山歌(サンカ)

群馬県中之条町

作品概要

ⓒ六字映画機構

「あるんだよ、見えない世界が。人間だけが見えない世界」
かつての日本に実在した流浪の民・山窩(サンカ)をモチーフにした長編劇映画。
山から山へ流浪の旅をつづけ、財産も戸籍も持たずに、自然のなかで生活を営んできた山窩(サンカ)は、定住者の社会の外で、まさに自然の一部として生活をしてきました。しかし、そのほとんどは戦後の高度経済成長期にひっそりと姿を消し、一般社会に溶け込んだといわれています。現代日本が失くした山窩(サンカ)の世界観を描いた作品。

2022年4月22日公開
上映館案内

 

ストーリー

高度成長にわく1965 年。受験勉強のため、東京から祖母の家がある山奥の田舎に帰ってきた 中学生の則夫は、ふとしたきっかけで、山から山へ漂泊の旅を続ける山窩(サンカ)の家族と 出会う。一方的な価値観を押し付けられ、生きづらさを抱えていた則夫は、既成概念に縛られず自然と共生している彼らの姿に魅せられていく。サンカの長・省三、彼の母タエばあ、娘のハナとの交流は深まり、いつしかその家族は則夫にとって特別な存在となっていく。しかし村の経済発展に力を注ぐ建設会社に勤める父・高志の事業計画を知り、苦悶した則夫はある事件を引き起こす。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域・建築ばなし・プロダクションノート

群馬県中之条町の「伊参スタジオ映画祭」シナリオ大賞(2018年)で大賞(中編の部)受賞したシナリオ(旧題『黄金』)を映画化した作品です。

2019年7月20日から約2週間、群馬県中之条町の山中で撮影が行われました。

娘・ハナが本編のなかで口ずさむ歌は「春駒」です。繭の豊作を祝うめでたい歌で、かつて山窩(サンカ)は村々の養蚕農家の玄関口に立ちこうした祝い歌を歌ったと言われています。

山窩(サンカ)は、自分たちのことをサンカとは呼びませんでした。本作においても、山と里の間に生きる世間師(せけんし)、 転じて「ケンシ」と呼称しています。(五木寛之著「風の王国」を参考にしています。)

劇中には「藤布の衣」(省三が着ている)、「紅花板締め裂」(ハナが首に掛けたり髪を結ったりしている)、「絞り染めの浴衣」「魚籠」(省三たちの居所「瀬降り」にある)、諸刃の山刀「ウメガイ」(省三が使っている)、「海包丁」(則夫が使っている)、「箕」(イワナを並べていた編組品)などの衣装・小道具が登場します。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

群馬県
中之条町:吾妻郡の森林地帯、根広ねどふみの里(六合民話の家).平田医院

映画にちなんだもの

山窩、森林、渓流、釣り、川漁、竹細工、田んぼ、滝、地蔵、かすみ(霞)蟻、蜂、リス(栗鼠)、ガマガエル(蝦蟇)、蜘蛛、山羊、刃物、ゴルフ場、夜神楽、ピストル、東京オリンピック

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:イワナ(岩魚)、さつまいも、ヘビ(蛇)、玉ねぎ

支援

協力:群馬県中之条町、四万温泉協会、吾妻森林組合、株式会社ユハラ、シネマプランナーズ、株式会社ベンチャーバンクエンターテインメント、他。

特別協力:伊勢町郷土芸能保存会

イワナ提供:金丘屋、食事処 くらない

旧車提供:有限会社鈴木自動車(東吾妻昭和のくるまを愛する会)、他。

ロケ地協力:六合民話の家、平田医院、他。

車輌協力:劇団俳協、他。

美術協力:日本民藝館、カニマン工房、古民芸たつの、アンティークスピカ

衣装協力:東京衣装

技術協力:SKIPシティ、東京オフラインセンター、TFC+

特別協賛:高山林業株式会社、株式会社歴史の杜、大悟の道、他。

キャスト

杉田雷麟、小向なる、飯田基祐、蘭妖子、内田春菊、渋川清彦

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

根広ねどふみの里
根広ねどふみの里

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