浦安魚市場のこと

千葉県浦安市・南房総市、岩手県宮古市、東京都中央区・千代田区

作品概要

“まち”のアイデンティティーが危機に瀕するときをカメラは見つめた。
千葉県浦安市の浦安魚市場をめぐるありのままの記憶と記録。

2022年12月17日公開
上映館案内

 

ストーリー

魚屋の活きのよい掛け声。貝を剥き続ける年老いた女性。年末のお客たちとお店の賑わい。─古くから漁師町だった浦安には魚市場があった。

工場汚染水の影響で漁業権を放棄し埋立地となった浦安にとって、魚市場が漁村だった町のシンボルでもある。

そんな魚市場には、昼は町の魚屋、夜はロックバンドとして活動する森田釣竿がいた。

時代の流れと共に変わっていく魚の流通と消費の形。脈々とつながってきた暮らしを謳歌する浦安の人々。しかし、その瞬間は、緩やかに、そして突然訪れる…。

予告編

予告編配信の使用許諾権:地ムービー

地域・建築ばなし・プロダクションノート

東京ディズニーランドの立地する千葉県浦安市は、かつては漁師町として栄えていました。

1958年、黒い水事件(本州製紙江戸川工場悪水放流事件)が発生しました。

浦安の漁業は、工場汚染水で漁が出来なくなり衰退しました。漁が出来なくなった海を埋立て、鉄鋼団地と東京ディズニーランドが建てられています。

浦安市場は昭和初期に数店で店を開いたのが始まりです。

1971年、浦安駅徒歩3分の場所に「浦安魚市場」として移転しています。

浦安魚市場は「第一種大規模小売店舗」(小売市場)でした。

浦安魚市場は、2019年3月31日に閉場となりました。

歌川監督は2017年に森田釣竿さんから、浦安魚市場が閉場することを知りました。

本映画の撮影は2018年にスタートしています。

映画撮影期間中、歌川監督は浦安魚市場近くへ移り住み、緻密な撮影を重ねています。

本作品は、インタビュー中心で構成でなく、撮影では被写体のそばに居て、何かが起きることをただ待ち続けるというかたちで制作されました。

本プロジェクトは、映画製作だけでなく、写真集作成、魚市場内での映像インスタレーション展示なども行われています。

【浦安の歴史】
1909年 浦安町が誕生
1953年 浦安魚市場協同組合が発足
1958年 本州製紙江戸川工場悪水放流事件(黒い水事件) 
1962年 漁業権の一部放棄
1964年 海面埋め立て事業開始
1971年 漁業権全面放棄 浦安魚市場が駅前へ移転
1981年 浦安市が誕生
1983年 東京ディズニーランド開業
2001年 東京ディズニーシー開業 浦安市郷土博物館開館
2004年 浦安市の人口が 15 万人に達する
2019年 浦安魚市場閉場、浦安市の人口が17万人に達する

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

千葉県
浦安市:浦安魚市場、浦安駅前、正福寺、屋形船川口、つり船岩田屋、三幸、ひねもすのたり、エース矢野ビル、ピエモンテ
南房総市:和田漁港

岩手県
宮古市:宮古市魚菜市場

東京都
中央区:築地魚市場
千代田区:秋葉原 CLUB GOODMAN

映画にちなんだもの

浦安魚市場、浦安、漁師町、海苔、埋め立て、ベットダウン、魚食、築地魚市場、泉銀 堀江店、水神祭、タッチプール、ネコザメ、エイ、宮古市魚菜市場、鯉のぼり

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:
マグロ(鮪)、ミナミマグロ(南マグロ)、柳ダコ(タコ)、ナメカレイ、くじら(鯨)、うなぎ(鰻)、ハマグリ(蛤)、ウニ、はも(鱧)、アマエビ(甘エビ)、アマダイ(甘鯛)、オコゼ(虎魚)、紅ジャケ(鮭)、トリガイ(鳥貝)、ツチクジラ(土鯨)、イカ(烏賊)、アサリ、イワシ(鰯)、ヒラメ(平目)、すじこ(筋子)、ドチザメ、ミルガイ(白ミル)、かき(牡蠣)

キュウリ(胡瓜)、大根

あら汁、マグロの皮湯ひき、焼きハマグリ(焼蛤)、缶ビール(スーパードライ)

支援

撮影協力:
東京魚市場卸協同組合、浦安魚市場協同組合、千葉県南房総市 和田漁港、協同組合 宮古市魚菜市場、外房捕鯨株式会社、秋葉原 CLUB GOODMAN、浦安市百縁商店街実行委員会、浦安正福寺、天ぷら”天悟”、浦安Victoria、一般社団法人 浦安観光コンベンション協会、浦安市郷土博物館、浦安市 屋形船川口、浦安市 つり船岩田屋、御食事処 三幸、味わい食堂 ひねもすのたり、URAYASU Markets、Tomono Davies-Tanaka

風景撮影協力:野寺治孝、エース矢野ビル

素材提供:浦安市役所

Special Thanks:東京大学浦安プロジェクトの皆様、劇団速度の皆様、他

キャスト(出演・登場するお店)

森田釣竿、森田家の皆様、池田廣子、池田家の皆様
浦安魚市場の皆様(総合食品店”ほしや”、精肉・惣菜”石井大一商店”、まぐろ・鮮魚”川熊”、まぐろ・えび”山武”、鮮魚・貝類”池八”、中華料理”浦安中国飯店”、まぐろ・塩干物”五兵衛”、のり・お茶”市船”、のり・お茶”丸茂海苔店”、鮮魚”金又”、鮮魚”大力”和牛専門店”肉のマルナカ”、塩干物・鮮魚”五井直”、貝類”堀千代”、まぐろ”丸正”、鮮魚”竹山”、鮮魚”大信”、鮮魚・魚干物”魚功”、佃煮”山長”、よっちゃん食堂、うなぎの蒲焼”内藤”、貝類・寿司種”松井”、鮮魚”池茂”、野菜・果物”丸善青果”、焼蛤”さつまや”、鮮魚”魚巳之”、鮮魚”泉銀”、まぐろ”山科”、野菜”えるふ農国”、塩干物”伊藤”)
浦安魚市場場外(うなぎ”山安商店”、キムチ”大同食品”)
築地魚市場(有限会社渡福商店、株式会社富一商店)
パン屋”ピエモンテ”

スタッフ

監督:歌川達人
製作:歌川達人
プロデューサー:長倉徳生、植山英美、歌川達人
音楽:POSA(すぎやまたくや&紫藤佑弥)
撮影:歌川達人
録音:歌川達人
整音:山本タカアキ
カラリスト:田巻源太(Interceptor)
助監督:今井真
編集:歌川達人、秦岳志

作品データ

ゆかりの地図

浦安魚市場が立地していた場所
千葉県浦安市北栄1丁目10−20

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