったー。

そこは、死が終わり、生が始まる場所だった・・・。

眞人はなぜ、生と死の世界へと導かれたのか。

死んだ母は生きているのか。

謎の少女ヒミと、世界の均衡を保つ大伯父の正体は・・・?

地域・建築ばなし・プロダクションノート

「スタジオジブリ」にとって2つの新たな試み(「製作委員会方式を採用しない。」「大宣伝をやめる。」)をした作品です。

スタジオジブリ1社のみの単独出資の作品です。

「大宣伝をやめる」にとどまらず、「宣伝一切なし」の作品となっています。

劇場公開前に明らかにされたのは、タイトル、ポスター1枚だけ、それだけで、公開日を迎えています。

作画インから数えて足かけ7年。異例の長期にわたる制作期間で完成しています。

物語の舞台は、宮﨑駿監督の「記憶の中に残るかつての日本」です。

劇中には、和洋折衷の庭園家屋「青鷺屋敷」が登場します。いろいろな建築様式が部分的に取り入れられており、映画の中で完全に創作された、魅力的な建造物となっています。

 【映画レビュー】
※ネタバレなし、公式な文字情報が少ないため掲載。

書籍「ジブリの立体建造物展」に、宮﨑駿監督と建築史家・藤森照信氏の対談「映画と建築をつなぐ記憶と無意識の世界」が掲載されている。

その対談の中で、
藤森:「宮﨑さんは、死んだ後のことを考えることはありますか?魂とか、そういうことを。」
宮﨑:「友人が死んでも、どうせまた会うよと思うんです。どうせということもないけど、きっとまた会うだろうと思っている。その感覚は抜きがたくありますね。」
という話をしている。

そして、コラム「対談の後で」に藤森照信氏は、
「うれしかったのは、宮﨑さんが、死んだ家族や友だちに「必ずまた会える」と思っていて、毎朝、全生園の納骨堂に拝んで「連絡をとっている。」と言ったことですね。僕も、死んだら森屋山(藤森氏の出身地・長野県諏訪市にある山)に帰ると信じているんですが、でも、そういうのは非現実的なことだという近代的な意識もどこかにあって、ちょっと不安になるときもあったんですが、宮﨑さんの話しを聞いて、いや、これでいいんだと安心しました。」
と記している。

この映画をみて、その対談を思い出した。
この映画には、無意識の世界を呼び醒ます何かがある。「死んだ家族や友だちに、いつかまた会えるのではないか。」という死生観、その感覚が自分中の深いところに、無意識の中にあることに気づかせてくれる。(地ムービー・谷國)

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

記憶の中に残るかつての日本

映画にちなんだもの

吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」、戦争、火事、神隠し、青鷺、ペリカン、インコ

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:缶詰、コンビーフ、砂糖、羊羹

キャスト(声の出演)

山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレン、大竹しのぶ、國村隼、小林薫、火野正平、上原奈美、西村喜代子、綿貫竜之介、柳生拓哉、画大、飯塚三の介、川崎勇人、鈴木一希、土居正明、重田未来人、井下宜久、岡森建太

スタッフ

監督:宮﨑駿
脚本:宮﨑駿
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:宮﨑駿
音楽:久石譲
主題歌:米津玄師「地球儀」
作画監督:本田雄
美術監督:武重洋二
色彩設計:沼畑富美子、高柳加奈子
撮影監督:奥井敦
撮影:藪田順二
音響演出:笠松広司
整音:笠松広司
アフレコ演出:木村絵理子
助監督:片山一良
編集:瀬山武司、松原理恵、白石あかね

作品データ

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